2012/06/09

バンコクのタクシー

バンコクのタクシーは非常に便利だ。あらゆるところに行くときに利用するのがとても役に立つ。だいたいバンコク市内の観光地であれば、よほどのことが無い限り、100THB以下で行けると思われる。多少100THBを超えるときもあるのだが、それは道路事情が混雑しまくりのときに該当するときが多かった。渋滞のほかにバンコクは一方通行の道が異様に多い。道としてはすごーく広いので両側通行になってもいいとおもうのだが、道全部がある方向にしか行かないようになっているというところもあるため、グルッと廻っていけないという場所も結構ある。その状況を知らないと、「このドライバー、遠回りしている」と思うかもしれない。が、ほとんどのタクシードライバーは正しい運転をしており、ぼるような運転はしない。たぶん、タクシー会社に文句を言えるシステムが出来上がっているために、バンコクのタクシーは、いつ客から文句の連絡がかかるかという恐怖におびえているんじゃないのだろうか。

どこのあたりまで行っても100THB程度であるということは、3人で乗車した場合、スカイトレインで移動するよりも実は場所によっては便利で安いというところも出てくるのだ。ただ、それはあくまでも料金の問題。初乗り料金は35THBからで、2THBずつ上がっていく。何m走ったら2THB上がるのかというのはよくわからないが、結構頻繁にあがっていくのは確かだ。たぶん250mくらいなんじゃないだろうか。ただ、その上がり方が2THBということは日本円で5円ずつあがっていくようなものなので、かなり乗っていてもその上がり方はあまり気にしない程度である。だいたい100THBっていうと、日本円で250円である。これなら気軽にタクシーを乗っても良いだろう。

タクシーの運転手は誰でも良い人とは限らない。ダメなやつはダメだ。だいたい道を知らないという人もいる。これが一番ネックだ。ホテルからタクシーで観光地の1つに行こうと思ったのだが、途中で道が分からなくなったというドライバーが居た。たまたま、前の日に似たような場所をとっており、行きかたを知っていたので、こちらがガイドブックを見ながら「次を右!そこを左!」と指示しないといけないようなものもいる。だから、いろいろなところをタクシーで移動する場合には、いまどこを走っているのかガイドか地図と照らし合わせて見比べていたほうが良い。

それからよくあるのは、メーターを廻さないで走ろうとするやつ。バンコクのタクシーはメーター制になっているため、これを守らないやつは悪いタクシーであるというレッテルを貼ってもいい。ホテルから乗る場合もそうだが、その辺の道から乗る場合も同じである。もし、メーターを廻さないで走ろうとした場合には、頑として「メーター!」と主張するのが良い。タイのひとは悪いことは悪いと素直に認める人が多いようで、最初は騙そうとしても悪いと主張されたらそのまま続けるというひとはいないようだ。このあたりが中国人とは違う素晴らしいところだと思う。中国人だったら、文句を言われたら、30倍くらいで屁理屈で返してくるのだが、そんな人たちとはタイ人は違う。

ただし、空港に行く場合だけは別。空港と街中の間は1日中続く交通渋滞のために、料金制だと、全く進まないのにメーターだけはジャンジャン上がっていくという状況が続くようなのだ。だから、タクシー側のほうも渋滞に嵌まることが嫌いなのか、空港にいくのを快く承諾しないような人が結構多いようである。そこはやっぱりタクシードライバーも人間なので、値段によっては「よし、いったろ」ということになるようだ。ホテルの人に聞いてみると、だいたい250THBから300THBくらいだという。最終日に空港に向かうときはタクシーを使うことにしたのだが、ホテルに止まったタクシードライバーからの提示は、空港使用税と高速道路税も入れて、込み込みで300Bとのこと。これは想定範囲に入っているのでもちろんOKだったが、タクシードライバーは「この時間、すっごい時間がかかるから行くのはイヤだなー」と最初は拒否されたのは言うまでもない。なぜなら出発時間が18:45くらいだったからであり、平日のその時間帯は帰宅ラッシュにぶち当たって全く道路は動かないというのは分かっていたからである。このときのタクシー運転手はとても良い人に出会ったような気がする。

ホテルはウェスティンではあったのだが、それでも知らないドライバーは居る。だから、一番良いのは住所をタイ語で言えればいいのだが、言えない場合にはホテルの名刺を財布などに入れておいて、その名刺をドライバーに見せて「ここ行きたい!」といえば良いらしい。ただ、字が小さいために老眼のドライバーだと分からないときがあるので、そうなったら、近場のデパートや駅などみたいな有名地点を言うのも良いだろう。

ちなみにタクシーはオートバイクのタクシーではなく、車のタクシーのことを指す。冷房ガンガンに効いているので、タクシーに乗るときには外の蒸し暑さから一気に現実に戻れるような幸せ感じることになるだろう。ただ、タクシーも20分から30分も乗っていると、めちゃくちゃ寒くなってくるので、なにか上着みたいなものがあったほうが良いだろうと思われる。オートバイクのタクシーであるトゥクトゥクのことはここでは言及しない。

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