2012/02/25

大竹まことゴールデンラジオ(Podcast)

文化放送で毎週月曜日から金曜日まで昼の1時から3時半まで放送しているのが、大竹まことのゴールデンラジオだが、この中の①コーナーに「大竹・紳士交遊録」というのがある。ポッドキャストにもなっているので、番組の中ではこのコーナーだけ聴くことができるのだが、これがまた面白い。たった12,3分しかないコーナーなのだが、登場するパーソナリティによって内容が全く異なるので、たまにはタメになるし、たまには爆笑で終わるというようなものだ。

元々、このゴールデンラジオは、大竹まことと、毎日曜日ごとに下記のアシスタントが一緒になってわいわいするような会話が楽しい番組なのである。

(月曜日)阿川佐和子
(火曜日)眞鍋かをり
(水曜日)水谷加奈
(木曜日)光浦靖子
(金曜日)室井佑月

全然個性が違うひとたちがパートナーアシスタントとして出ているので、曜日によって話している内容がめちゃくちゃ異なる。月曜日の阿川佐和子との場合は、同じ日のテレビ朝日で放送されている「テレビタックル」をそのままラジオ版にしてしまっているような気がするし、眞鍋かをりとの場合は、ネットに特化したことが多かったりする。水曜日の人はよくわからないので飛ばすとして、光浦靖子の場合は文学関係、そして室井佑月のばあいは芝居関連ということになる。

しかし、上記の感想だと思ったのは、決して番組のすべてのコーナーを聴いて、そう感じたというわけじゃない。あくまでもポッドキャストのコーナーを聞いての感想である。ポットキャストの「大竹・紳士交遊録」には、アシスタントパートナーのほかに、もう1人毎週決まったゲストが出てくるのだ。

(月曜日)森永卓郎
(火曜日)週刊朝日デジタルスーパーバイザーの山口一臣
(水曜日)笑福亭笑瓶
(木曜日)辛口書評家の大森望
(金曜日)きたろう

もう、上記のメンバを見ただけで笑えるだろう!このゲストパーソナリティと、パートナーアシスタント、そして、大竹まことという3人が1コーナーのために集まってわいわいやっているのを想像してみたらいい。こんなにおもしろいネタになるような時間は無いだろうと思う。普段からテレビに出ている森永卓郎、笑福亭笑瓶、きたろうの各氏は、もうほとんど芸能人と同じようなものなので敢えて追加コメントする必要は無いのだが、山口一臣と大森望の両氏については、本当にタメになるような内容だと思っている。

もちろん、経済評論家の森永卓郎も役に立つといえばそうなのだが、どこまで本気に言っているのか解らず、ほとんどやっかみというか、ひがみというか、いまのやっている経済政策について何でも「おかしい」と言ってやれというようなスタンスに見える。解る、解る!と納得するときもあるのだが、んなあほな?というときもあるので、もっと広い目で見る必要があるかなとおもう。

山口一臣の話は、政治・経済・芸能全般に関してコメントをしており、どちらかというと政治に関する話のほうが多かったりする。それをネットの事情を踏まえて、絡んで話をしてくれるので、ネット世代のひとたしにとっては解りやすいだろう。ご本人が、もともとは週刊朝日の編集長だったのに、なぜか「左遷(自称)」されて、デジタルコンテンツにおける管理職という肩書きになって統括しているというものだ。短い時間に小難しい政治の状況を解りやすく説明してくれることと、毎回の発言にブレが無いというところに感心がある。

大森望の話は、毎回いろいろな本を紹介してくれて、それを100点満点中の個人的感想の点数で表現してくれるというものだ。話題になっているものやちょっと前に刊行されたものなど幅広いのだが、書籍の章のタイミングの時にはすべての本に眼を通して、これがこうだった、あれがこうだったというようなことを説明してくれるので、この人はどれだけの本を毎回読んでいるんだろう?と本当に不思議に思う。一番笑ったのは、世の中が「すごい」と褒め称えていたときの水嶋ヒロの作品に対するボロくその評価。実際に本を読む前に、大森氏の評価を聞いてしまったからかもしれないのだが、実際に読んでみたところ「まさしくおっしゃるとおり」の読むに値しないもので、水島ヒロが将来監督業等のステップを踏むために計画的に出版しただけのくだらない本であったことをいち早く表明してくれたのはいい事だと思う。

大森氏も山口氏も正しい目で物事をみているひとの代表的で、決して迎合することはなく、決してなにかの権力に対して屈するというものでもないもので、いつか両氏は影の人たちに殺されるんじゃないのだろうか?と思っている。それだけ発言が過激でおもしろいのだ。

そんなゲストコメンテータの話に対して、大竹まこともパートナーアシスタントも黙って聞いているわけじゃなく、あれこれと意見を言っているので、実はこの番組、脳みそを使わないと聴けないフランクさは存在するのだ。

紳士交遊録しかしらないので、他のコーナーがどうなっているのかはよくわからない。また文化放送としても、このコーナーだけポッドキャスト化しているということは、このコーナーが一番面白いと思ったからなのかもしれない。

ちなみに、前の水曜日のパートナーアシスタントは、いま芸能界を引退(?)してしまったベロチューでおなじみの山本モナである。

文化放送 大竹まことのゴールデンラジオ
URL : http://www.joqr.co.jp/golden/
放送日:毎週月曜日から金曜日 13時から15時30分
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