ロンドンまで来ているのであれば、基本的にはイギリス王家に関するところはすべて廻りたいとおもう。別に買物だったら、そんなもの新宿でも銀座でもできるが、観光としてみるべきところは現地に行かないとそれは無理。その典型的な見所としてはやっぱり城だと思う。不動産はさすがにどこでも見ることができるというものではなく、現地に行かないとその素晴らしさはわからない。
ということで、郊外にある城で、かなり有名な城と言えば、やっぱりウィンザー城だろう。普段からイギリス皇室によって使われている城でありながら、一般にも開放しているという意味ではとても観光客向けなところのひとつであるといえよう。
ウィンザー城にいくには、ロンドン市内から2つの方法がある。少し北西部にあり、ヒースロー空港からの直行列車が到着するパディントン駅(Paddington)から、途中のスラウ駅(Slough)で乗り換えて、ウィンザー&イートン中央駅(Windsor & Eton Central)行きで行くという方法もあるが、やっぱり電車に乗ったらそのまま終点まで乗ればいいという方法が良いだろう。それなら、ウォータールー駅(Waterloo)からウィンザー&イートン・リバーサイド駅(Windsor & Eton Riverside)に直行する電車で行くほうが便利だ。この電車は、1時間に最低2本は運行しているので、時刻表を事前に確認してもしなくても、そのうち出発するからわかるだろう。あと、出発の電光掲示板のところにも、「Windsor & Eton Riverside」という行き先を探せばいいから、なにも不自由はないとおもう。切符は往復のオフピーク券だと、£11.10だった。
電車は青・赤・黄色の色鮮やかなサウスウェスト鉄道の車両であり、ウィンザーのほうに行く電車の車内もとても綺麗。3-2シートではあるが、車内を赤に統一しており、トイレもあるし、自転車の乗り入れも可能である。トイレが車内にあるということは、トイレが近い人にとってはありがたいものである。この列車は特に指定席があるわけでもなく、終点駅まで各駅停車で行くことになるのだが、時間として50分の間も楽しく行けることだろう。ただし、真面目な切符を持っていないとときどき徘徊している車掌にめちゃくちゃ怒られるので注意である。
そういえば、イギリスの鉄道の特徴なのかわからないのだが、発車ベルは特にホームには流れない。それに、何時何分という出発時間が決まっている場合、1秒たりとも遅れずに出発する。だから、ドアはその前に閉まってしまうので、ギリギリ飛び込み乗車ということは難しい。これだけ時間に正確な列車は日本でも負けることだろう。
車窓についてだが、ロンドン郊外のほうに向かっていくことは向かうのだが、それほど田舎道を通るわけでもないので、風景はめまぐるしく変わっていくから楽しいかもしれない。パリからブリュッセルに向かう列車の車窓なんか、ほとんど牧場ばっかりしかなく、その間の風景は全く変わらないので途中で厭きてしまうのだが、それと比べると、東横線や田園都市線のようなところをずっと走っているような感じだ。
そういえば、途中の駅で何度も「乗り換えの人は・・・」というのがあるのだが、ロンドンおよびその近郊の鉄道網をほとんど知らないので、もしかしたら、もっと楽な行き方があったかもしれないし、ホテルから早く行ける方法があったかもしれない。東京だったら、JRや私鉄と地下鉄を駆使して、いくらでも簡単にいく方法もあるし、今ではアプリの「乗り換え案内」があるから、特に路線を知らなくても検索すれば見つかるが、ここロンドンではそれが出来ないので不便である。
さて、終着駅であるウィンザー&イートン・リバーサイド駅に到着したら、そのまま簡単な改札口を通り抜け、あとは道を右手のほうに歩き、その道沿いを歩いていけば良い。すぐにウィンザー城の建物が左手に見えてくるから、それを目指して行けば良いだろう。ただし、途中から坂道になっているので、急いで歩いてくと途中で体力の激減に気づくはずだ。
そういえば、この坂道の途中にはいくつか店があるのだが、こんなところまでマックとスタバという典型的なファーストフードの店が出ているとは、なんとも味気がない。まぁ、こういう分かりやすい食べるところがあるほうが、食べるためのレストランを探す必要がないという意味では便利かもしれない。
ウィンザー&イートン・リバーサイドの駅は全部レンガ作りになっており、その作りは周りの雰囲気にとてもマッチしているように思われる。日本の駅のような形を想像していると、どこに駅があるのか全くわからないと思うだろう。地方の小さい駅であるために、ホームも2つしか存在しておらず、それはそれで十分だろう。特に駅構内になにか特別なレストランがあるというわけでもないので、駅でなにかをしたいということは望んではいけないと思う。
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