自分の体臭は他人よりもたぶん弱いとおもっているのだが、やはり汗を掻くと、無臭から多少なりとも自分なりの不快な臭いを漂わせているというのがわかる。他人より臭いに敏感だからというのもあるんだろうが、同じように敏感なひとも周りにいないことも無いので、そういう人たちにも不快な思いをさせないためには、日頃からデオドラントはする必要はあると思っている。特に年齢があがってくると、自己の体臭は、加齢臭も加わってくるのだから、年齢が上のひとであればあるほど、臭いには気をつけたほうが良いと思っているが、実際は放置されている人が多いんではないだろうか?
たぶん体臭がきつくなる理由はいくつかあるとおもうし、それは専門家のコメントに任せたほうが良いとおもっているので、ここでは言及しない。が、台湾人の友達と話をしていたときに、共通して納得したことが1つだけあるので、それだけは自分の記憶として記載しておきたい。ベジタリアンは体臭がきつくなく、肉食の人は体臭がきつい。それも牛肉を食べる人は体臭がきついということ。魚肉や鶏肉を食べるひとはそんなにきつくないということだ。やっぱり肉自体に臭みがあるので、その肉をたべるとそのまま臭いが体に残るのだろうか?
そんな体臭消しとしてはいろいろなものがあるのだろうが、ここ数年、よくTVCMにも登場している資生堂の「Ag+」だ。銀イオンの性質をつかって、臭いを根本から脱臭してしまうというものだ。臭いに対して別の臭いを使って誤魔化すというのは香水である。それはフランス・イタリアなどの風呂に入る習慣が無いひとたちが、自分たちの臭い体臭を世の中に知らせないためにするため始まったものであるが、体臭を消す、または体臭をそのまま他人に伝えないということに対しては、昔からどうにかして対処しようということを努力していた。Ag+のような臭いの元を断つという方式が太古から分かっていたら、きっと香水文化は発達しなかっただろう。香水の場合、本人はその匂いが気に入ったとしても、他人も本当にそれが気に入るのかというのは別問題。だから、臭いを匂いで誤魔化しているのである。
Ag+は無臭にするためのデオドラント製品である。だから香水とは全く違う。似たような製品としてずっと以前から「シーブリーズ」がある。これはにおい消しというよりも、日焼けあとの手入れ製品というのが正しいところなのだが、そのときに使われる製品から発する臭いがいかにも消毒臭いのである。だから、シーブリーズを使った人は、いかにもシーブリーズ臭い匂いをするので一目瞭然である。だが、Ag+は無臭で無臭化するので、使っていることさえも他人に分からない。これが良い。下手にへんな匂いを撒き散らすより、無臭になったほうがいい。
だが、言い換えれば、体臭はそのひとの個性を現すものである。それを無にしてしまうということは、個の存在を消してしまうのと似ているような気がする。年がら年中このデオドラントを使う必要は無いと思う。体臭がきつくなる夏場だけでいいとおもうのだが、汗っかきの人は年中使わざるを得ないときもあろう。汗を抑えるというのは難しいが、体臭を抑えるのは食べ物によってだいぶ変わってくるので、それで調整することで対処することも可能だ。
資生堂「Ag+」
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