実は酒は弱いほう。だけど、人が飲んでいるのを見ていると、飲めないのに飲んでしまうというどうしようもない意地汚い性格なのだが、それで飲んだ後に大抵は「はぁ・・飲まなきゃ良かった」という脱力感と後悔と頭痛と吐き気で、酒を飲むのが嫌になるのがオチである。だから、あんまり酒を飲むのは好きじゃない。
だけど、これが美味い酒を飲んだときには全然変わってしまうから不思議だ。というのも、美味い酒に出会うと、全然頭も痛くならないし、あんまりがぶ飲みは出来ないけど、飲んでも全然気持ち悪くならないし、酒飲みのように、だんだん気分が良くなってくる。そして、飲んでいる酒自体の味が最初からあんまり変わらないように感じるのも不思議だ。
そんな酒にもまた出くわした。海外に行くと結構そういう酒に出くわして、普段は飲めないくせに、結構飲んでしまうから、友達からはかなり不思議がられてしまう。今回のお酒はワインであるが、イタリアはヴェローナの赤ワインである「Amarone della Valpolicella」である。通称「アマローネ」で呼ばれているワインである。
このワインは、2001年にイタリアの最高ランクである D.O.G.C に昇格してから、ぐっと値段が上がったようである。というより、それまでこの味のワインがあまり世の中に知られずランクが下だったというのが不思議である。
横浜そごうのイタリア物産展というのが開催されていたときに、偶然ワインコーナーで試飲したときに発見した。そのときに薦めてくれたのがモンテ物産の鈴木さん。おっかさんみたいな人だったのだが、「このワインがこの値段で手に入るなんて、もう絶対無い」と大絶賛。向こうは売る気満々で薦めてくるのだが、それも1万円くらいのワインだったので、結構最初は躊躇した。試飲させてもらったのだが、そのときに赤ワイン独特にアルコール臭さが全く無くて、変なワインだなと思ったが、ここは騙されたと思ってとりあえず買っちゃえとおもい、思い切って買ってみた。
飲む機会がなくて、せっかくだから、湯西川温泉に行った際に飲めばいいかなとおもってもって行ってみた。ワイン1本を持っていくのは結構重くてしんどいものだが、ここは温泉宿でほかにやることは無いから、それでもいいのでもって行ってみた。
今回のアマローネは2001年ものだったので、10年経過している。2001年のワインの生育については全然知識が無いのだが、実際に飲んでみて思ったことは「うまい!もう一杯!」である。アルコール臭いのと、赤ワイン独特の渋みというのが全く無いのがとても飲みやすく、かといって、味が無いかというと、全然そうではなく、金を出して買ったのは正解だったと思われるようなワインだった。だいたいワインを飲むとそのまま酔っ払って寝ちゃうのだが、そういうのは味が悪いものだったりする。だから、飲み会なんかで飲み屋で出るワインなんかを飲むと、気持ち悪くなる。今回のようなワインを飲むと、他のワインが飲めなくなってしまうから困る。
またどこかで売られていたら、絶対買おうと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿