地下に下りていくと、壁一面にマルタで有名な政治家や俳優の似顔絵のイラストが飾っていることがわかるだろう。 もちろん地下のレストランは一流のレストラン風におしゃれな感じであり、地元の人たちが何かのお祝いをするときには、よく使われているといわれているレストランだけある。だが、全然堅苦しい感じはしないし、フォーマル絶対着用というわけではない。そしてお店で給仕している人たちもマナーがとてもよく、てきぱきとしているのは見ていて気持ちがいい。
ここで出される付け合せのパンはとても美味い。見た目はフランスパンのように固く見えるのだが、実際に食べてみると全然固くなく、むしろ柔らかいし、何といっても、皮の表面にある胡麻がいいアクセントを出していると思った。
ここで食べたのは以下のとおり。・ホウレンソウのフェットチーネ。最初は別のフェットチーネをお勧めとされていたのだが、給仕が自分でお勧めといったわりには、その日は「枯らしている」ことを分かっていなかったのはちょっと残念。ただ、このホウレンソウのフェットチーネはそのもちもちとした麺とホウレンソウベースのホワイトソースがめちゃめちゃ相性がよく、選択して正解だったと感じた。
・フォラグアのテリーヌ。鶏はマルタでは代表的な名産の一つであるが、まさかフォアグラまで作っているとは思っても居なかった。ここのフォアグラは、パリあたりの脂コッテリというわけではないために、フォアグラをテリーヌにすると、その脂で胸焼けしてしまう人でも大丈夫なものだ。テリーヌでも美味かったのだから、きっと焼いた場合にはもっとうまみが出てくるのだろうと想像した。
・牛肉のトルネード。イギリス統治であるためかわからないがビールで牛肉を柔らかくした料理がある。でも、これははっきりいってベルギーの方が断然美味い。しかし、牛肉臭さがないので、あまり牛肉好きではない自分でもこれは美味しいと思う。
・なぜか眼についたので頼んでしまったのが、ウサギの料理。以前、フィレンツェに行ったときに名店イル・ラティーノでウサギ料理を注文したのは良いが、メインの料理が来る前にお腹が一杯になってしまって、肝心のウサギをあまり食べなかったという記憶があるため、このときがリベンジである。骨がたくさんあるので、なかなか食べ難いものではあるが、本当に昔の日本人が「ウサギは鶏肉みたいな味がする」というのを言っていたように、ウサギといわなければ全然分からないものだと思った。淡白な鶏肉料理を食べているようである。
マルタの赤ワインをボトルで1本と、ガス抜きの水750mlを合わせて、全部でLm29.85だった。
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