2012/06/09

チャオプラヤ・エクスプレス・ボート(Bangkok)

ワット・ポーからチャイナタウンがあるエリアに行こうかなとおもったときには、タクシーもあるのだが、ここはチャオプラヤー川を南下するチャオプラヤ・エクスプレス・ボートを使うのが一番便利だ。むかしからバンコクの人は川と一緒に生活しているのであり、川での移動が生活の一部として密着しているからである。それにバンコクの見所が集まっているのは、このチャオプラヤ川沿いなのであり、この川を移動する手段としてチャオプラヤ・エクスプレス・ボートを有効に使えば、とても便利な交通手段になると思う。なにしろ、値段もすごい安いので、ケチる必要は無い。じゃんじゃん乗れば良いだろう。
ただし、乗り方は結構面倒くさいかもしれない。なにしろ、ボートは幾種類も存在しており、そのボートが自分が下りる予定の場所を止まるのかどうかは事前に知っておかないといけないという不便さがあるからだ。ボートは川上からと川下からとどちらからも来るわけで、電車のように行く方面によって乗る場所が違うということもないからだ。ボートの種類分けはボートの後ろにはためく旗によって違うのであり、無地の白色は全ボートポートを止まるのだが、オレンジや青になってくると、途中すっ飛ばすところが結構多かったりする。おまけにいつその色のボートが来るのかは時刻表が存在するわけでもなんでもないので、皆目見当も付かない。バンコクのこのボートサービスに、何色のボートがいまどこにいるのかというような表示サービスがあればきっともっと便利だとはおもうのだが、そんなことを考えるのはおそらく時間が無い観光客だけのことなのだろう。ここバンコクの人たちはそんな考えを持ったことすらないみたいで、たぶん「マイペンライン」で通していることなんだろうと思う。もちろん、その中には長期で滞在している不良外国人観光客も含まれることなのだろう。時間を惜しんでどこへいく?という風潮だからだ。
乗り場にどの色のボートがどこを止まるのかというのが記載されているのでそれを確認すれば良いのだが、どこのボート乗り場もお金を払う場所が全く無い。じゃ、どこで払うかというと、ボートに乗ってから払うという実にシンプルな仕組みだ。しかし、ボートは恐ろしいほど人がたくさん乗っている。みんなボートで移動するから、どのボートも混雑しまくりなんだろうが、そのなかでお金を払うというときによくもまぁ混乱が起きないなと思う。そこはボートの運転手とは違う車掌がちゃんとどの人が乗り込んできたのか監視しているようなので、取りっぱくれ無しにちゃんと運賃を請求してくる。「○○まで」と車掌に言えばお金はいくらかというのを教えてくれるのだが、だいたいがボートの速さによって値段が固定相場になっているようだ。そうじゃなければ、誰がどこまで乗るのかなんか監視できないからである。だいたい、あの混雑で誰が下りたかなんていちいち監視はできないでしょー。
さて、ボートだが、渡し舟とは異なりめちゃくちゃ早い。このかっとぶ様なスピードは、汚らしいチャオプラヤ川の濁りさえもぶっ飛ばしてくれるような爽快感がある。のんびり川くだりをするというようなものとは異なり、川を跳ぶように進んでいくような高速艇であるため、実に心地良い。ただ、これも座れることができたら楽しいボート遊びになるのだろうとおもうが、立ったまま乗っているのは捕まるところがあまりないボートだと結構大変である。よくもまぁこんなボートで落ちる人がいないなーと感心するのだが、そんなボートから落ちるマヌケな人はたぶん乗らないんだろう。
実際に利用する前にはウェブサイトと地図は用意して有意義に使ったほうが良いと思う。なにしろ、単純そうだが複雑な乗り物だ。そして、乗り場はボロいが船は高速で走る。

自分たちは乗り場N8「ター・ティアン」からN5「ラー・チャウォン」へ移動した。このときの料金は1人15THB。オレンジ色の旗がはためく船だった。乗っている時間はたぶん7-8分程度だったと思う。歩いていくと日が暮れるくらい疲れるし、タクシーだともっと掛かっていたことだろう。

チャオプラヤ・エクスプレス・ボート
URL : http://www.chaophrayaexpressboat.com/en/home/

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