どの街に行っても変なものというのは存在するが、新竹でも幾つか見つけたので紹介したい。
■家の入口にお守り
新竹の北門跡を歩いていると、古い家の玄関先に、入口が開いているわけじゃないのに、なにか入口にぶる下がっているのが分かった。カラフルな風景画となんだか意味の分からない呪文が書かれているような、言い換えれば、脳みそのなかに蛆が湧いているんじゃないのかなというような表現をしているものが木材の上に書かれていた。この呪文なのかよくわかんないものを、よく考えてみると、新竹の関帝廟でみたお札と同じお札のように思える。でも、このようにカラフルになっていると、なんとなく楽しそうに見えるのはなぜだろう?それにしても「雨」のような冠がついている合成漢字にはどういう意味があるのか知りたいところだ。■偽者サトちゃん
薬局の前を通りかかったときに、日本のように佐藤薬品のサトちゃんがいるなーとおもっていたのだが、よく見ると、偽者のサトちゃんだった。本当のサトちゃんを台湾まで持ってきたんだったら、それは「ええ根性しとるやないかいっ」と言いたくなるが、ここまで偽者だと気持ちがいいもんだ。それも薬屋としておいているところがなかなかやる。
■古い町並み
新竹の旧北門あたりの街は、もともと海が近かったからかもしれないが、漁師の町として栄えた名残が残っている。そしてそのままあまり発展しないようになってしまっているので、いまだに古い福建風の建物が残っているところが、現代人としてみていて楽しいと思う。でも、手入れは大変だろうな。■世界街ってなに?
歩いていると、道の標識が気になってしょうがなかった。もと中国大陸で使われていた地名とか道の名前がそのまま台湾に持ち込まれているのは良く見かけるが、さすがにここまでスケールのデカイ通りの名前が書かれると、一体その先にはどういうものがあったのかというのを勘ぐってしまいたくなる。その通りの名前が「世界街」だ。別にワールドトレードセンタがあるとか、元々「世界」という偉い人が住んでいたというわけじゃないのだが、なぜかそんな名前がある。もちろん、世界は中国語でも「世界」である。■科挙の勉強専門学習塾
台湾からも清朝末期にはたくさんの科挙受験者が大陸のほうに渡って試験を受けていたことは記録にも残っているし、実際に台湾出身の漢族のひとが官吏になって、故郷に戻ってきて台湾の発展に少し寄与させたというのも記録にある。しかし、科挙に合格するにはとても大変な難関だというのはよく知られているのだが、その受験をする前に、いまの予備校みたいなものに通って勉強していたことも知られているが、その勉強していた予備校が、新竹にあるとは知らなかった。それも建物だけみると、すごいボロボロになっていて、こういうところこそ、修繕をして残すべきなのだと思うのだが、町の発展が先に思われていたので、伝統的な建物についての修繕まで手が廻らなかったのだろうなというのがわかる。
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