2011/05/14

聖イグナチオ教会(ドブロブニク)

聖イグナチオ教会(Isusovacka Crkva sv. Ignacija) は、青空市場からさらに高台のほうに向かって歩いていくと行くことができるのだが、その突然目の前に現れる急な階段上の壁のような障害は、なんだかこの教会にいくのを阻んでいるようであり、誰でも来るところじゃないというような雰囲気をも醸し出しているようだ。
その階段を上りきったところに少し広くなった平らな場所が見えてきて、そこに大きな教会がどーんと聳え立っているのが待ち構えていた。

天井が高い内部構造はバロック様式の建物であり、すべてが石造りでできているので重々しく見えるのは仕方ない。しかし、この天井の高さに関しては、それほど大きな教会ではないのに十分大きいように見えるから不思議だ。正面の石造りの祭壇は赤大理石を使った見事な装飾になっているので、これを観ているだけでも楽しくなる。円蓋の裏側に描かれているのはキリストと聖人たちのひとこま。正面以外の見所としては、入り口を入ってすぐ右側にある柵に囲まれたマリアの聖母受胎告知の場面を彫刻したものだ。いままでは絵画ではなく彫刻で表現しているようなところは結構多くの教会でも見られるのだが、なぜここでは柵で囲って、絶対触るなというようなことになっているのだろうか?その違和感がたまらなく不気味に感じた。
あとは赤がとても映えている天使の彫刻。こちらはちょこんと気づかれないようなところに立ってあるのだが、これもまた教会が誰でもきてきてと呼び込みするための催しものの1つになっている感じもする。

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