両親と台湾には今回で3度目なのだが、実はこれまで、台湾で一番有名なレストランである鼎泰豊に行ったことがないことに気づいた。昔は台北でも1軒しかなかったのだが、いまでは台北市内だけでも数店舗展開しているので、そんなに長時間を待たなくても良いようになっているから、今回は、これぞ「小籠包」というものを食べさせてやろうと思って行くことにした。とは言っても、本店がある信義路二段の店に行くには、とても不便であるため、行きやすい信義店か忠孝東路にあるところに行こうと思った。ついでにデパートで買い物ができたら良いかなと思ったので、忠孝支店である店に行くことにした。
場所は、前によく利用した神旺飯店をさらに市政府方向に行った交差点に行けば、赤い看板が見えるので、すぐわかる。ただ、やっぱり鼎泰豊は鼎泰豊だった。
時間的に一番混むときだったかもしれないのだが、鼎泰豊の前にはかなりの長蛇の列。しかし、いつものごとく、入り口前に屯しているのはもちろん順番を待っている人たちなのだが、そんな人たちの真似をして待っていてもダメで、ここは入り口で仕切っているお姉さんのところに、人数を言うことが先決だ。そして順番待ちの番号をもらい、入り口のところに掲示されている銀行の窓口待ち番号みたいなのを見ながら、自分の番をひたすら待つ。この日は、30分くらい待った気がする。座るところも無かったので、ずっと立ちっぱなしの30分というのは結構疲れることだとおもった。待ち時間の間にメニュを見て、何を食べたいか選ぶということができるだけ、時間を紛らせることができるというもの。写真つきのメニュになっているので、どういうものかというのをメニュ名でわからなくても判断できるというのは嬉しいことだろう。うちの親も、文字はわかんなくても絵をみて「これ、おいしそう」というのを選んでいた。先に注文するべきメニュを選んでおけば、店側としても準備の都合があるし、早くお客へ料理を提供できるというものである。
さて、店内に入ってみた。想像通りに店の中は混んでいる。ここで混んでいないときはまず無いし、ハズレの料理は絶対無いので安心だ。しかし、美味いから許すが、おそらく他の店に比べると小籠包の値段はちょっと高いかもしれない。それでも人気があるというのは、料理が美味いからなのだ。通された席は、厨房の様子が丸見えの場所だった。厨房の中は、小籠包を作っている料理人がめちゃくちゃたくさんいて、一生懸命包んでいる作業を見ることができる。これだけの客がひっきりなしにやってきて、みんながみんな小籠包を頼んでいるのだから、そりゃあ、作っても作っても間に合わないんだろうなと思う。さらに、作っただけでは料理にならず、しばらく蒸さないといけない時間が必要ということもあるから、客の入りが収まるまで、この単調作業は結構大変だろうと思う。
今回頼んだ料理は下記の通り
・小籠包(10個):TWD190
・鶏肉小籠包(10個) : TWD200
・紹興酔鶏 : TWD280
・A菜:TWD170
小籠包はノーマルタイプも鶏肉タイプもどちらも文句のつきようが無い。熱い汁を啜りながら美味い小籠包をちょっと薬味と一緒に食べるのは本当に美味い。これはやっぱり鼎泰豊にきて、待って甲斐があるというものだ。紹興酒を使って鶏自体に味をしみこませた鶏肉は、見た目はシンガポールあたりでみかけるチキンライスに提供されるぶつ切りのチキンのように思えるが、これも味付けが全然違うのでチキンライスのような鶏の味を期待していると、舌が「ちょっと味が違うな?」という反応をしてしまう。だけど、結構これが美味しい。しかし、小籠包で鶏肉を食べていたので、ここでまた鶏肉を頼むのではなく牛肉や羊でも頼んでみればよかったかなと後で後悔した。A菜は単純な野菜炒めなのだが、これがニンニクと一緒に絡んでいるので、素朴ながらとても美味い。A菜自体はそんなに美味くないとはおもうが、なぜニンニクと一緒になると、こんなに美味いものになるんだろう。不思議だ。
鼎泰豊 (Ding Dai Fong) 忠孝支店
URL : http://www.dintaifung.com.tw/jp/index.asp
住所:台北市忠孝東路4段218号
電話:(02)2721-7890
営業時間:平日10:30-14:00 16:00-22:00
休日10:00-22:00
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