タイの政治と行政の中心地のところには、結構見所の多い建物が点在しているのだが、そのなかでもドゥシット地区は王室関係の施設を筆頭に、官公庁や王室の住居などがあり、ちょっと他の地域とは一線を画した場所であると思う。
ラーマ5世が住んでいたこのエリアに実際に住んでいた建物として現存しているのがウィマーンメーク宮殿(Vimanmek Mansion Palace)なのだが、ここは写真なんかで見るよりは実際に現場に行ってその素晴らしい建物を見たほうが良い。宮殿というからにはさも重厚な石垣や建物構造になっていたのだろうとおもいきや、全然違う。すべてがチーク材を使って建設されているため、マレーシアやインドネシアなどの旧王宮に見られるような建物を考えれば良いだろうと思う。
この建物はいちから作られたものではなく、元々は、チョンブリ県の南東にあるスリ・チャング島にあった王宮をそのままこの地に持ってきて再建されたものである。しかし、主であるラーマ5世が亡くなった後は宮殿は使われなくなってしまったのだが、元国王妃のシリキット王妃がチーク材建築物を再評価することによって修復されて、現在では内部も含めて一般公開できるようになったというわけである。このシンキット王妃の業績がなければ、何も知らずにやってきた外国人観光客がこのような建築物に入って見られることはなかっただろう。建築様式としては当時の最先端建築様式であるドイツのビーダーマイヤ様式。
現王宮のワット・プラケオの入場券を持っていれば、実はこちらの王宮も入館することができる。だから、ワット・プラケオに行って満足しただけではなく、そのときに貰ったチケットは大切にしておき、こちらの王宮に入館する際に警備員に見せれば入館は可能だ。こういう併用入館可能な仕組みがあるのは嬉しいことである。
さて、中に入ると全員荷物を一度ロッカーに入れるように命令される。そして、カメラ撮影についても内部に入るときには許されない。だが、なぜかミネラルウォータを内部に持ち込むのは可能なのだが、その理由が全然理解できないで居た。ただ、ロッカーへ荷物を預けないといけないときにお金が居るのだが、そのお金はあとで返ってくることになる。だが、余計な荷物を宮殿内に持ち込むことは厳しく監視しているようで、宮殿無いにも監視カメラがいたるところにも付いていた。
本来ならガイドによる館内案内じゃないと見学はできないらしいのだが、ドサクサ紛れにタイ人かベトナム人かの団体観光客についていって中に入ってしまった。館内に入館する際には靴を脱いで裸足で入館しなければいけないが、チーク材でできている床なので、歩いていてとても気持ちが良い。
3階建ての構造になっている宮殿内部は、王・王妃の寝室から貴賓室や謁見の間があったり、調度品もそのまま展示されている。意外に西洋風の生活をしていた形跡もあったりするのが面白かったのだが、やっぱりタイの国王としてはタイ文化を守り継承していくというのが暗黙の掟としてあったようで、内部の部屋には入れるところが少ないのだが、ひとるひとつの部屋はいまでも使われていてもおかしくないというところだ。
なんといってもチーク材なのでタバコを持って歩くやつが居ないかという監視が一番大切だと思う。火が一番王宮にとっての大敵だからだ。中国人観光客の多くはタバコを吸っている奴らが多いのだが、そいつらのマナーの悪さは本当にへきへきする。敷地内は一切の喫煙は禁止になっているのに、それを無視してタバコを吸う中国人たちが警備員たちに注意されているのをよく見かけた。どうしてあの人種は世界のどこに行ってもルールを守れない人たちなんだろうとおもうし、黙っていればとか、バレなければ問題ないというあくどい神経の持ち主なんだろうとおもう。てめえの家に手榴弾持って上がってきた客に対して、てめえは「ようこそ」と快く迎え入れることができるかどうかと同じである。歴史的建築物の前でもそれを守ろうとする気持ちがなく、己の欲求解消がまず第一と考えること自体がこの観光地に来る資格はない。だいたい怒られている中国人が次にやる行動としていは、警備員に食って掛かるという暴力的手段である。大勢の面前で叱られるということをすごく嫌っているやつらなので、よくも恥をかかせたなーと警備員に食って掛かるのだが、もう話の論点がめちゃくちゃだとおもうし、怒られるオマエが悪いのにそれを絶対謝らないという態度がふざけているとしか思えない。あぁいうルール無視の中国人が歴史的遺跡を破壊したり、炎上させて紛失させたりするんだろうなと本当に思う。まぁ、やつらにとっては、日本人のほうが野蛮らしいが、自分たちが戦争時に奔走する際に日本軍に化けて逃げていたために、さもそれを知らない無知な中国人農民たちが日本人が野蛮だとおもって今日まで伝わっているんだろうと思う。
この王宮も入館者に喫煙者かどうかの質問をして、タバコを吸う奴は牢屋に換金しておいたほうが良いんじゃないのか?という気がする。なにしろ、ここはすべてが木造だからだ。
ウィマンメーク宮殿 (The Vimanmek Mansion Palace)
URL : http://www.palaces.thai.net/index_vm.htm
Open : 9:30〜15:15(チケットは15:00まで)
Address : Dusit, Phra Nakhon, Bangkok 10200
Admission Fare : 150B
Holiday : 無
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