シンガポール航空でオランダに行く場合には、どうしても途中にシンガポールを経由しなければならない。もう何度も何度もシンガポールに行っているので、さすがにもう観光する場所がなくなってしまったため、シンガポールでのトランジットの間は、特定の観光地に行きたいという気が全くなくなった。とは言っても、シンガポールはグルメな街なので、探せばまだまだいろいろと行ったことが無いレストランがたくさんある。移動するにもタクシーで移動すれば、あんまり歩かなくても平気だし、そんなに吃驚するほどタクシーの値段も高いわけじゃないので、空港で6時間も無駄に暮らすよりは、街中に行って買い物でもいいし、ご飯を食べると言うのもありだろう。なにしろ、チャンギ空港でも買い物や食事もできるが、空港の中のくせにめちゃくちゃ値段が高いから、こんなところで飲み食いはもちろん、買い物をする気が全く起こらない。
今回はマンダリン・オリエンタル・ホテル内にある広東料理レストラン「Cherry Garden(櫻桃園)」にしてみた。ここを選んだ理由は特に限定するような理由は無いのだが、なんとなくシンガポールのレストランを検索していたときに見つけたのだ。トリップアドバイザーのサイトでもそこそこ上位にあったので、行ってみてもいいかなーと気軽に考えた次第である。だいたい、広東料理であれば、変な料理はまぁあんまり無いので、どれを食べても美味いと思うだろうからだ。
マンダリン・オリエンタル・ホテルまでは空港からはタクシーで直行。やっぱりMRTで移動するよりは断然早い。なぜならイーストコーストのハイウェイをそのまま南下し、マリーナ地区に入ってくれば、ホテルはすぐだ。これをMRTに乗って行こうとすると、値段は激安になるが、非常に時間がかかる。時間がかかるほどもったいないものはない。ホテル内のレストランは上階にあるフロアにあるのですぐわかる。そのフロアはロビーフロアを吹き抜けで見えるので、ビルとしてのデザインはなかなか面白い。
店内に入ると「ホテル宿泊客か?」というようなことを聞かれた。一般客が入ってこないのだろうか?という不思議なことを思ったのだが、そこはもちろん「ビジターです」と返答。そうすると、店内はほとんど人がいなかったのにも関わらず、大きな丸いテーブルのところに座らされた。部屋の隅のほうにある4人がけのテーブルはたくさんあったのだが、そこには全く通されなかった。すべて予約席なのか?と聞いてみるとそうでもないらしい。実際、自分たちが店内滞在中にそれらのテーブルが全部埋まったかというと、全然埋まっていなかった。この扱いに非常に不満。さらに不思議なことに、「名前は?」と聞かれた。その名前は何に使うのか分からなかったので、ここは偽名で「マイケル」とウソ名前を作って返答。そのあと、注文やら、途中に「Everything goes OK?」みたいなことを聞いてくるときに、親しみを込めて言うつもりなのかなということも考えたのだが、これが一切無い。なんだったんだ、あの質問は?
店内は、ホテルのホテルだからということもあるのだが、それはもう整備されていて、綺麗なところ。さすがシンガポールの見栄っ張りの巣窟みたいなのを表現したところといった感じだ。高級感たっぷりの店内なので、雪駄やサンダルのような格好で入店しようとするへんな客がまずいない事は嬉しい。こいつら、値段が安いことにのみ興味を持っているので、どうしようもないやつらだからだ。かといって、自分たちが金持ちかというと、全然そうではない。普通に外に御飯を食べに行っている感覚で入っているので、たぶん店の方からすると「こいつら、何しに来たんだ?」と思ったに違いない。
さて、この店で食べたのは次の通り
・Spring Chicken : 22.00SGD
・Kurobuta Pork : 28.00SGD
・Prawn Spices : 30.00SGD
・Sesame F Rice : 22.00SGD
そのほかタイガービール(@14.00SGD)も高いと思ったのだが、もっと高いと思ったのはプーアル茶。ポットで頼んだのだが、なぜか2人分も請求されていた。これ、ポットで頼んでいると何度もおかわりができるので、ぼったくりとしてか思えん。ちなみに1人分は5SGD。高すぎない?やっぱりシンガポールでお茶を頼むのは、お茶が採れない地域なのですごい高いのは分かるが、ここまで高いとは思わなかった。シンガポールのTWGもそうだが、お茶が採れないところのお茶類は無料じゃなければ絶対頼まないほうが良いとおもう。
さて、いわゆる「エビチリ」(Prawn Spices)だが、四川系統のようにめちゃくちゃ辛くて汗が噴出すというようなものではなく、かといって、日本の小さな中華料理屋が提供するような甘さばかりが目立つエビチリというようなものではなく、エビのぷりぷり感が噛んだときにとても味わいよく、ソースがピリッとした締まるような辛さなので、これがとても美味しかった。
名前が「Spring Chicken」というから、なんだこれ?とおもっていたら、鶏肉の甘酢タレがかかったものだった。ささみではないのだが、台北で食べる鶏肉飯にしたらすごーく美味いんじゃないのか?とおもったくらいであり、新宿あたりの焼き鳥屋でも、似たようなものを出してくれたら絶対ヒットメニュになるだろうと思った。
日本語名で「黒ブタ」と書いていたメニュは、回鍋肉のような豚肉を違ったテイストで仕上げたもので、これこそXO醤で炒めたものに百合根を混ぜたものだった。豚肉がとても柔らかくて、もともと豚肉は好きな肉だったから、このくらいの柔らかさだと、本当に舌の上で融けそうな感じになる。
最後にお腹を膨らせるために飯モノを頼んだ。ゴマ風味のチャーハンだったのだが、やっぱりチャーハンは長細い米で、粘り気がないほうが断然美味いと思った。だから、今回の御飯はまさしくタイ米のようなものを使っているので、パサパサ感とゴマの混合が何杯でもおかわりしてしまいそうな勢いになってしまうものだった。
当たり障りのない美味しさだったのだが、やっぱりこの店、全体的に値段が高い。この程度の量の御飯を食べただけなのに、飲み物代を入れて、全部で154SGD。シンガポールは消費税7%であり、さらに10%の外食税がかかるので、結局全部で181.25SGDもかかってしまった。単純計算で1人5000円である。高すぎ。いくら円高で日本円が強いといったところでも、この値段は無いだろう。まぁ、その値段の高さでも、シンガポーリアンは結構この店を使っているようなので、そういう金持ちのシンガポーリアンに、自分がシンガポールに行くたびにおごって貰いたいところだ。二度この店にいくかというと、うーん・・・行かないね。
Cherry Garden(櫻桃園)
URL : http://www.mandarinoriental.com/singapore/fine-dining/cherry-garden/
Address : 5 Raffles Avenue, Marina Square, Singapore
Open : LUNCH 12 – 2:30pm
BRUNCH 11am – 1pm (1st seating)
1:30 - 3:30pm (2nd seating)
DINNER 6:30 – 10:30pm
Email : mosin-cgdn@mohg.com
Phone : +65 6885 3538
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