女王を乗せた黄金の馬車の最終到着地であるビネンホフ(Binnenhof)。長い年月にわたって、ランダの政治の中枢機関として機能しており、昔も今も国家の政治はここで討議され決議されている。ビネンホフとは1つの建物のことを指すのではなく、国会議事堂と中央官公庁が混ざった集合体であるのがここなのだ。
この建物は、もともと13世紀にこのあたりの土地を治めたフロリス4世ホラント伯(Floris IV)が土地を買い取ったところであり、その中心に女王が国会開催の宣言をする騎士庁(Ridderzaal)の建物もここにあり、それもこの時代にできたものが基礎。
普段は館内のツアーが開催されているので、それに参加すれば誰でも内部を観覧することができるのだが、女王がやってくるような日は観覧ができない。従って、黄金の馬車をみるか、内部の装飾を見るのか、どちらか選択性になる。
さて、ビネンホフの敷地内に入ると、中庭みたいなところに出くわす。馬車が正直どこまで入ってくるのかはよくわからない。ただ、中庭に入る入口のところは非常に狭いために、馬車が入れるようなスペースは全く無いとおもうから、きっとビネンホフ敷地手前の広場のところで女王は降りて、そこからレッドカーペットの上を歩いて騎士庁の建物に入っていくんじゃないのだろうかと想像する。この建物の前で見学をしていたら、きっと様子を観察できたことだろう。
すべての式典が終わったあとに、一般客がドサクサ紛れに騎士庁の内部のほうをみにいこうと建物の中に入ろうと何人ものひとが階段をあがっていこうとしていたが、そのたびにSPの人たちに止められて、「入らないで!」と制止させられていた。あのドサクサにまぎれて、内部の写真をとっておけばよかったと残念に思う。
ビネンホフの隣りには小さな池が存在する。ここはいまでは人工池のように見えるが、実際には自然にできた池。フロリス4世伯がこの地を買ったときから存在する池である。写真を撮るのであれば、この池を挟んで建物を撮るのが一番映えるんじゃないのだろうか?
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