2012/09/27
マンハッタンホテル・ロッテルダム
ロッテルダムは今回のオランダ旅行では宿泊拠点になるところなので、ここでのちょっとした宿泊は、ホテルでのんびりできるのかどうかということに懸かってくるから、ちょっといろいろ考えようかと思った。いくつかのチェーンホテルを探してみたのだが、ロッテルダムでのホテルは意外にあまり良いのがなかった。なんでないんだろうー?と本当に思うのだが、そういうときにちょっと調べてみたところ、ロッテルダム中央駅のすぐ傍に立地し、ロッテルダムの街中に移動するには結構便利な場所だというところにホテルを発見した。名前はマンハッタンホテル・ロッテルダム(The Manhattan Hotel Rotterdam)である。駅を降りて市庁舎がある開けたほうに歩いていくと、目の前に高層ビルのホテルが立ちはだかっているので、場所としてはすぐに分かることだろう。
ロッテルダムを訪問したときには、中央駅が大規模改装工事中であったために、電車を降りたあとに本来なら目の前に巨大ロータリーがあるようなものを想像したのだが、それが全くわからないので、どこにいるんだろうと最初は怯んでしまった。が、路面電車がある方向に行けばいいので、それだけ分かればホテルには到着することができる。
チェックインの時にはあんまり気づかなかったのだが、朝食の時間帯にホテルのレストランにやってきてわかったが、このホテルはビジネスでロッテルダムにやってきたひとたちた多く泊まるホテルのようである。ほとんどの客が1人で朝食は採っていたし、それでも2人以上で御飯をたべているひとたちも、どうやら仲間のようなひとたちで、ビジネスの話をしながらご飯を食べているようだったので、全くご飯を食べていると気に落ち着きがなさそうだった。そう考えると、このホテルに泊まっている間、とくに平日は自分たち以外に観光客でここに泊まっている人というのはいなかったんじゃないのだろうか?というくらい、宿泊客のほとんどが朝からスーツをバリッと決めているような人たちばかりだった。しかし、それも月曜日から木曜日までで、金曜日と週末になると全くといっていいほど、スーツを着ているような宿泊者がいなくなるというもの。ロッテルダムは典型的なビジネスシティであり、そのために世界中から商談や会合のためにロッテルダムにやってくるようで、そういう人たちが利便性がいいこのホテルに泊まっているように思えた。なにしろ、ロッテルダムは世界有数の貿易港でもあるし、オランダを代表とする大企業の多くがこのロッテルダムに集まっているというから、ビジネスマンがやってくるのは当然だろう。アムステルダムが歓楽街だとすると、ロッテルダムはビジネス街といった感じだ。
このホテルでの宿泊プランは、ラウンジが利用できるタイプにしてみた。ラウンジが使えるタイプだからといって、ここロッテルダムはそんなに高い値段ではない。アムステルダムのように歓楽シティーの場合はなんでもかんでも高いのだが、ロッテルダムは良心的な値段。だから、ちょっとクラスの上のホテルでも、日本のビジネスホテルに宿泊しているくらいの値段だからオサイフに優しい。それに、ラウンジが使えるほうが、これまでいろいろなホテルに泊まったことの経験から言うと、ラウンジでお茶やお酒をガンガンに飲んでも無料だし、おつまみも取り放題でいけるし、ビジネスセンタもかねている場合もあるので、ちょっと印刷したいなというときにもプリンタがあって自由に使えるのも便利だからだ。でも一番大きいのは、このホテルは宿泊のどの部屋でもWi-Fiが利用できるのだが、部屋から使う場合にはすべて有料。ご多望に漏れず、1日に利用値段が結構高いのだが、ラウンジを使った場合には、ラウンジでは無料でWi-Fiが利用することができるからだ。
もう少しWi-Fiのことだけにピックアップすると、ラウンジのWi-Fiは該当のSSIDを選択すると、エグゼクティブルームを選択するところができ、それで利用可能なのだが、利用は1度に3時間までと決まっている。それ以上利用する場合には、再度Wi-Fiにアクセスしなおさないといけないのだ。ラウンジに入るには、自分たちのルームキーを利用して入ることができるため、ルームキーを保有していないひとは入室さえもできない。たまに、どさくさ紛れに一緒になって入ろうとする馬鹿も居るだろうと考えるのは卑しいひとで、ここはビジネスマンが多いところなので、大抵の宿泊客がビジネスマンだったりするため、実は結構ラウンジは常に混んでいると思ったほうが良いかもしれない。あんまりこのホテルでのラウンジは落ち着かないのである。もう少しWi-Fiのことを言うと、自分たちの部屋は、ラウンジから比較的に近いところだったのでラウンジからの漏れWi-FiのSSIDが見えるかと思っていたら見られなかった。ところが、自分たちの部屋専用のSSIDを利用すると本当のところは有料なのだが、そのSSIDを利用したときに、ログインとパスワードを聞いてくるので、そこでラウンジのAPを利用してアクセスしたときに3時間有効のIDを利用した場合、そのまま部屋の中からでも無料でできちゃうということがわかった。それが分かってからは、一度ラウンジの前でIDをゲットして、そのまま部屋に戻って、部屋のAPを使って部屋からのびのびとWi-Fiを使ってネットに接続できたというオチだ。
順番が逆になったが、部屋の様子をレポートすることにする。
部屋は結構広めだったために、トランク二個をばばーんと広げても全然邪魔にならないような感じだったのは嬉しい。狭苦しいと、トランクを開けるだけでも邪魔臭くなるからだ。それよりも、トランクの荷物を全部クローゼットに入れてしまったので、実はあんまりトランクを毎日開け閉めするということはなかったというのが正直なところだ。それだけモノをいれるところがたくさんあったし、ハンガー類がたくさんあったので、上に着るものもクローゼットに畳んだままでいることはなく吊るした形で片付けられるのが便利だったかもしれない。
ベッドも広めだったし、ビジネスデスクも部屋の中に用意されていたので、ここにPCを置いて仕事をするひとにとっては便利な使いかたができるだろう。ソファも一応あるのだが、これこそ何に使ったら良いのかよくわからない。ベッドに座っているという手段をしたく無い人にとっては良いかもしれないが、だいたいベッドの上にいることが多かったし、または部屋に居ないでラウンジでウダウダしていることも多かったから、個人的には部屋の中にあるソファはあまり役に立たなかったと思う。なにしろ、清潔感がかなり高い部屋だったことは、ホテル滞在を有意義にしてくれるものだった。
役に立つ・立たないという意味においては、部屋に置いてあるコーヒーサーバは特に役に立った。Nespressoの形式であるため、コーヒーの素になるアイテムを入れれば、そのままコーヒーを飲むことができるのだが、大体の場合は1日に2個用意されるだけ。ところが、ラウンジにもある同じ形式のコーヒーサーバが存在しており、そこには数種類のコーヒーの素が置いてあるから、自分の部屋に置いてある玉がなくなったら、ここに取りに来て、好きなだけ取ってくればいい。だれも文句は言わない。コーヒーメーカーにフィルターを通してドリップをするなんていう面倒くさいことをしなくてもいいのは便利である。
上述のコーヒーの素もそうだが、バスルームにセッティングしてくれているシャンプーなどのアメニティセットは、朝の部屋のクリーニング時と、夕方にベッドのターンダウンをされるときの2回に補充されている。だから、シャンプーなどのアメニティはその間に全部どこかにしまっておけば、もう無くなったものだと思われて、追加補充してくれるので、帰国時にはかなりの数が増えてしまった。
ここのホテルのバスルームは、浴槽とシャワーが別々に分かれているし、バスルーム自体が結構広いので、特にわずらわしいと思わないから使いやすかった。しかし、透明の四角いブースに囲まれている形式になっているのは結構多いのだが、こういうスタイルはヨーロッパ人は好きなんだろうか?
そういえば、夕方にターンダウンでホテルの人が部屋に入ってきたときに、次の日の天候と気温の情報を紙に書いてくれたものを毎日机の上においてくれていた。最初はあんまり注目をしていなかったのだが、この情報は実は有り難かった。というのも、オランダのニュースは他の国よりそんなに頻繁に天気予報をテレビで行わないみたいだったからだ。オランダはそんなに国土が大きい国ではないので、1箇所の情報が分かれば、あとはどこでも同じようなものだろうし。まぁ、自分はお天気野郎なので、ほとんどどこに行っても雨が降られた事が無いため、天気予報なんてあってないようなもの。どちらかというと、気温の情報のほうが重要だった。気温が低いとそれなりの格好をしないと寒くて死んじゃうし。暑いのは全く平気なので天気予報なんか気にしない。
またラウンジに話を戻そうと思う。このホテルのラウンジは、鍵が無いと入れない仕組みになっているために、誰でも好き勝手に利用できるというものではない。が、一般的なホテルのラウンジよりはかなり緩い仕組みになっているのではないかと思われる。その理由は、一つ目として、ほとんどの時間に係員がいないのである。また、このラウンジに置かれている食べ物類は、クッキーや林檎程度しか置いていない。お腹に溜まるようなものはこのラウンジには存在しないのである。飲み物はNespressoのコーヒーメーカとビンの酒類だが、ビールからワインから結構いろいろな種類があり、このラウンジを利用する人が好き勝手に飲み放題と来ている。それで店員が居ないからいいことに、このラウンジからビンごと自分の部屋に持って帰るひともいるようなので、ワインなんか毎日のようにビンがなくなっているから面白い。その都度、ラウンジの整理をするときに店員が補充をしてくれるようなので、ロッテルダム滞在中に、部屋で飲みたいとおもったときには、部屋のミニバーを利用したり、外で買出ししてきたりする必要はなく、このラウンジから行儀が悪いがかっぱらってくればいいだけのこと。別にホテルの人は文句を言わないので問題なし。
朝食は2階のフロアに行って食べることになるのだが、ちょうど工事中の駅が見える位置にレストランがあるので、窓側で食べていると、朝の通勤時間に駅のほうに歩いているひとたちや、路面電車の行きかう様子を御飯を食べながら眺められるということができる。しかし、先にも書いたとおりに、このホテルの平日はビジネスマンがたくさん泊まっているので、窓際はひとりで来ているビジネスマンが結構占有している。どうせ新聞読みながら御飯をたべているんだったら窓際じゃなくてもいいじゃん!とおもうのだが、外界から見せ付けたいのか窓際がどうやら人気らしい。だから、彼らがいるような曜日にいくと、ほとんど窓際の席は取れないので、ちょっと遅めに行くのが良いかもしれない。
朝食メニュとして用意されているものは、結構種類は豊富なほうで、アジアのホテルのレストランほどではないのだが、コールドミールもウォームミールはもちろんあるし、ヨーロッパでは実はあんまり用意されていないサラダも実はある。一番種類が豊富なのは、パンの種類とジャムや蜂蜜の種類だろう。こういうところはヨーロッパのどこのホテルも充実しているなーと本当に思う。残念ながら、レストランにコックがいるわけじゃないので、特別に「目玉焼きがほしいなー」というようなことを思っても、それは作ってくれないのが欠点。
最後にホテル全体なのだが、ここは紫を壁・床・部屋の基調色にしているために、比較的落ち着くようなデザインになっている。もともとはどうやらウェスティン系列だったらしいところを独立系列にしたようなので、ウェスティンの流れはそのまま踏襲している模様だ。あとは、ホテルのサイトを見ても、どこの航空会社のマイルに加算されるというような案内がなかったのだが、このホテルは結構いろいろな航空会社のマイレージプログラムと提携しているので、チェックインでもチェックアウトのときでも良いので、自分が保有しているマイレージプログラムで加算してくれということを言えば、加算可能である。また、概してホテルの人はフレンドリーなので、一度顔を覚えられると、その後は顔パスでいろいろ手配してくれるので便利だ。このホテルの場合、ビジネスマンが多く泊まるので、アジア人で観光旅行に来る人はほとんどこないのか、結構アジア人の顔だと目立ってしまうようである。
The Manhattan Hotel Rotterdam
URL : http://www.manhattanhotelrotterdam.com/default-en.html
Address : Weena 686
Phone : +31 (0)10 430 2000
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