2010/09/30

セッテ・ポルタス(Barcelona)

バルセロナで絶対行くべきレストランの1つは、海沿いの道路であるイザベル2世通り(Passeig d'Isabel II)沿いにある老舗のセッテ・ポルタス(7 Portes)である。1836年に創業した老舗中の老舗であり、多くの有名人が通っていたところでも有名なところでもある。大きな通りに面しており、全体が黒の枠を持った入り口になっているので、すぐにレストランの位置は分かる。昼ごはんの時間帯に合わせてこのレストランに行ってみたのだが、開店時間が13時からなので、ちょうど普通の日本人が腹をすかす時間帯である12時台に行っても開店していないので、腹が減って仕方が無かった。13時に開店だといっても、そんなに時間きっちりに開店するとは言えず、何人かが開店前に並んでいた。

店内に入ってみるとこれがびっくりするくらい広く、さらに、老舗というから、古めかしいような内装かと思っていたところ、高級レストランのような風貌と、ウェイターの数がめちゃくちゃたくさんいることに驚かされる。そして、このレストランがあまりにも有名なのか、昼の時間帯から席を予約している人がたくさんいるらしく、あちこちのテーブルに「reserve」の文字が入った札が立てかけられていたのを見つけた。ここで食べた料理は下記の料理。ちなみに、メニュには日本語があるので便利だ。

・Croquetes de pollastre (セッテポルテス特製チキンコロッケ): 9.60EUR
・Arroz negro de "l'Emporda" (イカ墨ご飯):18.00EUR
・Paella "Parellada" (骨抜き剥き身の肉・魚、殻を取った貝類入り):21.00EUR
前菜の代わりとして、なぜか最初にこの店特製のコロッケを注文した。見た目はめちゃくちゃ素朴なコロッケで、何の変哲も特徴もなく、どこが名物なんじゃいというようなツッコミ満載のコロッケが出てきた。本当はソースでもぶっ掛けたいところではあるが、ここはバルセロナなので、日本風では食べない。レモンを絞っていただく。中身はというと、これがオーソドックスのジャガイモのコロッケであり、オランダのコロッケとは違い繰りーミーではない。と言っても、神戸屋コロッケみたいに、ジャガイモ100%のコロッケというわけではなく、半分クリーミーな味のコロッケなのである。でも、個人的にはソースを掛けて食べたかった。
イカ墨のご飯 (Arroz negro de "l'Emporda")に関しては、どうやら伝統的なカタルーニャ料理の1つなのだそうだ。イカ墨の料理は日本とイタリアだけなのかとおもっていたのだが、海洋王国カタルーニャならではの海の素材を使った料理と言えよう。イカ墨なのでこれといった味はないのだが、見た目のグロテスクさとリゾットにしたときのすっきり感がとてもいい。しかし、食べたあとはお歯黒のようになってしまうので、トイレに行って鏡で確認したいところである。典型的なパエリアを注文したのだが、具在として魚類だけ乗っているものもあったが、今回は豚肉類が載っているほうのパエリアを選んだ。だから、海老やらイカやら、一般的なパエリアとは異なるパエリアではある。やっぱり肉類が載っているほうがパエリアとして味がしっかりしている気がする。自分達が入店したあと、後から後から観光客がめちゃくちゃ入ってきて、最初は数人しか居なかった客も、食べ終わって出て行くときには、ほぼ全部のテーブルに人が座っていて、騒々しさいっぱいだった。それほどこのレストランはバルセロナでは有名なレストランなのであろう。

そうそう、このレストランでは忘れてはいけないところが実はある。それはトイレと奥の部屋だ。トイレはデザイナーズホテルのような作りになっており、いきなりレストランの雰囲気とは全く異なったデザインであるため、ちょっと楽しくなる。それと、トイレから出てすぐのところには、このレストランが元々貴族の館を使って作られたことがわかるように、古井戸がガラス張りの床下に見ることができる。あまりこれに気づかない人が多いみたいだが、ちゃんと説明書きも書かれているので、是非トイレにいったついでに観てみるべきだと思う。

セッテ・ポルテス (Restaurant 7 Portes)
URL : http://www.7portes.com/
Open : 13:00 ~ 25:00
Address : Pg. Isabel II, 14
Phone : +34 93 319 30 33
Fax : +343 93 319 30 46

0 件のコメント: