2007/05/27

マルタの猫

マルタには猫好きの人であれば天国だといわれるくらい猫がたくさん居る。元々はここに猫がそんなにたくさん居たわけじゃないようだ。マルタの人たちは地中海を知り尽くしているフェニキア人の末裔であるように、マルタ人の基本的な生計は船乗りまたは漁業であった。漁業に使われる船はもちろん昔のことなので木で出来ている。そこへネズミが侵入した場合には、船が沈没してしまうという危険がある。そこでネズミを取る動物として猫が重宝がられた。しかしながら、その猫が島で異常繁殖してしまって、結局島に猫が大量に住み着いてしまったというのが本当のようである。

写真集「マルタ幸せな猫の島」を見ると、どんだけマルタには猫が住み着いていて、その猫が好き勝手にマルタで生きていて、マルタの人たちに愛されているのかというのが分かると思う。写真集自体は、大した腕前ではないので、「ここはマルタか?」と言われると、「さぁ・・・」と答えてもいいくらいマルタらしくない場所を写真集にしているので、あまりマルタのことは分からないと思う。それもそのはずで、写真集のフォーカスが猫だから。

マルタに行く前にこの写真集の存在は知っていたが、購入することは無く、そんなに猫がうようよいるところなのであれば、本当かどうか見てこようというのもマルタへ行く理由の一つだった。

実際に自分がマルタ滞在で見かけた猫を紹介しよう。

炎天下なのに道路の真ん中で好き勝手に寝ている猫。猫というのは日陰か車の下にでも潜っているものかと思ったら、漬物石のように真ん中に陣取っていたので吃驚。近寄っても逃げていかないというのは、慣れているのか、動くのが面倒くさいと思っているのか、猫に聞いてみたいところだ。
裏路地に行った時に見かけた黒猫たち。ちょうど昼ご飯のときだったらしいのだが、なにやら上を気にしている様子。なんだろうとおもったら、鳩がちょっかいをだしてきて、猫の餌を狙っていたらしい。あっちいけーというつもりで、ガンをつけていたのだろう。 古都イムディーナにいたデブ猫。観光客が餌をあげるからか、丸々太って、その動きも重々しい。前から見てみると、まるでギャングのような顔つきをしているので、もしかしたらイムディーナを仕切っているボス猫かもしれない。 同じく、こちらもイムディーナで見かけた猫。炎天下なのに、壁を背にぽかーんとしていた。すごい近寄って、接写モードで写真を撮ってみても、全然逃げようとしない。肝が据わっているのかどうかわからないが、毛並みはなかなか素晴らしい。
しかしその傍にまた別の猫が居て、最初は車の下に隠れていたのだが、そのうち、猫来い来いモードを醸し出していたら、車の下から出てきた。あとはカメラの紐であやしたら完璧になついた。最後は、ブロック壁で伸び~だ。 道路の番人になっていた猫もイムディーナに居たので撮ってみた。こちらも接写モードで撮っても全然逃げない。

そう言っていると、また別の毛並みのいい猫が出てきた。イムディーナ恐るべき場所だ。ヴァレッタに戻ってみると、ヴァレッタもやっぱり猫が豊富。車の上にも車の下にも猫は住処にする。



アッパーバラッカガーデンに行ってみると、猫三匹発見。海からの風が強いために、猫自体も目が開かないでじっとしている。めちゃめちゃ接写して写真を撮っても逃げない。それにしてもこの三匹の猫だが、1匹は顔つきはよい猫だとしても、残り二匹はなんとブサイクなことか。1匹は淡谷のり子のような顔つきだし、もう1匹は目を瞑った感じが田舎出身の子供みたいな顔をしている。
自分で撮った写真も結局のところ写真集のように、どこで撮ったのかわからないではないかー。人のことが言えないな(反省)



















マルタ 幸せな猫の島 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4309265936.html
マルタ猫ギャラリー http://homepage2.nifty.com/kanachantankenki/malta/mal-cat.html
マルタ猫教会 http://maltesecats.2kat.net/index.html

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