チャオプラヤー川を挟んでワット・アルンがとても綺麗に見られる場所はレストラン「デッキ」(The Deck)だろう。夜間にワット・アルンがライトアップする時間帯にここにやってきた場合、ワット・アルンが黄金色に輝いているように見えて、さぞ幻想的な風景を堪能できると思われる場所だ。だから、本来なら、夕暮れから夜半にかけてくるほうがいいところなのだろう。そこを敢えて、自分たちは昼間に行ってみることにした。やっぱり両親が一緒なので、夜に出歩くというのはちょっと体力的には限界があるからと思ったからである。
デッキのある場所は、チャオプラヤー川沿いにあるのはわかっている。そして、桟橋からそんなに離れた場所ではないところにあるのもわかっている。そして、迷ったときにはワット・ポーが傍にあるので、そこに戻ればなんとかなるというのも考えていたし、結構有名なレストランであるから、傍まで行けば看板くらいは出ているだろうとおもっていたのに、本当に傍まで、もっというと、店の前に到着してもどこに店があるのかわからないくらいの、裏道のなかの裏道みたいなところに店は存在した。昼間だから、通りの名前を確認したりしていくことができたが、これが夜だったら絶対わかんないんじゃないのか?と思った。それほど、一般の庭先みたいな場所を歩いていくような道の尖端にあるところだったのだ。ホテル「アルン・レジデンス(Arun Residence)」のレストラン部分が、このデッキなのである。
店の中は結構席があり、オープンテラスと室内の2種類がある。昼間の炎天下だと、やっぱり冷房の効いた室内のほうが断然いい。夜だと川からの涼しい風が冷却されて、涼しい環境で飲み食いができるだろうという期待はある。しかし、いまは昼間だ。暑くて蚊にさされるかもというところでご飯を食べるほど嫌なものはない。
全体的には木造の掘っ立て小屋をイメージしたような店構えがこれだけ有名にしたのは、本当にロケーションとして、川とワット・アルンという2つの見映えするオブジェクトがコラボレーションできる場所を、デッキという席から観賞するということができるからなのだ。昼の景色もなかなかいい雰囲気はだしている。しかし、やっぱり夜の雰囲気は独特のカバーが掛けられているようなものだから、ひと味もふた味も違うように見えるのはなぜだろうな。
さて、ここではもちろんご飯を食べることができるのだが、実はそんなにご飯を欲するほどのことはなく、とにかくのどが渇いて仕方がなかったし、冷房の効いたところでちょっと休憩したかったというのが正直なところだ。なにしろ、炎天下のなか長時間もワット・アルンにいたのだから、それだけ体力的には消耗しているからである。なので、飲み物だけのつもりだったのだが、やっぱり少しはお腹に入れておこうと思ったので、クラブハウスサンドイッチとコーヒーにした。コーヒーはもちろんアイスではない。アイスコーヒーだと氷があるとおもっていたので、氷でお腹を壊したら、この日以降の観光はもう全くできない状態になるからと思っていたので避けたかった。
が、やってきたのは、アイスコーヒー。おいっ!間違っているじゃないか!それもアイスコーヒーとはとても思えないような、上にホイップクリームが乗っているタイプのもの。これがタイ式アイスコーヒーなのかというくらいの衝撃だったし、出てくるコーヒーがホットと期待していたのにアイスであること自体でも頭来ていたのに、なんで嫌いなホイップクリームなんか載っているんじゃい!という状況に、口があんぐりしか開かなかった。もちろん、こんなもの飲むわけが無い。却下。
サンドイッチも大して美味くもなかったし、コーヒーは間違えられるし、値段もタイ価格から考えると決して安くは無い。むしろ、日本価格に近いと思う。もう散々だったので、さっさとこの店から出ることにした。あとから来た客たちは、なにを好んでいるのかオープンテラスのほうで御飯を食べている。このクソ暑いときによくもまぁ外で食ってられルなと感心してしまった。
しかし、景色は確かにいいと思う。
ザ・デック(アルン・レジデンス内のレストラン)
URL : http://www.arunresidence.com/
Address : 36-38 Soi Pratu Nokyung, Maharat Road
Open : 8:00 - 22:00
Holiday : なし
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