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そんな中で食べ物屋のおばさんたちも、通りかかる客に客家語で「いらっしゃい、いらっしゃい」みたいなことを言っているのだが、何を言っているのかチンプンカンプンである。そうなると、たくさんの人が食べているところが美味いところだという方程式がなりたつので、そういう屋台を探すことにする。そのときに見つけたのが「百年老店・阿城號」である。この店、最初は小さい店かなとおもっていたら、空きスペースや潰れた店のスペースを自分の店に来た客が食べられるようなスペースとして解放しているという、新竹のこのエリアではとても有名な店だったことがわかる。
この店はシステムだが、何度も書いたり消したりすることができる、ペンで書ける白黒板のハンディータイプのものに、メニュのリストと値段が書かれており、それに欲しい固執を記入するというタイプになっている。メニュ自体は壁に写真が書かれているので、それをみて、なにを食べるのかは決めれば良い。いずれにしろ、ここではせっかく新竹に来ているんだから、米粉の料理は食べたかったというのが大前提である。
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・新竹肉圓 35元
・炒米粉 35元
・什錦湯 30元
・貢丸湯 35元
・包餡貢丸湯 50元
文字としては見た事があったがどういうものだかちっとも想像がつかなかった。でも、この肉圓というのは新竹が名産というのではなく、彰化が名産だというのを聞いたことがあったのだが、実際にはどちらなのだろうか?一度売れてしまった製品は、あっという間に台湾全土に広がって、あっという間に我先に「正統」とか「元祖」とか意味不明な冠を付け始めてしまうというのも台湾の屋台の特徴であるからだ。実際の肉圓だが、ぷにぷにした片栗粉の塊みたいな生地の中に、肉まんの肉が詰まったようなものである。このぷにぷにした感じというのが、台湾でよく見かける食感の表現である「QQ」なんだと思う。またこの中に入っている肉というのが、肉まんの肉のようだと表現したが、実際には肉になのほかに筍と葱が入っており、それを酸味の強い梅のような少し酸っぱさがあるのが面白い。QQな生地と一緒に肉を食べていると、それだけで結構満腹になり、結構美味しく食べられる。
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名前が似ているがちょっと頭に冠がついている包餡貢丸湯は、貢丸湯をさらに大きくしたもんではあるが、大きいだけにはそれなりの理由がある。それは肉団子の中にさらに肉団子があるのだ。それも違うタイプの肉。だから、内側の肉と外側の肉との間に、微妙に汁が含まれている状態になるので、小籠包を食べているときのように、中から熱湯が口の中にあふれてしまうようなものだ。あの熱湯の熱さといったら経験したことがある人なら分かると思うが、まぁ、吃驚する。口の中を火傷しちゃうんじゃないのかというような熱さだ。
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それにしてもこの店はひっきりなしに客がやってきている店で、大繁盛だった。
百年老店 阿城號
新竹市中山路75號 [城隍廟口/天宮爐旁邊]
營業時間:約6:30~21:00
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