2008/03/29

登別グランドホテル

千歳空港から南千歳で乗り換えて、登別までは特急列車で実は1時間も乗らない。とても近いのである。もっと遠いものかと思っていたのだが、これくらい近いのであれば、お金があるのであれば、泊まるところを登別にするのが本当に良いと思う。今回、登別で泊まるところで選んだホテルは「登別グランドホテル」である。結果から言うと、このホテルを選んで本当に良かった、最高だったと思った。

登別グランドホテルに行くには、自動車で行かない場合、路線バスを使うのが一番いい。登別駅から出ている路線バスで乗ること、だいたい15分。登別温泉ターミナルまで乗れば良いだけ。ホテルはそのバスターミナルから歩いて1分以内のところにある。バスの本数もかなり多いので、事前にあまりバスの時間を気にする必要は無いと思う。バスターミナルを降りて、橋を渡れば目の前が目的のホテルである。

このホテル、先見の明があったホテルの創業者が、なんと明治時代にこのド田舎の登別に初めてホテルを作った人のホテルである。ホテルの中に、それを記念するべき展示品が飾っているので是非ご覧になるといい。昭和天皇もかつてここに泊まったことがある由緒正しいホテルなのである。それも綺麗だし、広いし、サービス最高だし、文句をつけるところが無いのは、その登別で一流であることを保つための気品を保っているからなのだと思う。

今回はツイン部屋の1人利用で、かつ、夕ご飯と翌日の朝ご飯付きのパターンを予約した。それでも値段としては16000円程度だったので、まぁまぁホテルの規模とサービスの割りにはお手ごろかなという気がした。シングル部屋だと少し狭いだろうと思われるが、ツイン部屋にしたので、本当に広々と使うことが出来た。今回はノートPCを持っていくことは無かったのだが、持っていってもこの部屋からはネットが使えないので、ネットオタクの人がここに泊まった場合には、ネットに繋げられないのでつまらないだろうと思う。

登別では外では特にまともにご飯が食べられるところが無い。本当に無い。昼ご飯程度であれば簡単な料理(ラーメンとか)ならあるから、それで満足できる人はそれでも良いだろう。だけど、それでは夕ご飯とはいえないだろう。だから、どこのホテルに泊まろうともできるだけホテルでご飯を食べたほうがいい。そう言った意味では、今回ホテルのご飯が付いているコースにしたのは本当に正解だった。ここの夕ご飯は、コースの場合はバイキングで食べられる。もちろん、バイキングではなく、コースにしなかった場合には、ホテル内にちゃんとした料理屋があるので、それを利用しても良いだろう。

ホテル内の大浴場はとても広く、真ん中にローマ風呂のような噴水があったりする。たぶん50人くらい入っても全然問題ないくらいの広さだ。登別温泉は世界的にも珍しく、成分が11種類もある温泉なので、湯船によってその温泉の特徴を生かした成分のお湯が楽しめる。硫黄泉、鉄泉、塩泉、冷泉などなど。硫黄泉が一番匂いに独特感があるので、いかにも温泉という気がするのだが、それでもそれぞれの温泉成分に浸っているだけで、なんだか癒される感じがするから不思議だ。のんびりするためにやってきて、心行くまで温泉に浸かれるというのは本当に温泉地を選んでよかったといえるだろう。もちろん、露天風呂もあるし、サウナもあるので、温泉ばかりいるだけでも十分楽しめるはずだ。

夕ご飯も朝ご飯もバイキング形式なのであるが、これが種類があまりにも豊富でびっくりするほどだ。シンガポールのリッツカールトン並みに種類が豊富。和洋折衷なんでもありなので、食べたいものがなんでもある。特に北海道なので、北海道特産の海産物については新鮮さがあってよい。以前、知床に泊まったときにもバイキングだったが、知床だからこそ海産物が美味いとおもったのに、とても不味くてガッカリした覚えがある。しかし、ここではそんな悪い期待は無いので心配ご無用。特にこのときには、帆立貝丸々1個をバターで焼いたものを、調理人がその場で焼いてくれるというのがあって、これは美味かった。あれもこれも美味い美味いと思って食べていると、自分の胃袋の限界を忘れて食べてしまうので、あとで後悔をしてしまう。1つだけ難点を言うとすれば、ここのコーヒーは、無農薬だとかなんとか薀蓄が書かれていたが、はっきり言って「不味い」。唯一不味いのがコーヒーというのも考えものだ。デザートもスイーツから果物やらアイスやら、いろいろと選べられるので、子供でも外人でも誰でもニーズにこたえるようなものを用意しているところが、さすが一流ホテルだ。そういえば、北海道に行ったら絶対買いたいと思っていた「じゃがぽっくる」だが、このホテルでは売店に売られていた。北海道では、どこのコンビにでもじゃがぽっくるは、普通に売っているものかと思っていたのだが、そうでもないということをこのとき初めて知る。たまたまご飯を食べた後に、売店を覗いていたら、後からきたおばちゃん連中が先にじゃがぽっくるを見つけていて「あぁ、じゃがぽっくりだ!今買わないと絶対あとで無くなるから、○○さん(たぶん友達の人)に連絡してあげて」という会話が聞こえてきたからだ。同じように個数限定で売られていたので、すぐに部屋に戻って財布を取りに帰り、さっそく2箱買った。あまりたくさん買ってもカバンに入らないので、無理。
ホテルには必要なものは全部揃っているので、カバンに余計な荷物を入れて持っていかなくても、このホテルに泊まる分には問題ない。ただ、化粧品やら自分独自のシャンプーリンス類を持っていきたいというのであれば、それは持参するべきだと思う。あと、大浴場が充実しているのに、部屋にもユニットバスがついているのは、なぜだか未だに意味がわからない。大浴場を使えないような人のためにあるのだろうか?それなら個室風呂もあるので、それを使ったほうが良いのではないかと思う。

ホテルマンの応対も申し分ないし、ご飯も美味いし、部屋も良いし、お風呂も良いし、また登別に来るときには絶対ここに泊まりたいと思う。

登別温泉 登別グランドホテル〒059-0592 北海道 登別市 登別温泉町154番地宿泊予約直通電話 0143-84-2425E-Mail info@nobogura.co.jp

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