2013/09/23

Travel Card

ロンドン滞在中に交通手段として地下鉄やバスを使うことは一般的だと思う。ところが、ロンドンの交通費用というのは恐ろしく高い。なにしろ、地下鉄を1回乗るのに、最低でも£4.00。バスでも£2.00なので、日本でも高いと思っていたがそれよりも数倍も高いのである。これじゃ1回券を使って乗ろうとは全く思わない。おまけにロンドンの地下鉄はゾーン分けというのがあり、ゾーンを越えると、値段が変わるという方式を採っている。日本のように距離制の料金を採用していないので、ゾーンの境を挟んで隣の駅に行く場合だとすると、逆の隣りの駅にいく場合の倍近くも高くなってしまうなんていうところもあったりする。ゾーンの考えかたについても慣れてしまえば簡単なのだが、数日しか滞在しないような観光客にとっては、もう複雑怪奇にしか見えないと思う。

観光客にとってわかりやすいのは、定額制のパスを買って、それを持っていれば好きなところに自由に乗り降りできるというものだろう。それができるのは、ロンドンパスの交通費つきのパスか、ロンドン・トラベルカード(London Travel Card)というものである。ロンドンバスのほうは、ロンドンパスの事項でも記載したとおり、オフピークの時間帯しか利用できないのだが、すべてのゾーンに対して利用することができる。トラベルカードのほうは、利用するゾーンの幅をどこまで持たせるかということと、利用する期間の2つの要素で値段が決まっている。

ロンドンパスの場合は、最初に利用した日から契約した連続する日数分が利用できるというものである。トラベルカードの場合には、最初からカードの表面にいつから使えるかという期日が記載されている。だから、なにかの間違いで、ロンドン到着日分はもともとカードは使えないような買い方をした場合、ロンドンパスだったら、前倒しで利用することができるが、トラベルカードの場合は全く使い物にならず、単なる紙でしかなくなる。

似たような交通用のカードでオクトパスカードと言うのがある。こちらは、カードに写真入りのものであり、本人以外利用できないような仕組みになっている。つまり、クレジットカードと使い方はなんとなく似ている。ところが、トラベルカードのほうはそんな顔写真は載っていないので、別のひとが利用することも可能である。

地下鉄駅には改札口にどこの駅でも複数人の駅員もしくは警官が睨みを効かせている。改札口からホームに行く場合も、ホームから外に出るときにもどちらもカードが無いと改札口を抜けられないような仕組みになっている。それも日本のように「ゲートなんか簡単に越えられるよ」というような低いタイプではなく、顔まで隠れるようなゲートだったりするから、上から越えちゃおうなんていうことは全く考えられないし、にらみを利かせた係員や警官がいるので、逃げ切れないとは思う。

なお、トラベルカードは事前に買わなくても、どこの駅でも自動販売機で買うことが可能である。ロンドン市内での見所に付いては、だいたいゾーン1のなかに収まるようになっているので、ゾーン1だけが適用できるトラベルカードで良いじゃないのか?と個人的には思うのだ。

トラベルカードは、1日券と7日券の2種類がある。滞在期間を考えたときには、7日券があれば良いと思っていた。一番利用するとおもわれていたZone1-2の両方を使える券だと、1枚£29.20。同じ7日間の交通費が付いている6日間券のロンドンパスの場合には、£149.00。単純に交通費が付いているロンドンパスを買うよりも、ロンドンパスとトラベルカードを別々に買ったほうが実は安いことが分かったので、ロンドン滞在前に、それぞれを別々にネット上で購入手続きをしてみた。

ロンドンパスもトラベルカードも、公式ウェブサイトでは、日本への郵送は最低でも3週間はかかるということを書かれていたので、渡航日が近かったのになかなか購入手続きをしようとしなかったつけで、もしかしたらネットで購入しても、出発までに届かないかもしれないという危険なことは考えていたのだが、実際には10日間くらいで郵送されてきた。オフピーク観光の時期なのだろうか、それは分からない。

ロンドン・トラベルカード(London Travel Card)
URL : http://www.londontravelpass.com/

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