2011/01/23

箱根海賊船

箱根芦ノ湖の遊覧船の1つとして、小田急グループが運航しているのが「箱根海賊船」である。定期航路便として運行しており、ロープウェイの終着駅である桃源台から箱根町を通り、元箱根にいき、そしてまた桃源台に戻るという、三角形をぐるぐる廻っている航路を取っている。1回の乗車でいくら掛るかは、箱根フリーパスの中に料金が含まれているので、実際には良くわからない。公式ウェブサイトから確認していただきたい。

12月から3月にかけての冬の時期は、便数が極端に減るため、スケジュールを立ててこの海賊船に乗るように調整しないとダメである。港で次の船が来るまで待ちぼうけしてしまうというようなオチになったら悲しいからだ。

さて、海賊船という名前だから、なにが海賊船なのかな?とおもっていたら、まずは船の形がバイキングっぽい感じのものだ。芦ノ湖にはもう1種類の遊覧船があるが、そちらは普通の観光遊覧船であり、なんのデコレーションもされていなくてつまらない。ところが箱根海賊船のほうは乗り場から、海賊の船員が出迎えるところから始まり、まるでディズニーランドのアトラクションにでも来た様な楽しみができる。
船室は3階建てになっているのだが、1階と2階は客室。3階は外に出て、外気に触れる甲板のところに出られるのだ。こんなに寒い時期だと、甲板にでるのは楽しいかもしれないが、湖面を過ぎる風がとても冷たいので、今回は行かなかった。客室のところは、特別席を含めてかなりたくさんの椅子があるため、観光オフシーズンの現在なら、かなり余裕で座ることができる。これが夏の行楽シーズンだったら、きっと立っていないと座れないくらいの人が乗るのだろうなと思う。

そんな席の間を海賊の親分を扮する船員が挨拶にやって来る。一緒に写真を撮ることもできるし、いや、どちらかというと、撮らされるといったほうがいいかもしれない。それで後で一緒に撮った写真を買いたい人は申し出ればいいだけなのだ。撮られるだけなら無料である。もちろん買いたい人は有料。
13時20分発の海賊船に乗船して、広い芦ノ湖の一番奥である箱根町までは、約30分の船旅である。穏やかな湖を滑るように進む。その間の船窓からの風景はなかなか楽しい。特に、芦ノ湖東岸のプリンスホテルがあるあたりの景色はなかなか格別だ。たまに緑の森の中にぽつんと紅い鳥居が見えるのだが、そこからは箱根神社とその分宮のほうに湖からいける玄関となる鳥居を意味する。箱根海賊船では行くことができないが、西武系列が運行している芦ノ湖遊覧船を利用したらいけるらしい。
ちなみに、箱根町で一旦停まったあと、元箱根のほうに船は移動する。箱根町では10分間の停泊を行い、そのまま船は移動してしまう。だから、箱根町から元箱根へ移動する場合には、船の停泊時間と移動を考えると、箱根町のバスターミナルからバスを利用したほうが断然時間的に短縮できる。

船内はとても暖かいので、外気の寒さから一時だけ凌げると思う。また船内はカフェテリアも用意されているので、そこで軽食や飲み物もとることができるので、是非利用したらいいと思う。トイレも完備されているので、何の問題もなし。だから、是非芦ノ湖まできたのであれば、この遊覧船に乗ったら良い。


箱根海賊船
URL : http://www.hakone-kankosen.co.jp/

0 件のコメント: