ロンドン塔からテムズ川の方を望んでみると、すぐに目に入ってくるのが、タワーブリッジ(Tower Bridge)と呼ばれる橋がある。川の中に2本の大きな塔が立っており、その間につり橋のように車と人間が通れる大きな橋が繋がっている。
こちらのタワーブリッジは実はロンドンパスが使える場所。そして、ロンドンパスがあるから行ってもいいかなとは思うが、このパスを持っていなければ、橋の傍まで行くだけで十分だと思う。では、ロンドンパスで何が無料になるのかというと、橋の2つの塔に上ることができるのである。ロンドン塔がある岸に近いほうが北塔なのだが、こちらの塔から上ることが可能。上るといっても階段でいくというわけじゃなく、エレベータで上がれるのだ。
エレベータを上がると、世界中に存在する巨大な橋や古来からある有名な橋についての説明パネルが掲載されている展望台が見えてくる。名前は「ウォークウェーズ」。この展望台は、北塔と南塔を結ぶようなブリッジ形式になっているので、説明パネルをほとんど無視して、パネルとパネルの間から見えてくる、橋の上からの両岸の景色を見ているのもいいかもしれない。しかし、テムズ川は決して綺麗な川ではなく、隅田川や神田川並みに汚いので、こういう汚い川を昼間から観るのも趣があるような気はしない。しかし、高さ42メートルから眺めるテムズ川を挟んだ両岸の景色は、ロンドン市内を初めて見る場合には、ある程度楽しいかっもしれない。ただ、このウォークウェーズに掲載されている橋については、あったくタワーブリッジとは関係ないので、なんのためにここに世界の橋特集が飾っているのかが全く理解不能だった。
そういえばこのタワーブリッジは、昔の勝鬨橋のように、跳ね橋なのである。昔は大型船がバンバン通る機会が多かったからか、毎日数回も跳ね橋が上がっていたようなのだが、いまでは週に数回しか上がらないらしい。ただ、個人的にはロンドン滞在中に、この跳ね橋が上がっている状態を数回も奇特にも見ることが出来た。これは結構貴重だったかもしれない。なお、実はタワーブリッジの公式サイトのところに、いつの何時ごろに跳ね橋があがる予定であるという予定表というのも掲示されているから、実際に跳ね橋があがるところを見たい人はそれを確認したほうがいいだろう。もちろん、この跳ね橋が上がるときには、すべての交通が遮断されるのは当然である。普段はかなりの交通量があるこの橋の上なのだが、跳ね橋があがるときにそれが遮断されるということだと、結構頻繁に混乱があるようにも思えるのだが、ロンドンの人たちにとっては、いつもの光景と思われているようなので、驚いているのは観光客だけという感じがした。
なお、この橋があがるときの仕組みと言うのは、100年も続く基本的な仕組みは同じで、いまでは展示部屋として見ることができる。展示されているところは実際には過去に使っていた機材をそのまま展示されているようなので、実際の使っている機材が動いているところを間近でみることが出来るというわけではない。こちらは、南塔の下のところに動力源があり、なかなか大規模な制御系統を観ることができるのは悪漢だ。ただ、こういう大規模機材に興味がある人、制御系の工学を修学している人というような一部の人意外には特に興味にあたることはないんじゃないのだろうか?
タワーブリッジ (Tower Bridge)
URL : http://www.towerbridge.org.uk/TBE/JP/index.htm
拝観料:£8.00
Open : 10:00 - 18:30
橋の開閉時刻:http://www.towerbridge.org.uk/TBE/JP/BridgeLiftTimes/
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