2013/09/23

ヒースロー空港から市内への移動

ヒースロー空港に到着したあと、ロンドン市内に行く場合には、今回の場合、結論から申し上げると「ヒースロー・シャトル(Heathrow Shuttle)」という乗り合いタクシーサービスを利用することにした。泊まるホテルの場所がロンドンのなかのどのあたりに位置するのか、中心部なのか、離れているのか、見所の場所からの位置関係は?などと、ロンドンの地理に付いて疎いということもあったし、地下鉄駅から近いということもわかってはいたけれど、利用する地下鉄が便利なものなのかどうかということもわからなかったし、地下鉄の移動で重い荷物を引きずって移動するのはしんどいだろうと思っていたこともあるので、このようなサービスを利用することにした。

申し込みは事前にネットで予約すればいいだけ。ネット上で、片道だけか往復かという選択をしたあと、片道であれば「空港から」か「空港まで」かを選んで、目的地または出発地のホテルの情報をプルダウンで選択するだけである。すでにホテルの予約をしている場合には、そのホテルを選択すればいいことになっているが、あまりにも安宿はそのリストには乗ってないので、選択可能な近場のホテルを選べば良い。サービスとしては、シャトルサービス(Shuttle Service)とプライベートサービス(Private Service)というのがあるのだが、前者が乗り合いタクシー、後者が専用タクシーという扱いである。後者のほうがもちろん値段は高い。ちなみに、今回の場合、シャトルサービスのほうを選んでいたので、片道1人あたり14ポンドだった。

ところが、ネットで予約した時に、しばらくしてわかったことなのだが、予約した日付がなんと1年ずれていた。そう、ここの予約サイトは数年先の予約もすることができるのである。なにを間違ったのか2013年の日付で予約するところを2014年にしていた。月日は正しかったのに。それで、予約したものをキャンセルして、新しく正しい日付で予約をしなおした。なお、キャンセルについては24時間前までだったら、キャンセル料はかからないので何の問題も無い。というよりも、予約したときとカードによる引き落としの確定というのが同時に行う必要がなく、あとで料金の引き落としを確定するということができるのである。いついつまでにカードで処理をしろというのが出てくるのだが、それがかなりあとまでもオッケーだったので、料金に関してのトラブルが発生しなかったと言って良い。

予約のあとの振込みの際に、確定情報として通知された情報によると、空港の出口のところに紙を持って待っているということを記載されていたので、それを鵜呑みにしていた。ところが、ロンドンの空港での出待ちの多さを舐めてはいけないことをこの時には気づかなかった。出待ちのひとたちの多くは、自分たちのような旅行者をピックアップするようなひとたちばかりなのであるが、その数がめちゃくちゃ多い。もう数百人レベル。成田空港なんかの出待ちレベルなんか可愛いほうである。その中から、紙を持った人を探せというほうが難しい。おまけに、ロンドンの空港での入国審査はめちゃくちゃ処理が遅い。いちおうピックアップして欲しい時間というのは、予約時に記載していたので、到着時間とは無関係でその時間になった迎えの人が来るだろうということだけは思っていたのだが、どう探しても紙を持っている人が居ないのである。だいたい、紙を持っている人というのを探せといっても、みんな同じような真っ白の画用紙に名前を書いたようなものばっかりあり、ピックアップ会社特徴のマークが入った紙を持っているというわけじゃないところがガンである。そのマークを探せばわかるようにしておけば、探しミスというのは無いだろうとおもう。結果、1時間くらいずっと探していたのだが、自分の名前を書いているような人が全く居なかったので、かなり衝撃的な落胆をする。
さて、これだけ探しても居ないということであれば、諦めるかと思っていたところ、出口付近で黄色いチョッキを着た空港ボランティアの人たちがいることを発見した。この人たちは何をしている人かというと、学生の留学のような人がロンドンにやってきたときに、最初にどこに行けばいいのとか、交通手段はどうしたらいいのかということをアドバイスしてくれるような人なのである。ロンドンは世界でも有数の留学地であるため、世界中から似たような境遇のひとがやってくるのだ。もちろん、学生だけを相手にしているというわけじゃなく、なにか空港で困ったことがあったときに対応してくれる親切な人たちなのである。ダメもとで、「このサービス会社のひとたちを探しているんですけど、どこにいるかわかりますか?」と聞いてみた。知るわけも無いと思うが、ちょっと一緒になって探してくれたのだが、やっぱり見つからない。そこでおばさん、予約の紙をチラッとみたときに連絡先が書いてあることに気づき、その番号からトールフリーの番号であることから、早速公衆電話に行って連絡してくれた。サービス会社に実は携帯で連絡を入れてみたのだが、実はこの番号、携帯電話からは利用ができないという番号であったため、何度かけても「かけなおしてください」というアナウンスが聞えてきて、「もしかして、ウソ番号?」と思ったのである。そういう理由で公衆電話から同じ番号をかけてもらったら、すぐにつながり、おばさんによって、「こんな名前の人があんたのところのサービスの運転手をずっと探しているみたいなんだけど、どうしたらいい?」と交渉しはじめた。そうしたら、おばさんによると「あの看板の真下に居なさい」ということ。そこに運転手のほうから近づいてくるということだった。おばさん、ありがとう!

数分後に、運転手らしき人が、自分の名前を書いた画用紙を持って近づいてきた。そんな紙では絶対この中では見つからないわ!と思わず、運転手にボヤきを言ってしまったのだが、運転手も「だよねー」と言っていたが、どうも委託されたような運転手であるために、客からの文句については受け付けようにも受け付けられないという感じで困った顔をしていた。

既に自分がどこのホテルまで行きたいかは予約時に伝えているので、運転手は目的地を知っている。だから、運転手についていって、車が止まっているところまで荷物を運べばいい。空港からホテルに向かうとき、自分たちのほか、台湾人の1人旅行をする子が居ただけだったのだが、マイクロバスみたいにデカい乗り物が停まっていた。なにかの間違いかと思ったが、まぁそういうことなのだろう。
なお、帰国するときには特に事前にリコンファームなんかすることはなく、予約時に行っていたホテルに何時に迎えに来いというような情報を元に彼らは動いているので、その予約した時間までにホテルで運転手がくるのを待機していればいい。比較的時間に正確にホテルに迎えにやってくるし、ホテルの場合には、空港のようにめちゃくちゃ人がいるわけじゃないし、運転手のほうが自分の名前を呼んでくるのでそれが聞えてきたら付いていけばいいと思う。このときに迎えに来た車は、小型のバンタイプだったので、行きの車の大きさは一体なんだったのだろうか?と益々不思議に思った。

空港からホテルまでの移動時間は、車でだいたい30分くらい。電車でもおそらく同じくらいかもうちょっとかかることだろう。でも、大きなトランクやお土産の荷物を持って地下鉄を移動するのはかなり面倒くさい。それに結構地下鉄の値段も高いのは知られている。そう考えると、重い荷物も全部込みこみの値段で1人片道14ポンドでというのは、実は楽で安いんじゃないのかという気がした。なにしろ、似たようなピックアップサービスの会社はめちゃくちゃ存在するので、それらとの過当競争が熾烈なのだろうから、サービスと値段で勝負しなければならないんだろうとは思う。それに、地下鉄の場合は、駅がターミナルの1,2,3、と5しかなく、ターミナル4を使う人の場合はどうするのかは全くわからない。自分たちはターミナル3の利用だったので、地下鉄でもよかったかもしれないが、ロンドンの空港はめちゃくちゃ広いことだけは知っておいたほうがいい。

ヒースロー・シャトル
URL : https://www.heathrowshuttle.com/

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