イギリスで唯一許せる文化としては紅茶の文化だろう。中国との貿易によって茶葉の輸入が増えることによって、中国から買ってばっかりで、中国に売るものは無いのか!?というジレンマから、めちゃくちゃな理論によってインド産のアヘンを中国に売りつけて、中国の国民を臣官から民衆までアヘン漬けにしたのはいいが、これによって国家が衰退することに危機感を覚えた清が無謀にもイギリスに喧嘩を吹っかけて、とうとうアヘン戦争でボロ負けするというきっかけを作るくらい、イギリスの社会には、それまでコーヒー文化だったところを茶葉が浸透することで、貴族社会から最終的には民衆まで慣れ親しむことになったのがこの紅茶。でも、隣国フランスではそれほど紅茶文化が根付くことはなく、イギリスに紅茶がすごい根付いたのも、イギリスが中国から茶葉を買うのと同時に茶の苗を獲って来て、先に植民地化したインドのアッサムおよびスリランカに茶葉を植えたことにより、より一層茶葉を手に入れられやすい環境にしたからなのだろうというのは予想される。中国進出の後発のフランスも茶葉を手に入れ、その後、マリアージュ・フレールや、もっと一般的なフォションが出てくるが、フランスはベトナムとラオスしかアジアでは植民地化できなかったので、供給量が少なかったために、先にコーヒーのほうが根付いたのだろうと思う。
イギリスの紅茶では一般的にはトワイニングが一番有名かもしれないが、「まとも」な紅茶としては、絶対「フォートナム&メイソン(FORTNUM & MASON)」が有名だ。もっと日本でも店舗を増やしたら良いのになと思うのだが、名門中の名門であることはゆるぎない。もちろんロンドンに本店があるので、ここで紅茶を大量買いすることにした。おそらく日本で買うよりは断然安いだろうからというのが理由。
フォートナム&メイソンの店は、地下鉄ピカデリー・サーカス駅(Picadilly Circus)と地下鉄グリーン・パーク駅(Green Park)の間にある大通り、ピカデリー通り沿いにあるので、行きやすいところだし、一番の繁華街のところにある通りなので、買物好きな人たちにとっては、もう歩くたびに涎が出てしまうくらいのところだとは思う。その中にある店なので、もう手にはたくさんの荷物を持ってこのあたりを闊歩することになるんではないだろうか?
日本のガイドブックにももちろん載っているところなのだが、あんまり名の知れた紅茶では無いと思われているのかどうかは知らないのだが、店にはほとんど日本人を見かけることはなかった。そして、店内はかなりたくさんの人たちでごった返していたのだが、大抵の来客はほとんど香港人か台湾人。大陸中国人がいたかどうかは不明だが、シャカシャカしたような喋り方ではないので、たぶん違うだろう。
結構広い店内は売られているのはすべて紅茶。あっちをを見ても、こちらを見ても全部紅茶。ティーバックになっているものはお手軽に買えるし、もちろん茶葉の量り売りをしているので、それで買っても良い。種類も結構豊富なので、自分の好きな味があったら即効で買うのも良いだろう。それでもいろいろな種類のお茶を飲んでみたいなという人がいたら、ミックスでセットになっている箱詰めが一番良いのではないだろうか?120パック入っている箱詰めを買ったのだが、これを飲む機会はいつになるだろうか?
なにしろ、バラマキ用の土産もここでは買ったのだが、缶詰の茶葉も一緒に買ったこともあるので、飲むものはたくさんある。しかし、茶葉のほうが良いに決まっているのだが、急須も用意しなければならないので、茶葉を使う紅茶は家でしか飲むことは無いだろう。ティーバックのほうなら、携帯用でも使えるので、それならどこでも飲める。
バラマキ用として1人1000円程度のものを買ったのだが、それは贅沢しすぎかなとは思ったが、まぁいいか。しかし日本で買ったらたぶん倍から2.5倍はするだろう。あとで三越オンラインショップでも見て確認したいところだ。そう考えれば、消耗品とはいえ、たくさん買ったような気がする。最近買物をしても、継続的に使えるものというよりは、その場でなくなる消耗品を結構買い捲っている気がするが、そのほうが厭きないし、なくなったらそれで終わりだと踏ん切りがつくし、個人的にはゴミにも邪魔にもならないのでそういう買物のほうが好きだ。服や靴のような買物も「買いました」という満足はあるんだろうが、途中で絶対厭きてくるだろうし、厭きたら邪魔だし、あんまり興味が無いし、むしろこれにしろと強制的に言われたほうがまだ良い。
ちないに、この中にはカフェが存在しているので、そこでアフタヌーンティとして楽しむことが出来るだろう。
フォートナム&メイソン(FORTNUM & MASON)
URL:http://www.fortnumandmason.co.jp/
Address : 181 Picadilly, W1, London
Open : 12:00 - 21:00
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