2012/05/21

マヘレの跳ね橋


市庁舎からアムステル川を下っていくとすぐに有名な観光地に出くわす。マヘレ橋(Magerebrug)といわれる跳ね橋である。跳ね橋というと、日本では勝どき橋が有名だが、その勝鬨橋も今では全く橋が上がることはなくなってしまっている。しかし、このマヘレ橋はなんといまでも可動式になっている跳ね橋であり、大きな船が通るたびに、その橋が上がるので見ていてすごいなーと絶対感激するはずである。

マヘレ橋は実はもともと違うところに建っていて全木造製だったようだ。ところがやっぱり木造で腐り始めてきたのか建て直しが必要ということになって、いまのような橋になったみたいである。

じゃぁ、マヘレ橋は普段はどうなっているのかというと、普段は上がっているわけじゃなく、普通に渡れる橋だ。もちろん車も自転車も歩行者もあるける橋である。ちょうどクイーンズデーのときには、ここの橋の上から、橋の下をオレンジの服を着て、クレイジーな状態になって踊っているひとがたくさん乗船している船を行きかう状態を眺めることができる場所としては最高の場所である。

ところが大きな船が来ることがわかると、橋を渡ろうとする人を全員橋の外に出すために、けたたましい踏み切りの音みたいな警告音をまずは鳴らす。そして、橋に入らせないように、橋に遮断機が下りるのである。その時点でなにかワクワクするような興奮がこみ上げてくるのだが、興奮はこれでは終わらない。そのあとは、いよいよ橋が2つに分かれて、それぞれの端のほうに橋が上がるのである。それもほぼ90度くらいになるくらいまで橋が上がる光景は見事だ。そして、大きな船はどのタイミングで橋を潜るのかというのはどうやら決まっているようで、マヘレ橋が上がっているタイミングにまとめて大きな船が通るようになっているみたいだ。でも、橋の下を通るための幅というのは、実はそんなに広くない。だから、2艘の船が同時に橋の下を潜るということができないため、1艘が潜ったら逆側の方からきた船が進むというような順番になっている。どこでその順番を決めているのかという監視塔みたいなのがあるのかと探してみたのだが、よくわからなかった。
天気がよく、晴れているときには、このマヘレ橋の白い欄干や橋の渡るところはとても景色に映える。可動式の橋があるというのはとても興奮するが、近場に住んでいる人にとっては普通にある光景なので面白くもなんとも無いだろう。

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