デルフトの東門(Oostpoort)はデルフトの駅からは一番遠いところに位置するところではあるのだが、デルフトにやってきたら絶対にみておきたいところの1箇所である。門というからには、そこが街の入口を意味する門であることは間違いない。現在では、東側に属する門しか存在しないのだが、もともとは街を構成する城壁が、デルフトの街全体に存在していたものである。特に東側は運河が自然の境目になっていたため、被害が少なく現存することになったようである。
東門を綺麗に見るためには、東門を挟んで運河の対岸にあるエリアからみるのが一番だが、そのエリアに行くためには、1つの橋を渡る必要がある。この橋は普段は普通の端にしか見えないのだが、実は小さいながらも立派な跳ね橋であり、運河を航行する背高の船が通るときには、道路を遮断して橋が跳ね上がり、その橋を悠々と船が通行するということを見ることができるわけである。
東門自体は常に開門の状態なので、何時になったら閉まってしまうから通行止めということはないから心配ないのだが、15世紀に作られたこの煉瓦の建物がよくもまぁ傷つかずに残っているなぁと本当に感心する。説明書きによると、実は城壁のところを通って、他の門にも行けるようになっていたらしい。それは、クロアチアのドゥブロブニクと街の構造は同じようなものだったということを意味している。
東門のところにはちょっとした芝生エリアがあるのだが、ここには運河にいるアヒルや鴨のような水鳥がたくさん遊びに来ている。その理由は、実は近くの乞食または老人がこういう水鳥に対してエサをあげているからたくさん集まってくるようで、それは寺に鳩がたくさん寄ってくるのは、近所のババァが鳩のえさを持って遊びに来るからだというのと同じ理由である。
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