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桃園から台南までは普通車だと1190元、グリーン車(台湾ではビジネス車)だと1590元である。さらに65歳以上のシニアだと、子供と同じように半額になるというのが面白い。普通車だと595元、グリーン車だと995元である。普通車からグリーン車に乗り換えたとしえtも、プラス400元であり、これは日本円にすると約1000円。その程度であったら、いまの円高だとするとグリーン車に乗ってもいいと思う。普段日本では高すぎて乗れないようなグリーン車でも台湾であれば乗れてしまうというから面白い。
ちなみに切符売り場は、自動販売機もあれば、係員のあるみどりの窓口に相当するものもある。人嫌いのひとは自動販売機でもいいだろう。いろいろリクエストしなければならないような買いかたをしたい人は、窓口に行くほうがいいだろう。今回はシニア料金の適用をしてみたいと思ったので、自動販売機ではなく窓口のほうに行ってみることにした。それともう1つ理由がある。空港からのバスが駅に到着してから、目的の新幹線に乗ろうと思っていた乗換え時間が、なんとたったの7分しか無かったのである。さっさと購入して乗り込まないと新幹線に間に合わなくなるのだ。もたもた自動販売機で購入しようとしたら、乗ろうとおもう新幹線も乗れなくなってしまう恐れがあるからだった。
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さて、台湾の新幹線は日本の新幹線と全く同じ仕組みになっているため、日本人にとっても身近な感じがするし、実際に乗ってみると、日本の新幹線と全く変わらないことがわかるだろう。しかし、異なる点も結構多い。
まずは共通点から。
自動改札になっている点と、新幹線車両は日本と全く同じである。特に普通車の場合は車両の椅子の色も全く一緒だったから吃驚である。車両が同じなので、乗っていると景色も田舎の田んぼの真ん中を走っているのも同じなので、日本にいるんじゃないのかという感覚になってしまう。車両のドアの上に流れるテロップは、日本だと毎日新聞ニュースのダイジェストが流れたり、いまはどのあたりを走っていますというのが文字表示としてされるのだが、これも台湾の新幹線としてはおなじである。
違う点といえば、ビジネス車両のことだろう。日本のグリーン車とは違うところとして、飲み物とお菓子のサービスが無料で提供されるところだろう。新幹線1連結に1車両のみがビジネス車両になっているから提供されるものなのだろうと思う。飲み物は、強制的にコーヒーとペットボトルの水、そして、おかしは、一口サイズのカステラと、飛行機でも配られるつまみセットであった。新聞も必要であれば無料で提供される。コーヒーは欲しいといえば、何度でももらえるという点もすごい。これが普通車と比べてプラス1000円で享受されるという点はすごいと思う。
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台南のほうへ新幹線が南下すればするほど、雨雲がだんだん濃くなってきて、嘉義を過ぎたころになると、横殴りの雨が降り始めてきた。台風が来ているのはわかっていたが、sの台風の影響はもうなくなっているのかと、桃園のほうにいたときには思っていたのだが、やっぱり台南のほうは台風の影響はまだまだ残っていたようである。いつも台湾に行くと、絶対に雨が降らないというジンクスがあったのだが、初めて台湾で雨に降られた。両親のどちらかが雨男か雨女なのかもしれない。
しかし、翌日からはすっかり雨が上がって、予想通りの脳みそがとろけそうなくらいの日差しと暑さだったのはうれしい。
台北に戻る際にも台南からはビジネスクラスの車両に乗ることにした。台南から台北までは1時間45分である。結構長い。寝ていようかなとおもったのだが、横からぐちゃぐちゃうるさいことを言ってくるので、結局台南に向かうときも、台北にいくときにも、寝られないでいたし、あっという間に到着してしまった。やっぱりひとりで移動するより、複数人で移動するほうがいいとおもう。
さらに、新幹線はどうやらやっぱり台湾人にとっては高価な移動手段であるために、そんなに新幹線は混んでいないようだ。ビジネス客もまぁまぁいたし、1両しかないビジネス車両も結構スカスカだった。しかし、新幹線は1時間あたり2本は走っているので、とても便利な移動手段だとおもう。可能なら、台北から日帰りで高雄に行くことも可能であるが、個人的にはそんな急いで台湾を旅行したくない。
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