街中をうろうろしていたら、ちょっと休憩したくなったので、天水堂の傍にある茶房の「水井茶堂」というところに行ってみた。この北埔は、台湾茶の中で有名な東方美人茶を飲むのが定番なのだが、是非ここでは東方美人茶ではなく、擂茶というのを飲んでみていただきたいところだ。擂茶は、ゴマや黒豆だけじゃなく、漢方薬でよく使われる薬草や生米などを擂り潰して粉状態になったところにお湯を注いで飲むというものである。大きなすり鉢とすりこぎが注文をしてきたあとにテーブルに持ってくるのだが、それはゴマを自分で擂り潰してソースにし、トンカツにかけて食べるところがあるように、ここでも客が自分で擂り潰す。結構大変なのだが、どこまで擂り潰したら良いのか実はわかんないので、適当に細かくなるまで擂り潰したみた。しかし、それでも甘かったようで、お店の人が頃合を見て戻ってきて、すり鉢の中の様子を見てダメなら追加ですり潰すということを行う。色が少し黒から緑色のこなになるくらいまで擂り潰さないといけない。ここに自分で行った状態とお店の人がやったあとの違いを示す。
1人あたり100元なので、普通のお茶よりは断然高いし、なんで労働作業をしなくちゃいけないのだ?と思う人も居ると思うが、ここはイベントに参加したと思ってすりこぎを使って擂ってみるのもいいだろうとおもう。なお、味は変わった味がして、お茶というよりも、栄養ドリンクとか味噌汁を飲まされているという感じがする。元気の素を飲んで戦争にに勝ったという伝説から受け継がれてたというものなのだろうが、これなら元気になるような気がしてきた。
なお、擂り潰したお茶を飲むのがメインなのだが、付け合せのように、冷たいお茶もここでは一緒に出てきたし、お茶菓子も無料でついてきたのにはビックリした。1人で来たのでささっと飲んで出て行ったが、友達と喋りながらお茶を飲んでいたら、きっとすごい時間が経過したことだろうと思う。
なお、お店は旧日本家屋を使ったものであるので、なんとなく落ち着くのだが、やっぱりところどころ台湾風に改造しているので、もはや日本家屋という形式が残っているのは屋根だけじゃないのかという気がした。併設として博物館もあるのだが、そこは店長に聞いてみると見せてくれる。なお、ここのお店には夏休み時期にいくと、ここの子供がバイト感覚でお客さんと接してくれるので可愛いから是非観て欲しいと思う。特に大きい子のほうは、テレビで覚えたのか子供ながら、ちょっと日本語がわかるみたいだ。恥ずかしがりやなのでこちらから積極的に喋ってあげて欲しい。
それと、店の雰囲気はとても落ち着くので、お茶を飲まないがここの中に入って記念写真を撮ろうとするひとが結構いるようで、お店の入口には「お茶を飲まない人は写真を撮ることを禁止する」という非常な縦看板が出ているので注意だ。
運行バスの時間に合わせてお店を出て、次に竹東駅に戻るバスに乗って北埔を去った。
水井茶堂
住所:新竹県北埔郷中正路1號
電話:03-580-5122
営業時間:10:00-18:00
定休日:なし
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