2012/09/29

平和宮-国際司法裁判所(デン・ハーグ)

せっかくデン・ハーグまで来たのであれば、絶対に国際司法裁判所になっている平和宮(Vredespaleis)には行くべきであり、日本人だったらいろいろ揉めている「あの」問題の解決はここしかないというのを、是非知るべきだと思うところだ。

「あの」問題とは、もちろん日本人なら誰もが知っておくべき事象である「竹島帰属問題」である。韓国が現在ドサクサ紛れで実行支配をしているのだが、あそこの島は歴史的にも日本の領土である。日本も韓国も両国とも領土を主張しているのだが、韓国が勝手に竹島を自分の土地だとし、めちゃくちゃな理由をつけるとともに、戦後は率先して教育の場に「独島はわれわれの領土」という歌まで作って、国民総出でウソを演出している。それで何度も日本は韓国側に「じゃぁ、出るとこに出て、解決したろやないかっ」と言うのだが、韓国側はそんなところに問題を持ち出したら、完敗するのは自明のことなので、全然乗る気にならない。ようやく最近になって日本側も、やりかたを勉強したのか、両国で国際裁判所に提訴しないと裁判が成立しないというわけではなく、一方が拒否しても、もう一方が提訴すれば裁判が成り立つという手段を仕入れたので、日本側は揺さぶり始めた。そうしたところに、例の韓国大統領が島に上陸するわ、サッカーの韓国代表選手がオリンピックの試合後に政治的プラカードを出して、大顰蹙を世界でしでかしたこともあり、ますます韓国は自分で自分の首を締め付けるようになっている。

そんな国際司法裁判所というのがここの建物のことを指すのである。世界の国家間紛争をここで解決する場所になっており、当然ここは国連の管轄下になっているところなのだ。オランダは国連のために敷地を提供しているだけのこと。建物や内装はオランダから提供しているというわけじゃなく、これは世界各地から提供されているものであり、日本もどうやら内装用の西陣織の壁掛けを提供しているらしい。それは残念ながら確認できなかった。

そういう国際司法裁判所だから、日本人が「韓国から竹島を取り戻そう!」なんていうシュプレッヒコールをしているようなひともいないし、横断幕を建物にむけて掲げているような光景はここでは見ることは無い。実は、そういう結構過激な行動派のひとが国際司法裁判所に政府に変わって申請や報告を行っているのかと思ったら、あんまりそんなことはないようである。おとなしい日本人が海外に出て、集団で過激行動をするようなことは無いだろう。そういう点では火病を国民病となっている韓国人や、金になるんだったら殺人も平気で行う中国人とは違うところなのだろう。
もっと静寂な感じかと思っていたのだが、実はこの国際司法裁判所は、デン・ハーグの観光名所になっているので、ひっきりなしに観光バスがやってきて、バスから大量のひとが降りてくるのをよくみた。もちろん、観光客ばかりである。どの人もカメラを片手に思い思いの様子で訪問をしている。
建物に入る手前に、バスで観光客のひとが降りるロータリーのところには、「平和の灯火」というのがある。永遠に火が灯っている灯篭のようなものであるので、それも絶対見逃せない。
敷地に入ると自由に出入りができる資料館みたいなところがある。ここには、資料として貴重なものがたくさん展示されている。パネルと実体の2系統で歴史を紹介しているのだが、これはもちろん国連として機能しているときの歴史を紹介している。それならディスプレイの中には、平和に関する物品が結構あるのだが、まさかトルストイの「戦争の平和」の第1版が飾られているとは思わなかった!
 
 
 
 

正面からの風景だけじゃなく、平和宮の裏側にも廻って敷地を全体として見てみるのも良いだろう。裏側のほうに道沿いにいくと、実は高台になっているのが分かる。その高台は敷地内とは高い柵で仕切られているのだが、その裏側から見た平和宮は、まるでドラキュラの屋敷のように、鬱蒼とした森の中に建物が存在するようにみえてしまう。平和なのになぜか暗黒の中心地にみえてしまうからとても不思議なところだ。

平和宮 - Vredespaleis
URL : http://www.vredespaleis.nl/

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