タイ式マッサージ（Bangkok）

ワット・ポーの２つ目のイベントとしては本場タイ式マッサージを体験するのも忘れてはならないだろう。なにしろ、タイ式マッサージはここワット・ポーの医学研究の一環としてはじめられたようなものなので、タイ式マッサージの大本山とでも言うべきところだ。

本堂の裏側にあるのだが、建物は２つある。どちらも同じマッサージをするところだが、受付は本堂を背中にして右側の建物の中で行う。観光客のお目当ての１つである施設であるから、結構順番が来るまで待たないといけない。メニュとしては下記の４種類がある。

　全身マッサージ（30分コース）：260THB
　全身マッサージ（1時間コース）：420THB
　全身オイルマッサージ（1時間コース）：520THB
　足裏マッサージ（1時間コース）: 420THB

一番高いマッサージコースだとしても、1200円程度なので、できれば1時間マッサージを体験して貰いたいと思う。一度タイ式マッサージを体験すると、毎日マッサージに行ったほうが良いんじゃないのか？というように思える。それだけ実にタイ式マッサージは気持ちよいというものだ。

さて、そのマッサージを受けるまでには受付でのつまんない時間を経過しないといけないのだが、これが待ち行列が多くて仕方ないということが原因である。だいたいの人が全身マッサージを選ぶためであり、マッサージをする担当者も結構な人数がいるとはいえ、次から次へとやってくる観光客に対して全部一気に対応できるとはとてもじゃないがそんなキャパシティは無いのだ。ただ、早く終わらせて次の場所に行きたいという人であれば、足裏マッサージを選べば良い。実は全身マッサージと足裏マッサージは受付は同じでも、待ち行列が違うからのようだ。それに足裏マッサージを希望する人はあまりいないために、結構すぐに順番が廻ってくるみたいである。

そして全身マッサージを待つ人のほとんどはマッサージをやる建物の中に是が非でも入って待っていようとする。それは外部が思いっきり蒸し暑くて、あんなところで待っていたたら体力激減してしまうからだということも理由。だが、建物内部でも、静寂の中でマッサージは行われているので、バカ外人がぎゃーぎゃー騒いでいると「黙れ、ボケー！」と係員にすっごい顔をして怒られる。それに、待っている場所に置かれている椅子の数も少ない。立ちっ放しでいつ始まるかわからないようなマッサージを待っているのは辛い。これで疲れるというのもある。

幸いにして30分くらい待っていたら自分たちの番が廻ってきた。1人1担当者で構成されるので、どのひとが担当者になるのかわからないし、その担当者の力量がどの程度あるのかわからないということはあるが、ここは大本山なので、それなりにマッサージの教育を受けている人たちが担当しているのであって、その辺の街中にいるような、田舎娘が売春の代わりにマッサージをやっていますという人たちよりは全然良いと思う。

このときは、母があまり長い時間のマッサージを希望していなかったこともあり、30分コースのマッサージにしていたので、1時間コースではどういうところまで行われるのかわからないが、レポートとしては30分コースの中身に付いて記載したいと思う。

マッサージの部屋の内部は少し暗めの電燈になっており、マッサージを受けているひとたちがそのなかでリラックスできるようになっている。そして、リラックスできるような線香も部屋の中を満ちているので、これもあわせて受ける側の気持ちを落ち着かせる効果はあるんだろう。確かにマッサージをやってもらっているとだんだん気持ちよくなってくるし、部屋が暗くて、涼しい部屋であるから、それだけでだんだん眠くなってくるのである。しかし、マッサージは2－3人が寝転ぶことができる高台がたくさんあり、同じように寝転がらされてマッサージを受けている。高台になっているのは、マッサージをする人が足裏をする際にやりやすいためなんだろうとおもう。

足裏をマッサージしたあとは、いよいよ全身である。脚全体のマッサージから始まり、そのあと上半身のマッサージとくる。おそらく1時間コースであれば、背中に乗られるようなことをされるのだが、30分ではそこまでされなかった。だが、足元から血管の流れを調整されているのが身に染みて感じることができるようなマッサージであるため、これを毎日やっているマッサージを担当するひとはすごい体力だなーとおもったが、自分を担当した人はデブのおばさんだったので、体力がめちゃくちゃ余っているようだった。