中国人は、同郷・同族のつながりを非常に強く保っている民族であり、ほんの些細なつながりでだけしかないものを頼って、海を渡り、成功の夢を見て異国の地に移り住んでいる人たちが多いのである。知らないところに移り住んで、自分と違う習慣の人たちが住んでいるところでは、本当に不安になるだろうし、言葉も違うのであれば、同じような顔つきの人が居ても意思疎通が難しいと思われるだろう。そのために同郷会館ができた。それと同じように、中国人は姓を持ち、同じ姓同士では結婚をしないことになっている。そして、男女では違う姓を持っており、姓をたどれば、どういう関係のひとたちなのかはわかる。古い王朝の身分が高い人だったり、同じ土地の出身だったりなど。同じ姓同士の人たちが集まって作ったのが氏族会館である。マラッカのこのチャイナタウンでは、よくよく見るとたくさんの氏族会館があることを発見した。クアラルンプールには陳氏書院という有名な氏族会館があるが、これも陳さんという一族が陳氏の名誉を世に知らしめるために作った建物として有名だ。
・頼氏会館
・蘇氏会館
・鐘氏会館
・林氏会館
・雷氏会館
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福建会館のほかにも同郷会館が存在するが、やっぱり福建人と同じくらい海の人と言われている潮州人と海南人の集まりである潮州会館と海南会館もあったことを付け加えておきたい。
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