オランダ料理は不味いと評判なのだが、なんとかその評判を払拭しようとがんばっている店はだんだん増えてきているようなのだ。それが新ジャンルとして、モダンダッチと勝手に彼らの中で作られているみたいである。じゃぁ、どれだけ人間が食べても平気な料理になっているのかというのを試してみようと思って、ロンリープラネットに載っていた店「シーズンズ・レストラン(Seasons Restaurant)」に行ってみた。
場所はホテルから見ると西側に位置するところで、前日にも実は傍を通っているのだが、イカレぽんちで狂っているオランダ人が通りを占拠しており、ほとんどどこのレストランも満員だったから、存在だけは確認して別の日に行くことにしようと思っていた。
中に入ってみると、レストランの中はそんなに広いというわけじゃなく、夫婦で切り盛りしているという感じだったし、テーブルも2人用がずらっと横に5脚くらい並んでおり、あとは壁側に2脚あるというだけのものだった。そして、意外にも開店直後にはもう一杯になってしまうくらいの人気っぷりになっていたのにはびっくりした。
アラカルトメニュとして用意されているので、それぞれを個別に食べてしまうというのも良いだろうとおもうのだが、この店、基本的にはセットメニュで提供しているというもの。前菜メニュとメインメニュを組み合わせて、おひとり26ユーロというような提供をしている。でも、そうは言っても適用な組み合わせだったり、2人なんだけど4人分くらい食べたいなーという人にとっては物足らないのだろうから、アラカルトで注文したほうが良いだろうというひともいるのかもしれないというために用意されているようだ。
ここで食べた料理は下記の通り。いちおうセットメニュではあったのだが、ここではアラカルトを選んだ場合の値段も記載しておくことにする。
・Traditional Dutch Pea Soup : 8.00EUR
・Grilled Asparagus : 10.00EUR
・Sauteed Cod with Pea Cream : 19.50EUR
・Caramelized Cornish Hen with Sichuan salt : 19:50EUR
オランダ式伝統的な豆のスープは、空豆なのか大豆なのかはよくわからないが、ブラジル料理によくあるような豆をすり潰して、ぐちゃぐちゃにしたようなものだったので、これだけでお腹が膨れる。たぶん、小麦粉もミックスされているんだろうとおもうから、余計なんだろう。更に言うと、ソーセージを刻んだものもここに入っているので、1つの立派な料理だとおもう。が、これはあくまでも前菜の1つである。
もう1つの前菜としては、前夜と替わって、ホワイトアスパラガスを注文。春はやっぱりアスパラガスだから、北ヨーロッパに行ったのであれば必ず食べたいところだ。日本と異なり缶詰になっているわけじゃないので、味と風味が違う。
白身魚のタラを豆クリームで味付けした料理は、これが現代オランダ料理か?と思った。というより、なにを以ってオランダ料理というべきなのかという定義が分からなくなってきた。見た目が綺麗じゃないか!オランダ料理といったら、世界一台所を汚さない料理しか出さないところと思っていたので、日本料理みたいに手を込んでいるというわけじゃないのだが、ここまで視覚的に頑張れるような人たちが料理人にもいるんだということに感心した。実際に味はというと、タラなので、それだけでも十分美味いと思うので、こういう豆のクリームにつけてしまうというのは、個人的にはイヤだなと思った。が、淡白な白身魚にはアクセントとして味が引き立つと思われる。
もう1つのメイン料理については、鶏肉なのであるが、これが四川料理に使われる塩を浸かっているものというもの。味は特に酷評するようなものじゃない。
デザート類も実はここにはあったのだが、別にそこまでのんびりするようなつもりは無かったので食べずに退出した。ただし、店を切盛りしている主人はなんともフレンドリーな感じがするひと。だから、英語・フランス語・ドイツ語・オランダ語に堪能な人であれば、主人と軽快なおしゃべりをするのも良いだろう。ただし、話題は何にするかというのはなかなか難しいかもしれない。
Seasons Restaurant
URL : http://www.seasonsrestaurant.nl/
Address : Herenstraat 16, 1015 CA, Amsterdam
Phone : 020-330-3800
Email : reservations@seasonsrestaurant.nl
Open : Mon-Thu 17:00 - 22:30
Fri-Sat 16:00 - 22:30
Sun 16:00 - 21:30
0 件のコメント:
コメントを投稿