2012/05/24

アムステルダムはゲイの街


オランダは同性愛者にとってはとても幸せな国のうちの1つだ。なにせ、同性愛がオープンになっているところだし、なんといっても同姓婚を認めているところなのである。だからというわけじゃないが、アムステルダムでは、結構街中でゲイの人を見かける。単独で見かけるときもあるし、カップルで見かけるときもある。そして、ゲイの人が出入りするような店もかなりたくさんある。だいたい軒下にレインボーカラーの国旗みたいなものを下げているようであれば、そこがゲイバーまたゲイのひと大歓迎の店であることは間違いなし。
ゲイフレンドリーの店が多いのがアムステルダムの特徴ではあるのだが、それはそれで同性愛者にとってはいい環境だと思う。しかしながら、ストレートから見ると、これは変人のたまり場にしか見えないだろう。しかし、なぜオランダ自体が同性愛OKの国になったのかは謎である。カトリック教国みたいに、カトリックの教えに則って、生殖行為に反する性行為をすべてNGと考えるようなことはプロテスタントは特に考えず、生きていて、金を稼げるのであれば、特に何でもOKであるというスタンスからなのだろうとは思う。ドラッグ自体もOKなのはこのためだろう。

東京の新宿二丁目みたいに、町全体がゲイ専門の店ばっかりしかないというような地域は特にアムステルダムにはない。ただし、場所柄多いなと思ったのは、駅周辺だろう。駅近くの教会周辺は、レインボーカラーの旗を掲げた店がめちゃくちゃ多い。狭い道路の両端がその店だったり、または交差点の4つ角全部がその店だったりしているからだ。大体の場合がバーであるのだが、セックスショップも発達しているアムステルダムなので、ストレート用のショップもあるのだが、もちろんゲイのショップも存在する。だから、ビデオ類は当然だが、小道具も結構揃っていたりする。別にゲイじゃなくても、誰にでもオープンに開いているので、面白半分に行ってみてもいいだろう。ただし、けなしたり笑ったりするのはNG。新宿二丁目に勇気がなくていけないひとでも、オランダならなにかのリミッターが外れて訪問できるのではないだろうか?

そういえば、ちょうど女王の日のとき、街中がオレンジ色に染まっているのと同時に、あちこちで即席DJブースが開設されていたのが目に付いた。もしろん、DJが大音量の音楽だけを流しているんだったら、単なる喧しい騒音にしかないのだが、この日は即席のレイブパーティーがあちこちで開催されるようなものなので、盛り上がりが半端ない。もちろん無料。そういう組織だったのもあれば、個人で楽しんでいる人も当然いる。跳ね橋近くのところに行ったときに、大音量でボートの上で踊り狂っている人がいたので、よく眺めてみたら、その人は男で、Tバック一枚だけ履いて踊っていた。もちろん上半身裸。さらに観察してみたら、そのボートに乗っているひとたち、全員ゲイで、全員パンツ一枚での騒ぎ。ほとんど素っ裸も当然だった。飲みながらテクノを聞きながらのダンスは、ほとんど露出のレイブだった。しばらく見入っていたが、向こうも見られていることに興奮しているのか、踊りにも激しさが増して、見せびらかすように踊っていたのは笑えた。
街中を歩いていても、普通に「兄ちゃん、いくら?」と声をかけられることもあるし、中途半端な金額だと本当に買われても困るから「ワンミリオン・ユーロ!」と当然のごとく応えておく。だいたいこれくらいの金額を言えば、さすがに酔っ払いゲイでも、相手にしちゃいけないやつだということくらいはわかるんだろう。さすがにお触りをされたということはなかった。

海外に行って、レストラン以外の飲み屋で飲むということはほとんどしないので、誰かに誘われるということもないのだが、もし、女王の日などの日に、アムステルダムのクラブなんかに行っていたら、どうなっていたことだろう。珍しいアジア人がへなちょこで踊っているというので遊ばれるんじゃないのだろうか?それもマッチョゲイのひとたちに。ぜんぜん体専でもなんでもないので、筋肉自慢やジム行ってますくらいの自慢しかできないようなゲイには全く興味がない。

0 件のコメント: