「猫に精神分析入門」を作っていらっしゃる、沖縄在住のIT関連のエキスパート・沖田さんがやっている番組「猫に情報文化論」は、ITやインターネットが社会をどのように代えていくか、どのように影響を与えていくかというのを、あらゆる面から紹介している番組で、実は雑誌なんかで小難しく書かれている内容よりは、とても解りやすく、IT事業に従事していない人でも、なんとなく言っていることは肌で感じる!ということができる番組だと言えよう。
通称「ねこじょ」と番組の中では言われているが、沖田さんとなぞの女性ピスタチオさんとの2人トークによる番組は、前に記載した「猫に精神分析入門」というのと変わらない。「猫に精神分析入門」のほうでは、フロイトが記載した内容をわかりやすい内容に砕いて、沖田さんが説明し、それに対して、ピスタチオさんが聞き入るという方式になっているのだが、それと比較すると、「猫に情報文化論」でのピスタチオさんのテンションの高さと発言の多さには大きな違いがある。というか、元気が良い。2つの番組を比較するとその違いには笑ってしまうくらいだ。沖田さんはどちらの番組でも進行と説明をされている立場なので、あまり変わってない。もちろん、精神分析入門のほうは、小難しい内容を変換してしゃべっているという点ではあまりしゃべりに自由度が無いと思うのだが、猫に情報文化論は、現にお二人が従事している仕事と直結、または生活スタイルに見える形でこれから出てきそうなものを自由に話しているという点では、フランクさが豊富だと思う。
実際に「ねこじょ」のなかで紹介される事項というのは、「これって、こうなったら楽しいよねー」とか「ちょっと前までは誰もが思っても見なかったものだったのに、今ではその辺のおばさんでも使っていたりするでしょう?」というように、ITと自分たちの生活スタイルとの関係性について、未来型・および回顧型の両面から斬っているところには、頭の整理になるし、情報整理という点ではすごい重宝をしている。
個人的にはこの番組の中で「ねこじょ・雑」となっている、特定のテーマに沿って話が展開していくというのではなく、テーマ無しで雑談形式であれやこれやと、いろいろな話が出てくる回のほうが好きだ。もちろん1つのITのテーマに沿って深く掘っていくほうは教養と知識を豊かにするという意味では有効だが、雑のほうは広範囲に過去・現状・未来の情報と生活スタイルがどう変わり、変わっていこうとするのかというのを気楽な気持ちで聞けるところが楽しくなる。特に、眠い電車の中では、朝の心地よいトークを聞いているようだし、あまり頭を使わなくても聞けるのは良い。経済番組を聴いていると、情報整理を眠い頭で整理をしながら聞いているのは、朝から鞭でシバかれながら奉仕作業を無理やりされているような感じになるので苦痛に繋がってしまうが、この番組はそんなことは全く無い。
でも、やっぱり気になるのは番組最後の沖田さんが作った曲が流れること。以前、猫に精神分析入門の論評を書いたときにも触れたのだが、これ、場合によっては4分くらい聴かされることがある。正直、最近番組のエンディングに入った途端、別の番組に切り替えるか、次の回に飛ばすようにしている。あれ、なんとかならないのかなー。イヤ、下手っていうのじゃないんですよー。でも、番組の途中で聴かされるよりは良いか。
猫に情報文化論
URL : http://okitachio.sakura.ne.jp/nekojo/
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