猫の町に行ったあとは、あまりにも山路をあちこち歩いたので、脚がパンパンになったから、温泉に行ってのんびりしようと思った。陽明山麓には温泉地が結構たくさんあるのだが、その中にある川湯温泉に行こうと思った。
川湯温泉にいくには、MRTの石碑駅からバスでいくのが一般的。石碑駅の前をたくさんのバスが通るのだが、川湯温泉があるエリアに行くバスも結構頻繁に通るので、来たバスに乗ればいいだけ。駅前のところは台北でも大きな病院が傍に存在するからということもあるので、それなりに繁華街が広がっているのだが、MRTと垂直に陽明山方向に延びている道路をバスが走っていくと、すぐに山道エリアに遭遇する。石碑駅からバスで15分くらいのところに川湯温泉が存在しており、バスのアナウンスも川湯温泉という名前でアナウンスをしてくれるのですぐわかると思う。
川湯温泉ではタオルを借りることはできないので、忘れてはいけないのは、タオルだけだと思う。石碑駅まで来てタオルを忘れたら、中華圏ではどこでも見かけるワトソンズ(Watsons)に入って簡易タオルをゲットしておこう。そして、忘れてはいけないのが、温泉なのでペットボトルのミネラルウォーターだ。これも温泉地では売られていないので、到着前には絶対手に入れておきたいところ。そうじゃないと、温泉のお湯で逆上せたときにクールダウンが出来なくなる。
川湯温泉があるエリアには「川湯温泉」と「皇池」という2大有名温泉地が存在するのだが、川湯のほうが薬膳料理を食べられるということもあって、実は人気。温泉の質はどちらも同じというわけじゃなく、川湯温泉は微硫黄泉で、皇池のほうは世界でも珍しい青硫黄泉炭酸泉である。なので、温泉の質によって好きなほうを選んだほうがいいだろう。ただ、ゲイの人にとっては、川湯温泉でも皇池でも有名なハッテン行為ができない出会いの場になっている。そういう意味では、台北近郊および外国人のゲイの人たちが、互いに相手を見つけるためか、目の保養かわからないが、砂糖に群る蟻のように集まってくるようである。どちらかというと、皇池のほうがガチムチかまたはそれ以上のマッチョのひとたちが集まる場所として有名らしい。まるで、両方の温泉は、箱根の天山温泉のような位置づけなんだろう。しかし、どうしてゲイの人が集まるようになったかというと、それは単純に、台北近郊では珍しく男女別の浴場になっており、水着不要で、日本の温泉のように入れるからというのが原因のようである。
しかし、平日の夕方にここに行ってみたのだが、若い人でスリムな人がいるというわけじゃなく、会社帰りのオッサンとガチムチの汚い人たちしかいなかった。自分たちが入っている間に西洋人も入ってきたのだが、たぶんこの人たちも全員ゲイ。
入口を入ってすぐのところに脱衣場があるのだが、脱衣場と浴場の間には仕切りが特にあるわけじゃなく、そのまま露天風呂と洗い場が繋がっている。ということは、湯船に入っている人、または洗い場にいる人たちは、入口のほうを結構頻繁にチェックし、どういう新しい人がやってきたかをガン見しているのだ。そのガン見のチェックは、頭から足先、もちろんモノのところも凝視することを入れて、1人あたり2秒程度で行うところは、物色をしているひとの特技なのだろうと思う。あの凝視に耐えられないひとはこの温泉には行ってはいけないと思う。
そして、この温泉にはサウナもあるし、瀧き湯で泡風呂になっているところもあるのだが、以前はここでのハッテン行為は当然のように行われていたようだ。しかし、瀧湯のとこは以前木造の仕切りになっていたため、中で何をしているのかは他のひとからはよくわからないというような状態だったのだが、猥褻行為が頻繁に行われていたのを予防するために、今ではガラス版になっていて、中が丸見え。だから、湯船で何をしているのかは他人にはわかってしまうようになっている。全体が露天風呂になっていて広いのだが、あらゆる場所にある柱や壁に、「刑法234条の公然わいせつ罪で10万元の罰金か2年以上の禁固刑になる」という宣伝が張られていたことには驚いた。それだけここではハッテン行為が頻繁にあったのだろう。
だから、露天風呂にたくさんの人が来ているのにも関わらず、互いに自己紹介をしたりするような会話が全くここでは行われていないし、サウナのような個室なんかハッテン行為の最適な場所だとは思われるのだが、この狭い中に10人以上が一心不乱にドアのほうを向いて微動だにしないような立ち方で立っている姿はある意味気持ち悪い。サウナから出て行くひとのケツを触るくらいのことがあってもおかしくないのだが、サウナには監視カメラがあるために、それに見つかるのが嫌なのか、サウナに居る人もみなおとなしくしているようである。そんなゲイの人たちにとってはハッテンができないが、ムラムラする欲望の場になっている露天風呂で、何もしていないかというと実際にはそうでもない。これは日本の温泉場でもよくある風景なのだが、お気に入りの人が湯船に浸かっているのであれば、その向いの湯船のヘリに座って、自分の股間を勃起させて挑発し、相手の誘いをしているひとは結構いた。それも他の人にはわからないようにタオルで隠しながらやっているところが、健気というか、臆病というか、猥褻行為として逮捕されない程度で行おうとする最大の行為なんだろうと、勝手に観察して考えていた。
ちなみに、ゲイでもなんでもない人も当然この温泉にはやってきているので、ノンケの人が行くとビックリすることばっかりが繰り広げられていることに出くわすと思うのだが、ここは大目にゲイの人たちの健気な行為を、父親のような大きな心で見守ってあげて欲しいところだ。
さて、川湯温泉の正式名称は「川湯溫泉養生餐廳」であり、ここでは是非精進料理を食べて行って欲しいと思う。精進料理という言い方しか日本語にはないのがつまんないが、要は肉を一切使わないベジタリアン料理のこと。台湾では「素食」と一般的には言われているジャンルの料理である。ここではセット料理しかないのだが、最低ラインは400元の料理。台湾の価格からすると400元でも十分高いと思う。今回は400元の料理と600元の料理を頼んでみることにした。値段が高ければ高いほど、料理の品目が多くなるし、材料もいいものを使っているというのが、素人でもわかるようなラインナップになっているから、個人の懐具合で決めて欲しいと思う。値段はともかく、どの料理も本当に美味しいので絶対満足することだろう。
川湯溫泉養生餐廳
URL : http://www.kawayu-spa.com.tw/index.htm
住所:台北市北投區行義路300巷10號
TEL:02-2874-7979
FAX:02-2871-4857
行き方:MRT石碑駅からバス508番、535番、536番、08番で川湯温泉で下車
3 件のコメント:
川湯温泉の情報ありがとうございます。
ぜひ、一度行ってみたいなぁ。
川湯温泉の情報ありがとうございます。
いつか、ぜひ行ってみたいなぁ。
台湾の北投にある川湯温泉と皇池温泉は日本人にもよく知られているようですね。
でも台北から行くと、北投の手前にある紗帽山温泉は日本人にほとんど知られていません。
ここにも日本式の裸で入る露天風呂があると聞きました。
もし紗帽山温泉についての情報がありましたら、このブログで紹介していただけたらありがたいです。
宜しくお願いします。
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