この日に訪れたアフタヌーンティの店は、通称「Brown's Hotel」と呼ばれている「Browns & St.George Hotels」というのが正式名称のホテルの中にあるレストランに行ってみた。このホテル自体は名門中の名門ホテルで、ナポレオン3世夫妻も泊まったことがあるし、エチオピアの最後の王であるハイレ・セラシエ1世も泊まったことがあるし、なんといっても一番有名にしたのは、あのグラハム・ベルが電話の発明をしたときに、そのデモンストレーションを行った場所がこのホテルなのである。そんなホテルに普通に泊まったらめちゃくちゃ高いのだが、アフタヌーンティでいくのであれば、誰でも気軽に入ることができるので便利だ。
しかしながら、ここのアフタヌーンティにいくには、事前予約がないと絶対無理。日にちと時間指定の予約がないと、まず断られる。従って、事前にネットで予約をしておくことが必要だ。もしかしたら、その場で行っても大丈夫な場合があるかもしれない。ところが、ほとんどの客が予約できているわけだし、いつも満員なので、空き状況を見ない限りにおいて判断できないのだが、数時間待つ覚悟があるなら、予約なしでいくのもいいだろう。が、そんなのは時間の無駄なのでお勧めできない。
ここのレストランに行くと、待ち構えたように入口にコンシェルジェが立っており、「予約は?」と聞かれる前に「お名前は?」と聞かれる。予約が前提で成り立っているアフタヌーンティの店なので、ここにやってくる人は予約を当然入れている人たちということによる対応なのだろう。これを高飛車と思うのかどうかは高級店をどこまで馴染んで入ったことがあるかによるのではないだろうか。
予約していた時間に合わせてお店に行ってみたら、いらっしゃーいの笑顔とともに、入口近いところの席をあてがわれた。入口近いところは人の出入りが激しく、鬱陶しいし、外からの冷たい風が入ってくるので嫌だなーと思ったので、他の席にしてくださいともちろんここでは主張する。このときのコンシェルジェが「面倒くさいな」という顔をしたのは見逃さなかったが、この時、素直に従わない日本人もいるのね?という顔をされたと思っている。少し外で待っていればテーブルの準備をするからと言われたので、店の外の椅子に腰掛けてまってみること15分。なんでテーブルの片付けをするだけなのに、15分もかかるのか今もって不明である。インド人系の奴隷がテーブルを片付けるのに15分くらいかかっていたら、きっと白人使用人にぶっ叩かれるんじゃなのかと思うのだが、そこはおとなしく待つことにした。待った後に通された席というのは、窓際の席だったのはいいのだが、店の内部があまりよく見えない奥のほうの場所だったし、傍に変な日本人がいて、聞えてくる日本語が不快この上ないというのが否めない。この傍に座っていた日本人のことは後で記載しよう。
さて、ここのアフタヌーンティだが、食べものは全部自家製。そして、サンドイッチも、スコーンも、ケーキも好きなだけ何度でも自由におかわりができるという自由さがある。腹を事前に空かせるだけ空かせて行った方が断然お得ではある。もちろん、紅茶についても無料で追加注文をすることができるので、ここで何杯でも好きなだけ飲んでいれば良いだろう。そのためか、1人あたりの値段は£39.50であるのだが、これを値段が高いとおもうのか、妥当な値段と思うのかは、ロンドン価格と比較して考えればいいだけのこと。そして、自由に何度でもおかわりができるというのは時間制になっていて、最初に注文をしてから90分間であれば、好きなだけ注文することが出来るというものである。
基本的に塩気がすくないイギリス料理に慣れてくると、少しでも塩分が入っているサンドイッチが無性に美味く感じるからとても不思議だ。スコーンのほうも何個でも食べるのはいいのだが、基本的スコーンは水分がまったくないバサバサしているものなので、何個か食べていると、もうそれ以上は喉を通りませんという状態に陥る。むりやり紅茶で押し流すということもできるが、それだと、お腹の中で水分を吸収して一気にお腹が一杯になってしまうので、スコーンのおかわりはできたらしないほうが良いんじゃないのかと思われる。味は申し分ないとおもうのだが、スコーンに限って言えば、最初に提供された以上のスコーンは食べるのはよしたほうがいいだろう。
常にいろいろなテーブルの状態を見て廻るウェーターがいるので、皿に食べものがなくなってくると、すぐに追加を盛ってくる。まるでシュラスコの店のような感じだ。黙っている
後ろに座っていたのも日本人だったのだが、このカップル、男性のほうが「僕は世界を股にかけて仕事をしていて、何でも知っている」ということを鼻にかける典型的なイヤな男で、女のほうもそれを知ってか知らないか分からないが、男の言うことに対してすべて「すごいねー」とバカ女丸出しで対応していたというのが聞えてきた。自分の席の後ろから聞えてくる会話は、全体として高尚なものやセンスというのを感じないのだが、あんまり教養がないひとが無理やり上級階級の世界にやってきたときの、無邪気な振る舞いが他の人から見たらバカに見えるという典型的な感じだった。多少英語が出来るようだったが、どうやらカリフォルニアにいたことがあるようで、その陽気であるが下品なスタンスでこちらの店員と会話をしていたようだが、その店員も困った客を相手してしまったなぁーという顔をしていたのが印象的。たぶんこの日本人は店員の態度には全く気づいていないのだろうと思う。
ちなみに、この店は地球の歩き方には載っているので、こういう低脳な日本人の客が多く来ているのは仕方ないのだと思う。しかし、どのアイテムも味はめちゃくちゃ美味い。ハズレなしだ。
Brown's Hotel Afternoon Tea
URL : https://www.roccofortehotels.com/hotels-and-resorts/browns-hotel/
Address : Albemarle Street, London, W1S 4BP
Phone : +44 20 7493 6020
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