2013/09/01

璽愛商務飯店(台北)

今回の台北旅行では最初の予定どおり、これまでやったことがないことをしてみたいと思ったのだが、その1つとして、台北の安宿に泊まってみようと思った。これまでは結構良いところのホテルしか泊まったことがなかったので、前から話は聞いていた台北駅傍の安宿のどこかに泊まってみたかったのである。調査としては、①本当に安いのか②設備はボロいのか③居心地はどうなのかという点である。予想としては、新橋あたりにあるカプセルホテルみたいな感じなのか、それともラブホテルと兼用になっているようなホテルなのかと思っていたのである。

ホテル予約サイトAgodaで調べてみたところ、名前が怪しそうなのだが高得点のホテルを発見。中国語の名前だと、「璽愛商務飯店」なのだが、英語名だと「Say Love Hotel」というらしい。ちょっと待て。名前で恐れていた Love Hotel とあるじゃないか!ということは、このホテルはヤルために使われるホテルの一種なのか?と思った。もしくはそれを狙ったネーミングにしたホテルなのか?よくわかんないが、ちょっと興味を持って口コミの内容を確認してみた。期待としては「ヤリ部屋みたいな感じだった」というのがたくさん書かれているものだと思っていたが、実際にはそうではなく、ビジネスマンも結構使っているような場所だったり、カップルや家族連れでも使われているというコメントがあったので、ちょっど拍子抜け。だが、それも全部きっとサクラとして書いているんじゃないのか?という疑問は抜けない。モノは試しととりあえずここを予約してみることにした

実際に予約をしてみた。部屋のタイプは「デラックス・ダブル」というのが最低価格で予約ができるものだったので、それにした。もちろん、朝ごはんは付いているというタイプである。朝ごはんに関するレビュをみたときに「日本人の口に合わないだろう」というのが載っていたので期待はしていなかったが、無いよりはマシかなとおもっていたので、選んでみた。

松山空港からタクシーに乗って行く事にしたのだが、住所だけをドライバーに見せてみたところ「了解した」という顔をしてあっさり到着。駅前を東西に通っている大きな通りの忠孝西路沿いだからわかりやすい場所ではあるのだが、目当てのホテルというのはきっと雑居ビルのなかのフロア貸しになっているところだろうと想像していたので、その雑居ビルを発見するのは難しいかなと思っていた。が、ドライバーがあっさり場所を発見。どうやらあのあたりの安宿に泊まろうとする観光客は多く、その客を乗せることも多いんだろうというのは想像した。

雑居ビルは1階は薬屋、目当てのホテルは3階だが、他に4階と5階にも別の名前のホテルがあり、9階には学習塾が存在するという、もう訳がわからない雑居ビルだ。同じビルなのに違う名前のホテルがフロア単位で存在するっていうところが、いかにも怪しさ満点なので、ビルの入口を見たときには、絶対ここはラブホだと思った。ホテルに上がるのはエレベータしかなく、2台あるエレベータには色々な客層の人が乗り込んでくるために、本当に怪しい。

エレベータで3階にあがると、すぐそこがフロントに繋がる入口になっており、エレベータホールのところから右にいくとフロント、左に行くと食堂のほうに繋がるようになっている。フロントには常に1人の係員が座っているので、その人に対応して貰う。事前レビューでは、係員は日本語が話せず、中国語か英語で対応するしかないとあったのだが、そんなことはない。係員の1人は日本語を解する人も居るので、日本語しか出来ないバックパッカーのようなひとも大丈夫だ。後は、数日間このホテルを利用する際には、どこのホテルでもそうだとは思うが、係員と仲よくなるか顔馴染みになっていたほうが何かと便利だ。ちなみに、朝食券は毎日外から帰ってきたときに翌日分としてもらえる。予約時に1人で予約したとしても、なぜか2枚くれるので、連れ込みをしたい人にとっては、翌日連れ込んだ人と一緒に朝食を摂るということも出来る。一応、1人で泊まろうが2人で泊まろうがホテルの宿泊費としては同じなので、ホテル側としてはどっちでもいいんだろう。
部屋は事前にリニューアルしたばかりだからということを聞いていたので、多少は綺麗になっているのだろうと思っていたのだが、言うほどの綺麗さを持っている部屋とはいえなかった。部屋の大きさはとても広くて、そこに大きなベッドが真ん中にドーンと鎮座している。そして、それを囲むように、シャワー兼洗面台があるのと、机と、お茶類を用意している台があるというものだ。テレビは壁に備え付け。あとはエアコンがあるという実にシンプルなもの。アメニティ類も一応ひと通りは存在しているのだが、全体的な雰囲気としては、どうしてもラブホの部屋という感覚から抜けられないと思った。
 
 
 
 
 
すべての部屋からは強弱は別にして無線LANが利用することが出来る。利用するときには、フロントに行って、アクセスキーを貰ってくる必要があるのだが、毎日そのアクセスキーは異なるので、必要なときに貰いに行かないといけない。どうやらこのホテルの場合は、1度ログインすると、そのときに使ったアクセスキーは24時間利用できるようになっているみたいで、24時間経過してしまうと、違うアクセスキーを入れないとアクセスできないという仕組みのようだった。APの数としては3つくらいフロアにあるようなので、その都度一番強い電波を発しているAPを選べばいい。

そういえば、ベッド脇にある机の引き出しをみたときに、チェーン店ホテルと同じようにメモ用紙なんかも用意されていたのが入っていたのだが、それと一緒にコンドームも用意されていたときにはちょっと笑った。もう完璧にここラブホじゃんっと。チェーン店ホテルではコンドームは部屋にないよー。

さて、朝食なのだが、朝の6時半から10時までの時間が提供されている。フロントを通ってエレベータホールの前を通り、その向こう側にある部屋に行くことになるのだが、用意されているバイキング形式の料理は、正直、本当にこれが朝食なのか?と思うようなものばかりだった。全くまともに食べられるものといえば、食パンくらいなもので、あとは朝からザーサイみたいなものばかり。玉子焼きとかソーセージもなくはないのだが、メインではなくおまけみたいなもの。だから、朝からホテルでガッツリ食べて、昼代は浮かしちゃおうなんていうことを考えている人は、たぶん止めていたほうがいい。あと、ここのコーヒーは部屋に備え付けられているものも含めて、もう飲み物じゃない。あんなクソ不味いものを好んで飲むようなひとは頭がおかしいと思う。さすが台湾だとおもうのが、烏龍茶のTパックがあること。これだけは真面目に良かった。朝食のエリアにも用意されているので、ドサクサ紛れにたくさん烏龍茶のパックだけはガメることにして、部屋のなかで飲むようにとっておくことにした。なにしろ、部屋にはポットが用意されているので、お湯を沸かすのはいくらでも出来るからである。一般的な中華なひとたちはあのご飯のバリエーションでガマンが出来るんだろうか?謎だ。
ホテルのロケーションとしては、どこに行くにも便利な台北駅エリアにあるので、宿泊者にとっては便利だろうとは思った。またこのホテルを使いたいかというと正直、遠慮しておきたい。やっぱり台北のホテルは良いところに泊まったほうが落ち着く。

璽愛商務飯店(Say Love Hotel Taipei)
URL : http://www.slovehotel.com.tw/
住所:台北市中正區忠孝西路一段72號3F
TEL: +886-2-2388-0808
FAX: +886-2-2311-4112
Email:slhotel@mail2000.com.tw

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