世界三大ご飯が不味い国家のレッテルを貼られているオランダだが、2000年に始めてオランダに行ったときには、まともなご飯と言うと、中華料理屋かインドネシア料理屋しかなく、どうしようもないなとおもったのだが、今回のオランダ旅行では、実はダム広場のまわりを中心に各国料理屋が結構たくさんできたなという印象を持つようになった。アムステルダムは世界各地から本当に集まる場所なのに、なぜこれまでご飯がまともになかったんだろうというのが不思議だが、その中でも特に目立っているジャンルがある。それは日本ではあまり見ることが無いアルゼンチン料理屋の存在だ。
本当かどうかわからないが、現オランダ皇太子のウィレム・アレキサンダー皇太子(Willem-Alexander Claus George Ferdinand van Oranje-Nassau)の奥さんがアルゼンチン出身だからという噂がある。現女王の長男として100年ぶりに嫡男が生まれたとしてオランダでは話題になったひとなのだが、母親同様、この人もまた写真を見ればわかるとおりにブサイクなのだ。さて奥さんのマクシマ・ソレギエタ・セルティ(Maxima Zorreguieta Cerruti)はアルゼンチン出身であり、当然カトリック。オランダはプロテスタントの国なのでカトリック教徒が将来の王妃になることにも国内は不満があったようなのだが、改宗する事はなく、娘たちはプロテスタントとして育っているという、家庭内では宗教が異なっているという不思議な状態だ。
余談が多すぎたが、そんな皇太子妃にくっついてアルゼンチンの人たちが大量にオランダにやってきて商売を始めたということは考えられないのだが、いちおう結婚したのが2002年。たしかにそれ以降、アルゼンチン料理屋がたくさんアムステルダムに増えたことは事実のようで、一度、国家として経済破綻してしまったアルゼンチン人が、皇太子妃に同郷のひとがなったことに便乗して、職を求める先にオランダを選んだのではないか?というのが個人的な予想だとしている。
ちょうどアルゼンチン料理屋に入ったのが、アムステルダムで一番華やかでにぎやかな時期である女王の日であったため、ほかに行きたい店がどこもかしこも混雑していて入るところがなかったというのが、たまたまのきっかけである。
マグナプラザ裏側を通っている通り(Spuistraat)も結構実はレストランがたくさん揃っており、この通りの南のほうにいくと、一番オランダで有名なレストランである「ハーシェ・クラース」があるのだが、当然ここも予約無しに行くと「無理」と言われた。それでSuistraat通りをとぼとぼとレストラン探しに北上して歩いているところに美味そうな匂いのする店を発見したのが、今回ご紹介するアルゼンチン料理の店「Gaucho's」である。
・チョリソー(ソーセージ) : EUR 8.00
・魚のスープ(Vissoep) : EUR 8.00
・フレンチフライ(Franse Fritjes) : EUR 3.00
・ガーリックソース付きグリーンアスパラガスのグリル(Gegrilde Groene asperges met knoflooksaus) : EUR 4.00
・典型的なアルゼンチン風ステーキ(Bife de Chorizo) 225g : EUR 17.00
・Gaucho風テンダーサーロインステーキ(Bife de Lomo) 225g : EUR 23.00
前菜としては、ソーセージと魚のスープを選んだのだが、これがどちらも美味。ドイツのソーセージとは異なり、牛100%のバリバリのソーセージであるため、結構肉くさい。日本だともっと脂身が多いものを使っていたり、豚肉を使っていることが多いため、これは味が濃いわー!と思ったのは言うまでも無い。魚のスープは、これは魚というよりも、プロバンスのブイヤベースといったほうがいい。決して、魚の身がそのまま入っているというわけじゃなく、見た目はコンソメぽいから、最初テーブルに料理が運ばれてきたときに、どこが魚のスープなんじゃい!とおもったのだが、一口食べてみると、完璧に海鮮味。ステーキ屋でスープを頼むのも変な話だなーと思ったこともあるが、このときにはちょっと飲みたいと思ったのである。
サイドメニュとして頼んだのが、春だからということもあるのだが、アスパラガス。ベルギーだったら白アスパラガスを頼むところなのだが、別に白にこだわるわけじゃないが、季節モノだからここは食べておきたいという欲望から食べる。もちろん、一番味が乗っている春だったので、美味しいというのは当然だったのだが、ちょっと炙ったような感じにしたものは実はそんなに食べたことが無かったので、新鮮な感じがした。
サーロインステーキと肉の塊にしか見えない焼肉はどちらももちろん美味いし、アメリカで以前食べた脂身の全く無い肉のみの肉という典型的なものであったが、どちらにも実はオプションとしてフライドポテトをつけることができた。自分としては不要だったので、要らないと店員に伝えたが、友達の分としては追加でアスパラガスと一緒に食べることにするサイドメニュとして注文してみたが、これは世界中のどこで食べてみても同じようなものなので特に感想は無い。
それにしても、申し訳ない程度にしか野菜が提供されないのは北ヨーロッパの特徴なのだろうか?野菜は食べないが、そのかわりにジュースでビタミンを採っているから関係ないというのであればそれは間違いだが、もともと肉食の文化の人たちと、食べ物が豊富なアジアの人間との食に対する考え方の違いなんだろうなという気がする。
Gaucho's - Spuistraat
URL : http://www.gauchosgrill.nl/home/home.html
Address : Spuistraat 3.E.F, Amsterdam 1012 SP, The Netherlands
Phone : +31 206257272
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