2012/09/27

ラインバーン商店街(ロッテルダム)

ラインバーン商店街はロッテルダムの中では一番の繁華街であり、ここは昼間は表参道や渋谷のような賑わいを見せている。なにしろ、そこそこ広い通りなのに、全面的に歩行者天国の状態になっているので、道路の両サイドに展開されている店舗をぷらぷらしながら眺めているだけでも実は楽しいし、周りを気にしなくてもいいから安全だ。繁華街だからといって、渋谷のスクランブル交差点みたいな混雑はここには存在しない。ただ、日本の地方都市の繁華街よりは人がたくさん行き交っているというようなものだ。

ラインバーン商店街のあるとおりは、実は第二次世界大戦時代にナチス・ドイツによる徹底的な空爆によって、壊滅的な被害が行われたところ。そこでこの通りには古めかしいものや、昔から残っているものが一切ないために、すべてが近代的な無機質な建物構造になっているし、街の道路計画を立てやすかったのだろうが、真っ直ぐな道が作りやすかったんだろうなとおもった。

通りの両サイドの店舗は、有名ブランドの店はもちろんあるが、中堅ブランドやヨーロッパの地方ブランド、それから最近では中華圏で店舗拡大されている上海灘みたいな中華系ブランドも結構あるのにはびっくり。もちろん、旅行滞在中にはほぼ毎日世話になり、何でも揃っているスーパーのアルバートハイン(Albert Heijn)ももちろんこの通りのどん詰まりのところにあるのですぐ分かるだろう。

それにしても、この通りを歩いていると、ロッテルダムにはどういう人たちが住んでいるんだろうというのがよくわかるので面白い。なにしろ、ロッテルダムは観光都市というよりも商業都市なので、仕事でロッテルダムに来ている人はスーツを着ているし、普通の観光客はそんなに多くないと思うので、ほとんど歩いている人たちはローカルの人たちであるということになるのだ。それを考えると、オランダ人というひと括りにすると難しいのだが、アングロサクソン系の白人オランダ人ではなく、黒人や中国人が結構多い場所なんだということが実はよくわかる。中国人の多さはどこに行っても思うのだが、やっぱり金になるところにはあのゴキブリ民族は必ず居るんだなということなのだろう。

昼のラインバーン商店街はとても賑やかなのに対し、19時以降の通りは死んだように人がいなくなる。オランダの夏季時間帯は19時でもまだまだ外は明るいのだが、時間とともに店舗は閉まってしまうため、通りを歩く人がいなくなるのも当然なのだろうと思う。ただし、マックのようなファーストフードだけは開店。だいたい、普段のオランダ人は外食を全くしないので、こういうところで外食をしているのは外国人観光客か、金がないとは言いながらも自炊するほうが面倒くさいと思っている若い人、それと中国人や黒人だというのが相場のようである。台北やシンガポールのようなところだと、夜の11時ごろまで店舗は営業中なので、そういうところからやってくるような観光客が居た場合には「なんで営業していないんだ?」と立腹するくらいのことを感じるだろう。が、ここはオランダなのだ。

もちろんレストランは遅い時間まで営業しているので、旅行者にとってはたべるところを別に決めていないのであれば、ふらふらしていればどこかにありつけることはできるところだ。

0 件のコメント: