2013/02/02

急激な円安とアベノミクス

2012年12月の下旬、3年半くらい続いていた暗黒の時代がようやく終わった。民主党政権が自滅崩壊して、自民党に政権が移ったわけである。安倍内閣の誕生を産む土壌が出来た瞬間だ。それまでの民主党は、自民党から政権を奪取し、脱官僚・国民目線なんていう奇麗事のような文句を並べまくっていたのにも関わらず、彼らが政権を採ってみると、これがクソ政権であったことがすぐに一般国民であることにバレてしまう。脱官僚どころか、何も知らない田舎モノが先端的な知識を持っているひとたちに洗脳されていくのと同じように、官僚に委ねることばっかりして、自分たちの頭では働かないようになる。でも、さすがに最初だけは頑張って脱官僚で実行していったが、疲れていくのか、官僚の言いなりになっていたほうが楽だということに気づいたわけである。さらにこのクソ政権がやったことは、売国奴のようなことばかりで、一体誰に対して政治をやっているんですか?中国と韓国にいい顔ばっかり向けてなにか日本にいいことがあるんですか?ということばっかりやってきた。おかげで、彼らは図に乗ってさらに日本いじめにやってきたわけだ。

そんな嫌気をさした政権に対して2012年10月ごろから「もうこの政権の無能ぶりには早く政権崩壊したほうがいい」というムードが漂うことにより、民主党がダメなら次は自民党だし、自民党になったほうがまだマシだということの期待が経済界を中心に生まれてくる。これによって、低迷しきっていた株価が7000円台からじりじり上がっていく結果になる。こういうちょっとした市場の動きが見えてきたところに政権交代が始まり、安部政権が誕生してきたことは周知の通り。その安部政権、外務大臣の麻生大臣もそうだが、なにかやりそうなひとたちばっかりの集まりだということは顔ぶれを観ても分かる。これまでの民主党の無能大臣、口だけワーワー言っていて、行動が伴わないやつらと違い、考えと行動をもっているひとたちが政権に就いたわけである。こうなると、日本国内は「もう低迷なんかやっていられない」という期待ムードが出てくるわけである。

これを世間では「アベノミクス」と呼び始めた。株価がちょっと好調になってくると、今度は為替レートも変化が現れてきた。それまでは日本がなにかやったからというわけじゃなく、ドルとユーロがダメな状態だったために、相対的に日本円が強くなってしまったという円高状態に長くなっていた。ドルも76円くらいになっていたし、ユーロも95円くらいになっていたし、海外旅行大好き人間としては、多少高くても円高の影響でそんなに高いとは思えないような値段でホテルに泊まることが出来たというありがたい恩恵を受けられた。しかし、商売人をやっているひと、特に輸出企業に勤めている人たちは、円高になっていることで全くモノが売れない状態になっていて、会社はジリ貧になってしまったということだったが、株高+円安傾向になったことによって、なにか儲かっているかもしれないという全く実体の無い金の動きが始まり、景気は好調というような風潮が生まれてきた。

ただ、間違っても安部政権は「何かをした」ということや「何かを宣言した」というよなことは何もしてない。麻生大臣も「なにもしていないのに、なんでこうなっちゃったんだろうね?」とコメントを残しているくらいである。国民の期待は高い。それに便乗して、海外の投資かも日本の市場にまた戻ってきて、実体のない市場の動きに加担してきたから面白い。なにか安部政権がやってくれるのだろうという期待ばかりなのだろう。しかし、なにもしていない状態でもあるが、なにかしてくれるだろうという期待が大きすぎて、開けてみたらなにも出来ていない人たちの集まりだったというガッカリ感が出てきたときには、その反動がどうなるのか考えると結構怖い。

たぶん2012年度の年度末、それも3月の利益確定の時期までは上昇機運で株買え買えモードが充満してくるだろう。そのあと2013年度になったときに安倍政権がどのような方針を出すかによって、日本経済が本気でどっちの方向にいくのかが決まるものだと思う。ただ、それも帳簿上の儲けを騒いでいるだけじゃなくて、サラリーのような一般庶民に対してわかりやすい利益還元が無い限りにおいては全く日本国民にとってはなにが景気がよくなったのかという不満が出てくることだろう。一番良いのは、投資ファンドをやっているとレーダーたちがバンバン日本で金を使って、その金をまた別の形で金を廻すということをしなればならないことだ。帳面上の儲けたというだけのことや、ファンドマネージャだけが儲かって、それを全部貯蓄や別の投資に廻すというではなく、無駄なものに金を使うということをしない限りにおいては、日本経済の再発展はないわけで、一部の富んでいるひとたちだけが裕福になるという中国式のやりかたを短期間で日本でも実現してしまうというクソみたいな現象になることだろう。そうなると、日本国民は不満と期待はずれのために、今度は自民党さえもぶっ潰そうということなるし、ますます政治離れになることだろう。そうなると、今度は信者でカバーしている公民党がのさばってくることになるので、それもイヤだ。

さて、アベノミクスがどのように変化するのか注目に値するところだが、この動きに便乗しないで、ただ指をくわえているだけで外野から見ているだけじゃおもしろくない。もちろん、自分もこの動きに金が無いなりに便乗してみた。どのように動くかは日本の政治家次第ということもあるが、そのミラクルな動きにしばらくは注目をしていたいと思う。

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