ほとんど工事現場みたいなところで、道路とはトタンで仕切られているような、普通だったら絶対に足を踏み入れないような場所なのだが、そこにオッサンは案内し始めた。工事現場みたいなところで働いている人たちとは、全員知り合いみたいで、いきなり挨拶のようなことと世間話をし始めるとともに、目の前にある船のことを説明してくれた。
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決して「鄭成功が使っていた船」と言わなかったところが誇張していなくてよいとは思うが、結構これが大きくて、全体の写真を撮ることができない。即席の巨大な掘っ立て小屋のなかに船は修復工事を行っている最中で、見学者は、掘っ立て小屋の中に存在する高台から船の様子をみることになる。
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写真つきの説明パネルがたくさん掲げているのだが、パネル自体が日焼けしているために、白んでいるため、何書いているのか全然わからないところもたまにある。最終的には明朝の大航海時代にも使用した、鄭和の巨大艦隊のことを記載していたりして、それも同じ系統だ!と述べているところが面白い。昔の遣唐使船のように、人力で漕いでいったわけじゃないのだが、それでも各種の荷物と人員を搭載したのだから、大きな船になるわけだ。
最終的にはこの修復した船を利用して観光船にしようという魂胆らしい。そういえば、似たようなことは既にシンガポールで「Cheng Ho Tour」というのを開催して、マリーナからちょっとした内海に出る船のツアーを行っているので、その2番煎じとなるのだろう。もちろん、台南でやるとしたら、鄭和の名前は使わず、鄭成功の名前を使うんだろうなと想像する。
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