冬の湯西川温泉のお祭りと言ったら、やっぱり「かまくら祭り」だろう。しかし、2011年のかまくら祭りは地元でも期待できないものだったらしい。というのも、日本海側では、連日大雪が降っているというのに、その大雪が越後山脈を越えないで、単なる冷たい空気しか降りてこなかったため、全然しばらくは大雪が降らなかったらしい。雪が降ったとしても、あまり積もるような雪にならず、これではかまくら祭りを開くほど雪が足らないというようなことを地元の人は言っていた。そこで採った対策は、雪をかき集まること。単純だが、これが一番。ところが、雪を集めるというのもまた大変な作業で、汚い雪は集められない。さらに山奥なので、道があんまりよくないため、大雪をもってくるのが大変なのである。
個人的にはかまくら祭りにはなんの魅力も無いのだが、このかまくら祭りも年々有名になってきているようで、それを目当てに日帰りでも来ている観光客がいるようである。
かまくらの形が、そういえば、妙に筒状になっているのが気になった。もともとかまくらは、雪かきをした余った雪で作っているものなので、どうしても、山盛りした雪を繰り縫いた形だから、山型になっているのが普通だと思う。ところが、ここでは、堅めに固めたものだから、なぜか筒状だ。表面に水をぶっかけて、一気に寒さで凍らせているので、なかなかこのかまくらは溶けにくく、壊れ難くなっているのがすごい。
かまくらの中はそこで生活できるようなものではなく、かまくらの中はこんなものだよーという宣伝みたいな感じにしかなっていない。もっと大雪が降る場所だったら、そこでご飯を食べられたりするような設備はあるが、湯西川温泉では安全性の問題からやめているらしい。常に氷点下の気温の場所でなければ、そんな遊びが出来ないだろう。
東武鉄道が必死になって宣伝しているので、東武沿線の人にとっては、湯西川温泉でのかまくら祭りは結構なじみの祭りのようである。
湯西川温泉・かまくら祭り
URL : http://yunishikawa-kawamata-okukinu.jp/110.html
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