ロンドン博物館とイングランド銀行本店の間辺りは、金融街のど真ん中で、いわゆる「シティ」と呼ばれるところ。そのあたりに、比較的巨大な敷地面積を持つ、ゴシック調の建物が建っているのを発見した。それは「ギルドホール(Guildhall)」と呼ばれるところで、中世のヨーロッパでは同業者組合として、いたるところの町でもギルドが成立していたのは歴史の教科書にはおなじみのことだ。その同業者組合が使っていた場所はいまでは迎賓館として使われているところがここである。
敷地内には教会があり、誰でも入ることが出来る。このときには、なにかイベントをやっていたようだったので、教会を訪れた人は何故かお菓子とコーヒーが無料で貰えるというのをやっていたのだが、それは英国国教会への勧誘だったのだろうか?
ギルドホールの中に入ると、紅い絨毯と、木枠の出来た壁と天井が観て分かる。もともとは木造の建物だったのだろうが、それを補強するために石造りをカバーのようにしているようにも思える。パッとみたときには、教会かなと思ってしまうのだが、そういうところではない。そして、ここは晩餐会なんかが行われるときに、この広い部屋にたくさんのテーブルを並べて食事をするということをやるようだ。たまに、ランチョンミーティングと称して、王室メンバを迎えて政治家や著名なひとを集めて開催をしているようだ。
別の建物に行ってみると、こちらもまた天井の高いところに出てくる。こちらの部屋は、ロンドン市の市議会にあたる会議が行われるときに使われるところのようで、普段はイベントホールとしても使われるようだ。壁に品がないのだが、エリザベス女王が晩餐会にやってきたときのタペストリを掲げていたりしているのだが、これが本当に相応しくない。それも昔の風景だったらまだ良いのだが、よく見ると、最近じゃないかーとツッこみたくなるものだった。
そういえば、何気なく置かれていたので見落とすところだったのだが、ロンドン市長が誰から貰ったものかわからないが、輪島塗の漆器の壷が展示されている。その壷のほかにもインドやアフリカあたりから貰ってきたものも一緒に展示されているが、他に比べると、輪島塗の置物はひと際目立っているからすぐ分かると思う。
ギルドホール(Guildhall)
URL : http://www.guildhall.cityoflondon.gov.uk/
Address : Guildhall Yard, Gresham St, EC2, London
Open : 10:00 - 16:30
Admissioon Fare : 無料
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