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台北の町でもまだまだいったことが無いレストランというのは、探せば結構たくさんあるものだ。それも台北では有名だが、旅行者にとってはあまり知られていないというところについてのほうがよほど面白い。たいていの場合は、行きにくい場所だったりすると、旅行者は少なかったりする。
今回は行天宮からどんどん南に下って、さらに西方面に移動したところまで移動しなければならない場所にある「台南阿輝炒鱔魚」というところに行ってみた。台北に居ながらにして、食文化の中心地である台南の美味いご飯を堪能できるというのが嬉しい店だ。この店では、店の名前にも書いているとおりに田鰻(鱔魚)を是非注文したいところである。
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日本語で記載されているメニュを提示してくれるというのは日本人にとってはとても良心的な店ではないかと思われる。店の人もすごいフレンドリーなので、困ったときには「これ食べなさい」と薦めてくれるが、決して高いものを薦めてくれるわけじゃないので、安心して食べられる。
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ここで注文したのは以下の通り
・乾炒鱔魚油麺 160元
・炒麻油鱔魚 160元
・炸周式蝦捲(二條)80元
・烤虱目魚肚 110元
・空心菜 70元
・肉燥飯 40元
乾炒鱔魚油麺は日本語では「田うなぎそば炒め」と呼ばれるものである。あんかけ風に作っている具を麺に掛けられているのだが、その具の中に田鰻を入れているものである。一般的なあんかけそばを食べている感じがしてとても美味しかった。
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個人的に大好きだったのは炒麻油鱔魚(ごま油の田鰻炒め)である。ちょっと濃厚な味なのだが、これがバクバクいけちゃうところが不思議だ。田鰻はどじょうの仲間だとおもうのだが、あんまりどじょうの系統を食べていると飽きてくるのに、ここでの料理は全く飽きない。もっとたくさん頼みたかったものだ。
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台南の小吃としては代表的なのが蝦捲で、その有名な「周式蝦捲」を充実に再現しているからなのだと思うのだが、その名前もずばり「炸周式蝦捲」である。蝦まきを3等分に切って、一口サイズになっているのは嬉しい。蝦二匹分を使っているのだが、これが口の中でさくさくとしており、蝦のぷりぷり感をそのまま残して揚げているというところがとても美味しい。まさしく、台南の店の味をそのまま再現しているといっていいだろう。
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続いて、これまた台南での名物の1つになっている虱目魚を使った「烤虱目魚肚(魚はら焼き)」だが、これは以外に淡白な味がしていて美味い。ホッケの開きみたいな味がするのかなと見た目の様子では思っていたのだが、全然違う。この魚のほうがもっとクリーミーな味わいが感じられるもので、ほかにどのような調理方法があるのか知らないが、今回食べたような食べ方だとかなり美味く、魚の本来の味が分かるような気がした。さすが馬の町・台南の料理だとおもう。
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付け合せとして空心菜を頼んでみたが、これは他の料理がしょぼかったり、がっかりするようなものだったときの予備として頼んでいたものである。どこでも食べられるものなので、どういうものか想像は容易にできるところで頼んでみたのだが、もうこの料理に手をつける前にかなり満腹になってしまった。ただし、台湾のレストランの料理は1品ずつがそんなに多くないので、結果的には全部食べてしまった。
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もう1つの付け合せとして「肉燥飯(肉かけご飯)」を頼んでみたのだが、これはさすがに満腹で最後まで食べられなかった。感じとしては魯肉飯に似ていると思う。
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いやぁー、台北で台南のご飯が低予算で体験できると思わなかったので、これは良い発見をしたと思う。
台南阿輝炒鱔魚
URL :
http://jp0225318053.tw.tranews.com/住所:台北市中山區長春路89-5號
営業時間:11:00~14:30 16:30~21:00
電話番号:02-25318053
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