ホテルで荷を解いたあと、夕御飯に出かけようと思った。今日は早朝から長旅をしてきたこともあり、老夫婦もさすがに疲れたであろう。さすがに初日から夜のバンコクを歩き回るという元気もなかったようなので、まだ夕御飯の本格的な時間としては早い18時半ごろだったのだが、早めに就寝して、明日は早くから出かけようと思ったのである。疲れたまま明日からの観光をするには、体力を温存しておこうと思い、ホテルから一番近いところで、そこそこ名店になっているところにしようと思った。
道路を挟んで隣のシェラトンホテル3階にあるタイ料理レストラン「バジル(Basil)」というところにした。店内はとても上品な雰囲気と、モダンなデザインで飾られている内装がとても印象的。ものの本によると常に人気の高級レストランであるというらしい。確かに早い時間に入店したので、そのときにはほぼ誰もいない状態ではあったのだが、ご飯を食べてお店を出て行くときには、すべてのテーブルは埋まっているくらいだった。バンコクの中でもいちおう高級レストランなので、変な客が来ているというわけじゃないところが良かったが、どうみても隣りのテーブルは不倫カップルじゃないのか?というのが来ていたので、どこの国でもやっていることは同じなんだなーというのはよくわかった。
店の一番奥の席に落ち着いてまずは注文しようと思っていたところ、お店の人がウェルカムドリンクみたいな意味でお茶を出してくれたのだが、このお茶、緑茶とかプーアル茶とかそういうのではなく、日本ではほとんどお目にかかったことがないグアバ茶が出てきたのにはびっくりした。
メニュを持ってきてもらったのだが、このメニュ、ちゃんと日本語が書かれているので、最初はタイ語か英語しかないのかと思っていたところの驚きだったので、数多いメニュの中で選びやすいと思った。とはいっても、両親ともメニュから食べたいものを選ぶのが本当に面倒くさがりというか、よくわかんないーという理由で全く選ばない。なので、仕方がないからいくつか候補を出しておいて、その中から選んでもらうことにした。
今回頼んだメニュは下記の通り。
・フルーツと蝦を和えた、酸味が効いたスパイシーサラダ (Yum ponlamai goong) : 360B
・ロースとダックと青リンゴのレッドカレー(Gaeng phed ped yang apple) : 400B
・車えびのフライ、タマリンドソース、スイートバジル、レッドチリ(Goong Thiparod) : 620B
・Rad Naa Sen Krob : 370B
・鴨胸肉のロースト、タマリンドソースがけ (Ped phad nam makham) : 370B
はっきりいって、頼みすぎた。あれもこれもと調子をこいて頼んでいたらめちゃくちゃな量になった。あと、タイ初日だからということもあるのだが、初日の夕御飯で税込み2495Bっていうのは食いすぎだろうということもあるし、高すぎるとおもう。他の店に後日いったときには、どんなに高くてもこんな値段にはならなかったと思う。が、値段は高いが味もどれもこれも美味かったし、辛さ・甘さ・酸っぱさというのが、いわゆる日本人が想像するようなタイ独特の強い感じが出ておらず、もっとマイルドになっていたので、これなら日本人も結構食べられるだろうというかんじだ。ただ、タイ料理に慣れていて、もっとパンチの効いたような料理じゃないと刺激がないというような人であれば、このようなしゃれた店は全くイマイチと思われることだろうと思う。タイ料理に食べなれていない両親にとっては、初日で初回のタイ料理へご対面するという機会としては、値段は別にしてちょうど良かったのではないだろうか。タイ料理の特徴である、甘くて辛くて酸っぱいのがタイ料理と言っても、それが一緒に口に入るときの感覚というのは、いくら口で説明をしたとしても、それは全く聞き手には想像が付かないものだろう。経験して初めてその感覚は理解できるものなのだ。
まずは、サラダ。ドラゴンフルーツやパイナップルなどのフルーツと一緒に皮むきした蝦のサラダは、他の味の濃い料理と一緒に食べたほうが、味を調整するのには丁度良い。最初にこのサラダだけ食べてしまって、あとから出てくる料理を待っているというのは、フルコースメニューだったらご法度だが、アラカルトで注文した場合にはOKだと思われる。今回は後から考えると蝦ばっかりを選んでしまったように思えるが、蝦はプリプリしていて食感を大変楽しめた。その蝦とフルーツって小エビだったら体験はしたことがあるのだが、ここまでの大蝦でやると味が大げさになるかと思っていたが、なかなか食べやすい。蝦自体はプリン体の塊であるがそんなに強烈な味があるわけでもない。それをフルーツでまろやかにしているところにマッチするんだろう。
カレーは、少々辛かった。それもそのはず、メニュには唐辛子マーク2つがついていて(最高の辛さは3つ)、注文したときにウェイターの人が「カライヨー?」と言ってきたからだ。大したことないだろうーとおもったが、やっぱり辛かった。カレーと一緒に食べるご飯は、ウェイターが適度な時間を空けて持ってきてくれるのだが、そのときに、白米か玄米か、赤飯かを選ぶことができる。赤飯と言っても古代米みたいなものであり、日本のカレースタイルもすきなのだが、やっぱりタイ米と一緒にたべるのがカレーとしてはあっているなと思う。モチモチしたインディカ米だと御飯の味がメインになってしまって、カレーが附属品になる。それよりも正直どうしようもないタイ米を使ったほうがタイ米の臭みは消えるし、タイ米はカレーを食べるための附属品に引き下がることができるからというのが一番のメリットだろう。それにタイ米は細いために米に巧くカレーが絡まるところもいいようだ。ただ、米を食べ過ぎるとほかが食べられなくなるので注意。
タマリンドソースが掛かった車えびのフライだが、これ値段が高い。日本円にしたらそんなにでもないのだが、タイ価格だとすごい高いと思う。ただ、使っている蝦が車えびだからということもあるだろう。調理としてはそんなに手が入っているわけじゃないと思うが、このソースがたまらん。めちゃくちゃ美味い。高いけど注文してよかったと思われる料理だと思う。
あとから記載しているこのブログも、自分が頼んだ料理がなんだったのか忘れてしまった「Rad Naa Sen Krob」だが、これ、領収証を見たら、そうかかれていたのだが、メニュのなかのどれだったかというのがわからなくなってしまった。ただ、パリパリとした揚げとチンゲン菜を剥き蝦をとろみで絡めたもの。これは個人的には余分だったとおもう。にたような蝦料理がほかにもあったし、ただ、お腹は一杯になったが、これもこれで単品で頼んでいたのであればすごい美味いものだったに違いない。タマリンドソースの蝦料理と比較すると、やっぱり一段階劣るものだ。ただ、野菜類をちょっとつまみたいというようなときには、ちょうど良いものだ。
最後に鴨肉料理。これはやっぱり美味いね。鴨大好きな人間としては、これ最高!だとおもう。少し焦げ目が付いているところがまたジューシーな味を堪能できる。鴨肉の下に海藻類が敷かれており、それと鴨肉が絶妙にマッチしているのが面白い。全く関係ない二つだとおもっていたのだが、ここまで合うなんておもしろいなと。
食事をしたあとは、そのままホテルに戻って、とりあえずは、荷解きと明日の準備、それから早めに就寝して翌朝からの観光に備えることにした。結構満腹になってしまったので、さすがに部屋に用意されていたフルーツ盛り合わせなんかを食べる機会は全く無かったといっていい。
バジル(Basil)
URL : http://www.sheratongrandesukhumvit.com/jp/basil-jp
Open : 12:00 - 14:30 (祝日を除く月曜日から金曜日)
18:30 - 22:30 (毎日)
Address : 250 Sukhumvit Road
Phone : 66 (0) 2649 8888
Email : dining.sgs@luxurycollection.com
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