東京の民放の中で1局だけどうしても下に見られてしまうのがTOKYO MX TV。東京地方ローカル局であるため、基本的には東京都内の人しかみないが、やっている番組がどれもこれもパッとしないものばかりだと思われがちだが、実は大間違い。他の民放では、いろいろなしがらみがあって放映できないだろうというようなものをバンバン放映している。ノリとしては、ちょっと前の深夜の民放番組のようなものが結構多いのだ。
その中でも最近特に個人的に注目をしているのが「5時に夢中」。でも、この番組を最初に知ったのは、土曜日の午前中に放送している「5時に夢中サタデー!」のほうだった。5時に夢中サタデーが放映していた時間帯は、以前は、「談志・陳平の言いたい放題」が放映されていた時間帯であったが、この番組はもうずっと前に終わってしまっている。たまにボケていて、まだ放映しているのを間違ってMXTVをつけてしまうときがあるのだが、そのときに5時に夢中サタデーの存在を知った。
1時間番組のこの番組は、月曜日から金曜日の夕方5時に放送している本放送のアーカイブ版という役割と、土曜日独自の番組内容というのを放送している。笑っていいとも!の平日版と日曜版の役割みたいなもんだという感じだろうか。その中で、各曜日でどういう爆弾的発言があったかというのをダイジェストで放送しているのだが、それを見たときに「こんなものが、毎日夕方の5時に生放送されているなんて」と衝撃を受けたのは言うまでも無い。他の民放では、絶対ピー音ばかり入って放送にならないようなものも、ここでは堂々と暈かし無しで放送しているところがすばらしい。ほとんど、出演者全員が酔っ払っているんじゃないのか?というようなことを言っているのが面白い。
ここの番組に出演しているひとのほとんどは女性だ。司会をやっている逸見太郎は別にして、あとは個性の強い女性ばかりだ。あっ、全部女性ではない。女性まがいもいる。マツコとか。それぞれの人たちのコメントは過激なものばかりで、ウソではないし、誰もがそう思っていることを平気で口にしている。他の民放ではしがらみがあるのかないのか知らないが、だいたい爆弾発言が出来ないようにほとんど録画になっているのにも関わらず、この番組では怖いもの知らずで全部生放送。これは素晴らしい。やっぱり生放送の緊張感から生まれる発言ほど一番面白いものは無い。
それと見逃せないのが、「黒船特派員」と呼ばれる外国人または外国人風にみえるタレントの存在だろう。毎日、入れ替わりで出演するこのタレントたちも、なかなかの個性溢れる人たちばかりだ。個人的に好きなのは、木曜日レギュラーのジョナサン・シガーと、金曜日レギュラーの杉山ハリー、そして土曜日レギュラーのティアナさんだ。何と言っても、ティアナさんは、他の出演者に負けず劣らず、結構発言が過激だ。誰かに媚を売っているような発言をする人が多い芸能界では、過激な発言をすることを避けたがる人たちが多すぎる。外国人タレントはそんなしがらみが全く無いので、好き勝手に言いたい放題ではあるが、それは素直に日本を見ているからの発言なので、こういう改革的な意見をじゃんじゃんいってくるひとは素晴らしいと思う。杉山ハリーとジョナサン・シガーは、もう外人の領域ではなく、日本人的感覚を持って日本人と同じような綺麗で流暢な日本語を話すタレントだ。法外な講演料を取っているわりには、いまだに日本語がへたくそなアグネス・チャンに聞かせてやりたいくらいだ。
しかし番組は夕方の5時からであり、これをリアルタイムで見るにはまず無理がある。午後年休を取るか、それとも祝日の日かしかない。そうじゃなければ、録画をして見ることになるのだが、毎日録画しても観ていたいくらい楽しい。実際に、いまも毎日録画している。が、まとめて深夜か土日に見ることになるので、結構時間がなかったりする。でも、録画してでも観たい番組だとおもう。平日のゴールデンタイムに数時間の枠を使って、内容が薄く、「衝撃」なんて書かれていても、「どこがじゃ?」と疑問に思うような愚番組が多かったりするのだが、そういう愚番組をみているんだったら、録画した5時に夢中を観ていたほうがよっぽど楽しいし、精神的にも気持ちがいい。
パーソナリティもこれからどんどん替わって行ったりするのだろうが、番組のスタンスとして、本音で暈かしなくズバズバ斬っていってほしいものである。
5時に夢中
URL : http://www.mxtv.co.jp/goji/
放送時間:月曜日から金曜日 17時から18時
土曜日 11時から12時
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