一見したら大英博物館ではないのか?とおもうくらい巨大な博物館の建物であり、荘厳なつくりの博物館は、実は自然史博物館。しかし、大英博物館かなとおもわれるのも当たり前で、もともと自然史博物館は大英博物館の1セクションとして作られたものだったから、あながち間違いではない。しかし、そのコレクションの量があまりにも多くなり、歴史的なものとは別のものと考えた場合は、違うものと管理したほうがよくなったこともあり、いまの大英博物館を別に作り、そちらに、世界の各国から分捕ってきた歴史的価値のあるものをそちらで保管することにしたようである。
こちらの博物館だって、イギリスのものだけじゃなく、世界各地から集められた同省句物の標本が展示されているのだが、その数、4億点。4万点じゃなく、その1万倍の4億点。これだけまぁよく集めたわと思うくらいの量だが、あれも珍しい、これも珍しいと世界各地から集めてくれば、ここに来れば世界中の動植物が集まるのもわからんでもないとは思う。ただし、全部が生きているものかというとそうではない。標本化されたものばかりである。動物園や植物園ではないので、育てるという機能はここには存在しない。ただ、4億点も揃っていると、どこをどういたらいいのかわからないくらい、めちゃくちゃたくさんありすぎて、全部見るだけで1日はゆうにかかると思う。その代わり、チビッ子たちにとっては、動かないものとはいえ、家に百科事典がなくても、実物大の標本を目の前で見ることができるので、より身近に動植物を知ることができるというメリットはあるだろう。なんといっても、大英博物館と同じように、こちらも入館料は無料である。
もともと教会だったところを作り変えたのでは?と一瞬思ってしまうような建物だが、別に教会を基盤とした建物を改造したものでもなんでもない。ただ、この自然史博物館、もしくは大英博物館としてスタートするときの時代の流れとして、建築業界のブームでそうしただけのこと。
そういえば、入口を入って正面にいきなり首長竜の骨の全体像がデーンと展示されているのには圧倒される。この恐竜の骨と建物全体というのは、実はこれもまた名探偵ポアロの中でも紹介されているので、もしかしたら観たことがある人も居るんじゃないのだろうか?
もうひとつ「そういえば」がある。ウィーンにも、世界の中心地として君臨したハプスブルグ家が集めた「自然史博物館」があるのだが、こちらは、イギリスが集め始めたときよりもずっと古く、マリア=テレジアの旦那であり神聖ローマ皇帝のフランツ1世が集めたものも、またその膨大な量で知られているのだが、こちらのほうがロンドンの自然史博物館より展示が洗練されているような気がした。が、ウィーンの場合はこれもまた膨大な量がありすぎて、同じような種族がこれでもかこれでもかと存在するから、興味がある種族だと楽しめるが、興味が無いものがあると本当に段々厭きてくる。その点、まだロンドンのほうが数が少ないと思うし、自然史といえども鉱物が存在しないので、まだ楽しめることだろう。
時間を潰すにはとても良いところだと思う。
自然史博物館(National History Museum)
URL : http://www.nhm.ac.uk/
Address : Cromwell Road, SW7
Open : 10:00 - 17:50
Admission Fare : No
Phone : +44 (0)20 7942 5000
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