2012/05/22

Restaurant Hemelse Modder (アムステルダム)

地球の歩き方にはあまりレストランが記載されておらず、こういうところに載っているレストランは、きっと日本人がたくさんいるだろうから、やっぱり行くのをやめようとおもって、トリップアドバイザーとロンリープラネットを駆使してちょっと調べてみた。オランダ料理の店を中心に調べてみたところ、泊まっているホテルからは少し歩くのだが、いくつか運河を越えたところにある綺麗なレストランが今回の目的地。

Restaurant Hemelse Modderは店構えからとてもスタイリッシュなレストランで、街中にあるようなレストランとはちょっと趣向が違う。なんとなく入りずらいなと思わなくも無いような店構えだった。いちおう店はたくさんの広い窓があるために、店内が外からでも見られるのだが、外から見た様子では、そんなに店内は広そうな感じではないなとおもったが、実際に店に入ってみると、凹型になっていたために、結構椅子とテーブルがたくさんある広いレストランだと分かった。

白を基調とした店内は、どういう人がオーナーでここを運営しているんだろうかというのはなんとなく想像が付いた。だいたい店員が誰なんだよとおもうくらい、あんまり店員がうろちょろしているわけじゃない。こういう店は本当に落ち着くのだが、いざ店員を呼んで注文をしようと思っても、なかなか自分たちのところにやってこないので、これを「友達との語らいを楽しむための時間」とおもうか、吉野家の牛丼を注文するみたいに「早くやって来い、イライラする」と思うかはその人の心意気だけだろうと思う。個人的には、あまり店員がやってきていろいろちょっかいを出してくるよりは、放置プレーにしておいてくれたほうが嬉しいので、あまりなかなか注文をとりに来てくれないというのも問題にはしない。

ただ、ここの店員、料理をしている人も料理を運んでくる人も、よく見ると全員ゲイだった。アムステルダムは本当にゲイフレンドリーの場所なのだが、新宿二丁目でもこんなにしゃれた店は無いので、代官山や裏原宿なみのしゃれたかんじのゲイがやっている店を想像してもらえればいいのだが、そういう店だとハイセンスになるのはわからんでもないが、そこまでセンスが良いと、なんだか客のこちらのほうが恐縮してしまう。が、たぶんアムステルダムじゃないと世界のどこでも味わえないような異空間にやってきたのかなという気分は味わえた。

こんな店なので、店にやってくる人たちも、運河沿いのやかましい店に居る人たちとはちょっと違って、有閑マダムっぽいひとやら、イカレた野郎ではなく、金融系でも勤めているのかというようなゲイのカップルみたいなのが結構いたのは驚いた。やっぱり店の雰囲気にあわせて、来客の質も違うのだろうというのがよくわかる。それも、地元のひとには良く知られているような店なのか、常連客が店内にたくさんいるのにも驚いた。

さて、店の料理はというと、実はスターター+メイン+デザートという3点セットと、メインを2種類選べられる4点セットの2種類がある。スターターもメインもどちらも数種類の料理があるので、そこから自由に選ぶことができる。3点セットなら1人31.5ユーロ、4点セットなら1人36ユーロと固定価格である。メニュによっては、追加料金が必要なものもあるのだが、そういう料理は豪華な食材を使っているようなものだったりするので、それを選ぶかどうかは気分によるものだろう。

今回、この店で選んだメニュは下記の通り。

・Belgian ham with home-made potato salad and cornichons
・Soup of cauliflower and walnut with parsley oil
・Dutch asparagus and baked salmon with Holandaise sauce
・Porc roast with rosemary gravy, roasted turnips and potato gratin
・Belgian waffle with homemade cherry icecream
・Belgian chocolate with homemade icecream

前菜として選んだのは、スープと、ハムとポテトサラダである。どちらも味が濃いわけじゃなく、日本でも出てきそうな料理なのだが、ちょっとやっぱりオランダ風であり、これがまた店の雰囲気と合致していて美味い。ベルギー産のハムを使っているということなのだが、そのハムは有名なのだろうか?実はよくわからない。ただ、そんなに塩辛いわけじゃないので、すごく食べやすい。イタリアあたりで食べられる生ハムメロンの生ハムみたいに辛いわけないところがいい。といいつつも、伊藤ハムみたいな味があんまりないようなハムではないという、なかなか文字にして表現するには難しいものだった。カリフラワーのスープは、これまた風味もそうだが、ちょっと食べただけで、いかにもカリフラワーというのが分かるものであり、ほかに何も入っていないんじゃないのか?と思うくらい野菜のそのままのスープだった。

次にメインの2種だが、1つは豚肉のローストで、もう1つは白アスパラと焼き鮭。豚肉のほうは、肉の固まりか!というくらいの肉であるが、実はスライス状になっており、イギリスのローストビーフのブタ版みたいなものだ。1人で食べるにはちょっと多いような気もしたのだが、オランダ料理は不味いだろうという偏見で食べ始めたために、そのギャップにびっくりして思わず全部食べてしまった。焼き鮭のほうは特にこれというコメントはないのだが、やっぱり春になったら白アスパラを食べないと、ヨーロッパにいる気にならない。ヨーロッパ人も白アスパラを食べると「春が来たなー」と思うようなので、日本だと天ぷらにする「タラの芽」なんかがまさしく似たような素材の位置づけだろうとは思う。

デザートも二種類。1つはベルギーチョコを使ったもので、もう1つはベルギーワッフルを使ったもの。どちらもベルギーかよー!と思ったのだが、オランダにはデザートらしきものはないのだろうか?ベルギーのデザートを持ってくるなんていうのは個人的には好きなので嬉しい。

隣りのテーブルはやっぱりゲイカップルだったのだが、これがデブのゲイカップルだったので、すごい暑苦しく感じた。自分が座っているほうからはそのカップルを直で見ることは無かったのだが、友達のほうからは丸見え。うーむ・・・やっぱりデブのカップルは世界のどこでも気持ち悪い。見苦しいだけしかない。

Restaurant Hemelse Modder
URL : http://www.hemelsemodder.nl/
Address : Oude Waal 11, Amsterdam
Phone : 020-6243203

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