安平にせっかく来たのであるから、名物料理は食べておかないと絶対後悔すると思ったので、タクシーのおっさんにお願いして、「周氏蝦捲」の店まで連れて行ってもらうことにした。昼ごはんの間は、タクシーのおっさんは、どこかでご飯を食べるし、タクシーの中で食べるなんていうことを言っていたので、そんなことしないで、一緒に食べましょうと誘ったら、早速OKが来た。ところが、このOKの意味は、どうやら取り違えて理解されたらしく、タクシーのおっさんの昼ごはん分も出してやるから、一緒に食べないか?という意味に思ったらしい。んなことは、一言も言わなかったこちらも悪かったのだが、タクシーのおっさんの図々しさにも笑えるものがある。ただ、実際のところ、あんまり蝦捲自体は高いものではないので、奢ってやったことが、あとあと有利に働いただろうというのはある。マックのようなセルフの店らしく、まず最初にカウンターで料理を選んで金を払ってから、料理をもらって席に就くという方式の店のようである。やっぱりここは地元民に何を選んでいいのか頼んでもらうことにした。「何が食べたいのか?」と聞かれても、蝦捲はわかっても、あとは何がお勧めなのかわからない。それで他人が何を頼んでいるのかをチェックした上で頼むことをしたら、その前にタクシーのオヤジに、隣のレジで注文していたひとが持っていたスープみたいなのを指差して、「あれはなに?」と聞いてみた。そうしたら、「魚肉湯」だとのこと。あぁ、なるほど。魚のすり身を団子状にした肉が入った、スープかと。それを人数分と蝦捲を頼んだ。それだけで十分な量かわからないので、「こんなんで足りる?」と聞いてみたら、「大丈夫、大丈夫」だと。台湾人の大丈夫という言葉ほどあてにならないのは、経験上知っていたのだが、まぁここはオッサンがそういうのだから、面子を立てて、それ以上は頼まないことにした。蝦捲きと魚肉湯それぞれ4人分である。合計260元。ひとり当たり65元なので、超安上がりではある。
店の中は若い人ばかりで、やっぱりファーストフードのような店のスタイルだった。そして、1階だけじゃなく、2階にも客席があるようで、お昼をすこし過ぎたときでも、店内はめちゃくちゃ人がたくさん居た。
ここで父がタクシーのおっさんと、父の日本語、おっさんの中国語と台湾語の混在という、意味不明な会話が取り交わされた。お互い何を言っているのか本当に理解しているのかわからないが、わからないときには漢字による筆談。ただ、微妙に単語が違うので、たまに何のことだかわからないところが出てくる。そういう時には間に入るのだが、やっぱりわからない中国語が出てくると、こちらもわからない。でも、どうやら意気投合はしているようであるが、父のほうはどこか「話がかみ合わないなー」とイライラしているところはある。そりゃそうだ。あんたが書いている字は、前から思っていたが、誰も読めん。めちゃくちゃな崩し字を書いているからである。いくら繁体字の人を相手にしたところで、そんな崩し字を普段から台湾人も使っているわけじゃないので読めるわけが無い。だけど、頑固にも「漢字の国の人なら読めるだろう」と鷹を括っているところが困る。すかさず、母が横から「そんな汚い字は誰も読めない」と鋭いツッコミを入れると、面子の塊にみたいな父は自己否定をされたと受け取り、嫌な顔をする。毎度のことだ。
さて話は脱線したが、料理はあっさりとしたスープではあるが、結構疲れたときに飲むと元気になるような気がしたし、蝦捲は大ぶりの蝦をカラっと揚げた春巻きとてんぷらの合いの子みたいなものであったが、蝦のムチムチ感を皮の中で感じるくらいのものだった。これは人気が出るのは当たり前だなと思う。そのまま単独で食べても美味いと思うが、一緒に提供されるソースにつけても良いとおもう。数種類のソースがあるのえ、好みに合わせてつけてみるのもいいかもしれない。周氏蝦捲
URL : http://www.chous.com.tw/
住所:台南市安平區安平路408之1號
電話:06-280-1304
営業時間:10:00-22:00
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