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城隍廟は新竹の中心部にあるようなもので、町はここを中心に大きくなったのではないかというものだと思う。だいたい城隍廟は土地の神様なのであり、守り神である。だから、そんな神が人間が住んでいた地域から離れてあるわけがないのである。ただ、その城隍廟を中心に町が発展した象徴として、今でも寺の周りは、生鮮食料品や生活雑貨が密集している市場と食べ物屋に囲まれている。まるで、大阪の鶴橋コリアンタウンや、御徒町のアメ横みたいな雰囲気である。
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それにしても、道教の神様なのでいつも気になるのだが、入口付近に、舌をべーっと出している謝将軍とその対になる范将軍が向かい合わせに立っている。謝将軍を日本語で「しゃあしょうぐん」と読むが、何度か呼んでいるうちに、ガンダムに出てくる「シャー」のことが頭に出てきて、最終的に「またここの寺にもシャーアズナブルがいるよー」と思ったのは言うまでも無い。
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この寺院は土地の神様であるだけでなく、なぜか媽祖も飾られていたり、月下老人も飾られていたりした。さらにいうと、学問の神様である文昌帝君もいたりするから、もうこうなったら何でもありの寺である。関帝廟の機能だけはここには無かったというのもまた面白いではないか。
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新竹の住民にとってはこの寺は身近な守り神であるために、平日昼間からでもたくさんの参拝客がきているところが活気があっていいと思う。
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